京都の民家にタイムカード

ほっこり京都人(12)

今回は、ちょっと雑談。
弥生三月、確定申告や企業決算で多忙な月ですからね。

京都府は、昔から優秀な中小企業の多い府県です。
中小企業を育成してきたからなのでもありましょうね。

その育成の傑作な例の中なら今回は一つ。
この話は、京都MM税務署管内の実話です。


ある企業のオーナーのおめかけさんが4人。当初、会社の帳簿を誤魔化して4人分のお手当て代を捻出していたのですが、辞めた元経理社員の密告により、税務署の立ち入り調査となりました。

そこでの税務署の指導とは、簡単に言えば「形あるもので処理して下さい」。
更に付け加えて「所得税や市民税を払う形にして下さい」と。

そこで、おめかけさん毎に、各子会社の社員として登録。
毎月、高額な給料の支給となりました。

今度は、子会社の方で悲鳴があがり、元役員から密告がありました。
そこでの税務署のご指導は「本人の住居地と勤務地が遠く離れているのは変」「遠隔地は、認められませんね」と。

それじゃ、と言って、遠方の子会社からは、毎月、上納金をさせました。
遠方の子会社の役員の皆さん達は、毎月数度の空出張で上納金を捻出しました。


またまた密告がありました。勤務をしていないのに給料支給をしていると。
今度の指導は「常勤している証拠となるものが必要」。
そこでタイムカードを用意して、誰かが代行して毎日の朝夕にガチャン!


傑作なのは、阪急嵐山線沿いに会社名義で家を新築し、そこにおめかけさんを住まわせたのです。
その玄関には、なんと、なんと、タイムカード!


これら会社の裏事情に詳しいのが、経理部門や総務部門に勤務した女性ですね。
何しろ、情報交換には素晴らしいものがありますからね。


尚、このおめかけさんの内、何人かは、最近、厚生年金を受給しているようです。
いやはや、それにしても、京都MM税務署の中小企業育成・ご指導はたいしたものですね。


                           雑談でした



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