2007-08-22 故郷はもう秋 私の短歌・俳句・詩 #夏 「ふるさとの夜の空き家の闇の中 静寂に奏でし虫の音聴き入る」 (ふるさとの よるのあきやの やみのなか しじまにかなでし むしのねききいる) お盆に秋田の空き家にお墓参りで帰郷しました。着いた夜の子の刻、こおろぎが小さく鳴きました。 それから一週間が、あっという間に過ぎてしまいました。 空き家を去る前夜、それまでの数日間、無音でいたこおろぎが、午前二時、再び鳴き出しました。 消灯した闇の中、縁の下で鳴く一匹のこおろぎの声。枕に伏してじっと聴き入りました。 田舎は、もう、秋なのですね。 (写真は、今年の田舎の庭での私の送り火です)