京都花園・法金剛院の蓮と百人一首八十番
京都の庭園には珍しき事に、この庭には何故か借景が無い。
待賢門院(藤原璋子)が極楽浄土として造園させた「池泉廻遊式浄土庭園」を巡る。
昨夜のあなたとの愛の交わりに燃えて、激しく乱れた私。
そして、昨夜の愛のいとなみを物語る今朝の私の髪の乱れ。
この髪の乱れように、今の私の心も乱れ、うつろうままに。
堀河殿の家集 『待賢門院堀河集』は 心打ちますね。この中の、もう一つの歌。
「うき人を しのぶべしとは思ひきや 我が心さへ など かは(変)るらん」 (千載918)
いつか あの世で、堀河殿と共に、あの世の蓮の花を見たいものですね。
おしまい