京都花園・法金剛院の蓮と百人一首八十番

イメージ 1
京都JR花園駅前の新丸田町通りの斜向かいの法金剛院を訪ねる。 


イメージ 2
京都の庭園には珍しき事に、この庭には何故か借景が無い。


イメージ 3
待賢門院(藤原璋子)が極楽浄土として造園させた「池泉廻遊式浄土庭園」を巡る。


イメージ 4
実は、待賢門院に仕えた堀河殿(女性・百人一首80番の詠み人)は、ここに住んでいたのですね。
ここに来て初めて知りました




イメージ 5



「ながからむ 心も知らず黒髪の みだれて今朝は物をこそ思へ」 
待賢門院 堀河   百人一首第80番





イメージ 6
愛する心は 末永く変わらないと言うあなた。それは本心でしょうか?



イメージ 7
昨夜のあなたとの愛の交わりに燃えて、激しく乱れた私。



イメージ 8
そして、昨夜の愛のいとなみを物語る今朝の私の髪の乱れ。
この髪の乱れように、今の私の心も乱れ、うつろうままに。





イメージ 9
堀河殿の家集 『待賢門院堀河集』は 心打ちますね。この中の、もう一つの歌。


「うき人を しのぶべしとは思ひきや 我が心さへ など かは(変)るらん」 (千載918)




極楽に咲くと言う蓮の花。
いつか あの世で、堀河殿と共に、あの世の蓮の花を見たいものですね。

                                おしまい