年金の裏話

土曜の夜10時半頃に、JR高槻で新快速から普通電車に乗り換え。
次の山崎駅にもう直ぐ着く頃に、同じ車両の男女三人の甲高い会話が偶々耳に入りました。


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「人生三十歳台になるんだって」
「どうして?」
「食べ物だよ。食べ物には身体に悪い色々なものが入っているからね」


電車が山崎駅のホームに入いり、降りようと、ドアの前に立った時に聞こえたのですから、この前後の会話の内容は分かりません。

分かりませんが、この話を聞いて、思い出す事があるのです。



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話しは、二十年前(1989年?)の札幌時代に遡ります。


ある役人のM課長が、東京・霞ヶ関での会議出張から札幌に帰ってきました。

早速、その役所の応接室で、会議の内容を聞きました。


当時の厚生省本省、並びに社会保険庁との会議です。(本省とは、省の本部の略称。霞ヶ関

会議の議題の一つには、国民年金と厚生年金があったそうです。

M課長は、「びっくりした!びっくりした!」と言いながら話を始めました。


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M課長が驚愕したのは、会議に出席していた本省のA課長の話しです。

M課長が「年金の金で、次から次へと、建物等を建てて、年金は大丈夫か?」と尋ねましたら、

A課長「本省の試算では、団塊の世代以降、平均年齢が60歳を割るから、年金は余って余って、どうしようもないだろうと見ている。だから使えるだけ使う。」

平均年齢が、50歳台になる根拠は、電車の中での三人の男女の会話と同様、食べ物だそうです。


主原因は、農薬漬けの野菜と毒薬に近い色々なものが混入しているハンバーグだそうです。

M課長は「人生50年か! 織田信長の時代に帰るのか!」と何度も言いました。


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私が、この話を聞いてから、数年後、東京には、毎月出張。

ある日以降、霞ヶ関合同庁舎の厚生省本省で、60㎡前後の部屋で一人で執務をされているY氏と毎月のようにお会いしました。

ふと札幌時代のM課長の話を思い出して、その真意を聞いてみましたところ、Y氏は顔を曇らせながらこう言いました。

「当時の平均年齢試算が違ったのだよ。新たな平均年齢試算では、そうはならない。
当時の試算には、医療の進歩と、食べ物の農薬や薬害からの防御が入っていなかった!」

 
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成る程、二十年前は、人生50年試算。

この試算は、ひょっとして、年金の元金を浪費するための論理的根拠として意図的に作成されたのかも。

だから、争って年金の元金を使ったし、年金を払わなくても良いのだからと聞いた組織末端では、まともに帳簿を付けたりはしなかったでしょうね。


でも、十五年前には、その試算の誤りに気付いていた訳ですから、その時に、年金台帳を総点検をしていたならば、今日にような、混乱は避けられたでしょう。


残念!というか、情けない!というか。

いや、そんな程度の問題ではない。年金問題とは、我々国民の生死の問題である。