いつでも青春

桜が終わった初夏の日差しは、青春時代の、あの日差しと暖かさですね。


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「桜実の 愛でられること なかりせば こむらさきにて 消え行くものを」



女性の華やかなりし時代。それは青春。恋と激しい愛。
その青春時代のつややかな私と言う花が、あっと言う間に散ってしまったのですね。


そして今、咲いた青春の時よりも、心は紅く燃えてはいるのですが、
一瞬という時間が経過すれば、もはや、誰も振り向いてはくれませんね。
このまま、これで終わるのでしょうね。


そう思っていました。
だけど、初対面の今日のあなたは、この、老いた私を美しい!と仰る!


                            07.05.18



(付記)

下記原稿をHPから転載しようとしましたら、急に睡魔に襲われ、和服の女性が話しかけて来ました。
それが、上記の短歌です。

原文
「花去りて 風に揺らめく 桜の実 燃える若葉に  紅くほほ染め」

人の心は移ろいにけり。あんなに騒がれた桜の花も散ってしまったら、もう、誰も見向きもしないのですね。そうなのです。見つめられた事が無いさくらんぼは、恥ずかしがり家なのです。                                  05.06.03嵐山天竜寺にて