京都嵐山・嵐峡館の思い出

妻の両親を宿泊させるべしで、京都嵐山・嵐峡館をクリックしたら、この二月末日で閉館したと言う。あの、明治以来110年の歴史を誇る老舗旅館が閉めたのです。

早速、電話しました。何故？
留守番の方「社長が昨年暮れに亡くなり、お子さんが未だ25才で、他業種に勤務中故」との由。

私が、嵐峡館本館に初めてお邪魔したのが丁度四十年前。京都に、と言うよりも、日本に、これ程、素晴らしい所は他に無いぐらいのロケーションなのです。

平安時代、この嵐山は、貴族の別荘地。古、優雅な船遊びが眼に浮かびます。
春は桜、夏は涼、秋は名月と紅葉、冬は雪見。無論、百人一首の小倉山もここ。

ほっとしましたのは、昨年五月連休に、ここに妻と行っていた事です。

再開は、年内は到底無理の様子。

早期なる再開を祈りて、昨年五月連休の写真を、掲載します。
この写真で、ここの素晴らしさを若干でも感じられましたら、仕合せと存じます。

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渡月橋南詰め、午前11時乗船。

大堰川（おおいがわ）⇒保津川を遡り、保津峡へ。

嵐峡館専用の船着場。お出迎え。

船着場から坂を上ると、そこからが嵐峡館。
上り坂に沿って、各部屋の入り口がある。

昼懐石の一部をパチリ。

部屋の窓下には、保津峡下りの船。連休ですから、次から次へと。
やはり、ここでは日本酒！！ですね。

川向こうでは、嵐山トロッコ電車が一時停車。嵐峡館の案内をしている。
新緑の眩しい事よ。

昼食後は、温泉の露天風呂へ。弱アルカリ腺。
保津峡下りの船を見ながら、ウトウト。

更に部屋で昼寝をしたら、もう三時。帰りの時間。

お～～！　先ほど寝ていた露天風呂の方を見上げる。

去り難しも、この船に乗らなければならない。

仲居さんのお見送り。ここの仲居さんは、京都の他の老舗の仲居さんと違って、妙なプラドが無いから好き。

保津峡から保津川⇒大堰川（おおいがわ）へ。ボートをかき分けながら。
そして渡月橋が、いよいよ見えて来る。

とうとう、終着。

と言う一日でしたが、いかがでしたでしょうか？

追記）2010.12.29
旅館「星のや京都」として別会社が2009年12月12日再開しました。