歳月の証・朽ちた階段
「その昔 住みなれし家戸(やど)を訪ぬれば 朽ちの窓から東風(こち)に空青」 |
☆ ☆ ☆
町に広い新しい道路が何本も出来ていたのです。
当時、田んぼ一面の里が、今や、住宅密集地になっていたのです。
それらしき付近で、宅配便の運転手に聞いたのですが、
昔の番地では、全く違う場所を教えてくれるのです。
当時、田んぼ一面の里が、今や、住宅密集地になっていたのです。
それらしき付近で、宅配便の運転手に聞いたのですが、
昔の番地では、全く違う場所を教えてくれるのです。
当時詠んだ短歌は、前掲していますが、改めて。
「山科の 里に舞いぬる白鷺は そっと蓮華を摘みにくるかも」 |
探し始めてから、この1年間で三度目の探索です。
国道から、昔の記憶を辿り、何度も町の中に入りなおしました。
こりゃ、駄目だ!!
諦めて、広い新しい道路のバス停の近くの路地を、偶々ひょいと入ったら、
何処か見覚えのある風景。
何処か見覚えのある風景。
見つけた!!見つけました。やっと!
当時、新築でしたが、今や、扉は、板を打ち付けられ閉鎖されています。
結婚した当初の一年間も、住んだ所です。
それから転勤、転勤で、幾十年。
ここが、我等夫婦の原点。
この風の香りと、青い空が、二人の絆。