都内の黒い粉塵:放射能含む藍藻


身体から放射能を除去する一種の藻類のスピルリナについて書こうと思うも、着手してから早くも5日経過。ようやく記事として掲載できる寸前まで達しましたが、その前に、藍藻(らんそう)について述べておきます。

元々、2015年に記事にしたものですが、必要性にかられ、その一部を改めて記事にした次第です。

『再確認:放射性物質は毎日放出されている』 2015/12/14(月) 


都内の黒い粉塵は何故に高濃度の放射能を含むのか。
それは藍藻(らんそう)類の死骸だという。
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(画像)杉並区のガードレールが作られたばかりの道路端

藍藻または、藍色細菌は、光合成によって酸素を生み出す酸素発生型光合成細菌である。 

単細胞で浮遊するもの、少数細胞の集団を作るもの、糸状に細胞が並んだ構造を持つものなどがある。ネンジュモなどの一部のものは寒天質に包まれて肉眼的な集団を形成する。 真核生物では無いが、慣習的に藍藻とも呼ばれる。 ウィキペディア

藍藻(らんそう)Cyanobacteria
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報道するラジオ 2014年3月7日

東京都内で道路端やマンションベランダの黒い粉塵の塊のような物質は『らん藻類の死骸』

福島県内の南相馬、あるいは飯舘村というようなところで集めてきた黒い物質の中には、1kgあたり数百万ベクレルのセシウムがあった。

1平方mあたり60万ベクレルを超えてセシウムが降り積もった地域が、およそ1000平方km(琵琶湖の1.5倍)ある。

放射線管理区域」とは、1平方mあたり4万ベクレル以上。葛飾区あるいは江戸川区の一部は、放射線の管理区域にしなければならないほどの汚染度。

東京都の葛飾区でも1kgあたり何十万ベクレル。東村山市の学校から集めてきた黒い物質にも1kgあたり2万ベクレルを超えるセシウムがあった。

汚染水の中に入っている放射性物質で、重要な放射性物質は3種類です。セシウムストロンチウムトリチウムと呼んでいる放射性物質です。

で、汚染水の中から、セシウムはこれまでも除いてきたが、ストロンチウムトリチウムは全く除かれないまま汚染水にある。

漏れたタンクから漏れた汚染水では、「2億何千万ベクレル」というストロンチウムを含んだ汚染水が漏れたと報道があった。

トリチウムという放射性物質は大変弱いベータ線しか出ないが、人間がそれを捕まえようとしても不可能。トリチウムは水そのものになってしまう故。


藍藻(らんそう)とは、
シアノバクテリア

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(注)Many Proterozoic oil deposits are attributed to the activity of cyanobacteria.
原生代の石油堆積物の多くは、シアノバクテリアの活動によるもの。デンプンやオイルを貯蔵するので.バイオ燃料の原材料として注目されている。

シアノバクテリアは28億年前に出現した。シアノバクテリアが最古の光合成生物である。20億年以上前、真核細胞がシアノバクテリアを取り込み共生が始まったことが葉緑体の起源である。

藍藻は生物学的にはバクテリアの仲間。

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藍藻類をミミズのようなものを言うのは誤解のもと。
藍藻光合成を行う単細胞生物(植物のようなもの)。

細菌と植物の中間のような存在。「藻(も)」とか「苔(こけ)」と呼んでいるものの多くが、実はらん藻の仲間

「らん藻」に、放射性セシウムが高濃度に蓄積している。

「らん藻」は乾燥状態になると、細かく割れて、風の力で空中に舞い上がり、運良く水のある場所に落ちたら、そこで息を吹き返します。そこに、また放射性セシウムがあれば、さらに蓄積が進む。

また、胞子によっても繁殖する。放射性セシウムに汚染されたらん藻の広がりを抑えることは事実上、困難。

らん藻がみずから生き延びるために、空気中や水中、土中から積極的に栄養分としてカリウムを吸収しようとする。

らん藻は、化学的な性質が似ているカリウムセシウム(放射性であろうとなかろうと)を見分けることができません。

「らん藻」が生きようとすればするほど、その体内には、どんどん放射性セシウムが溜まっていく。

放射性セシウムがあればある程、らん藻は繁茂していく。

瓦礫焼却期間中だけ、淀川の川風に乗って飛んできた藍藻の死骸

橋下時代の大阪市で人工島「夢洲(ゆめしま)」と「舞洲(まいしま)」で震災がれきを燃やしたのだが、この燃やしている期間中、何故か鼻水と目がしょぼつくし、寒くもないのにクシャミの連発。

それに確か東京と同様、ベランダに黒い粉塵。焼却が終わったら、鼻水やクシャミはピタリと止んだ。

橋下は放射線の薄い瓦礫と称していたが、このようにうちまで飛んで来るらん藻の黒い死骸で高濃度の放射能瓦礫だったことが改めて裏付けられた。

『維新では瓦礫焼却に反対したら逮捕ですぞ』 2012/12/25(火) 

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(参考)
光合成細菌は何故に放射能を食べるのか?
原始地球には海水と岩石しか存在せず,有機的エネルギーがなかったので,地球最初の生命体は,宇宙からの紫外線や放射線をエネルギー源とした。

当初,紫外線や放射線の破壊力を色素で減じさせ,無機的環境下で光合成 を行うというシンプルな生命体であった.

微生物や植物は,炭水化物・脂質・蛋白質等の有機物を必要とせず,紫外線や放射線の電磁粒子で炭酸同化して体細胞を合成できる.
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(参考)
How are Green Algae Different from Cyanobacteria
緑藻とシアノバクテリアの違い

緑藻とシアノバクテリアは、主に水生生物に見られる2種類の光合成生物です。したがって、緑藻とシアノバクテリアの両方が独立栄養性です。

緑藻は真核生物であり、シアノバクテリア原核生物です。したがって、緑藻は核を含む膜結合オルガネラ、ミトコンドリア、ゴルジ体などからなるが、シアノバクテリアはそれらを含まない。緑藻は葉緑体から成り、シアノバクテリア葉緑体を欠いています。

(画像は緑藻)
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飲食物のリスクと対策

放射能からの防御