日欧EPA発効:輸入ワインのリスク


Wine consumption has dropped bgy 50% over the last 20 years in France.(2009)
フランスでは、過去20年間でワインの消費量が50%減少しました。

然し、日本での輸入ワインは依然と急上昇しています。
特に女性の飲量が増えている。この現象をどう捉えるか。

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この2月、日欧EPAで欧州ワインは安くなり、益々ワインの消費は増えるでしょう。然し、日本女性はフランスや英国の実態を知りませんし、無論、輸入ワインの特殊性を知る由もありません。

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欧州ワイン、相次ぎ値下げへ 2月の日欧EPA発効で 
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朝日新聞 1/9(水) 

大手酒類メーカーが、欧州産の輸入ワインを相次いで値下げする。日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)が2月1日に発効し、関税がすぐに撤廃されるため、価格に反映させ、欧州産ワインの市場拡大をねらう。(以後省略)

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若き女性:毎日の飲酒と乳がんリスク 2016/9/11(日)
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全国的に飲酒量が増えている英国女性への警鐘。
『一日トータルでワインをグラスで7杯から8杯飲み続けると、乳がん罹患リスクは40%~50%上昇する』(英国ジョニー・ホープ教授)

Glass of wine a day raises breast cancer risk
by JENNY HOPE, Daily Mail
毎日のワインの飲用は乳がんリスクをアップする

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Cancer warning for women who like a glass of wine or three
ワイン1杯または3杯が好きな女性に対する癌の警告
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Study shows that those who enjoy wine with dinner are putting their lives at risk

調査によると、夕食と一緒にワインを楽しむ人たちは命を危険にさらしている
Thursday 29 March 2012  
2012年3月29日木曜日

(一部抜粋)
One glass
Increases risk of breast cancer by 4 to 5 per cent

ワイン1杯
乳がんリスクを4~5%高めます。

Two glasses Increase the risk by 25 to 35 per cent 

ワイン2杯
リスクを25から35%増加させます

Three glasses Increase the risk by 40 to 50 per cent.

ワイン3杯
リスクを40から50%引き上げます。


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French government new advice: 'Don't drink wine'
フランス政府の新しいアドバイス 「ワインを飲むな」 
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2009年2月20日
The French wine industry is – once again – up in arms at the government's latest pronouncement: to stop drinking wine altogether.

フランスのワイン産業は、政府の最新の声明、つまりワインを完全に飲むことをやめることに再び賛成しています。

The Ministry of Health has published guidelines which advise, 'The consumption of alcohol, and especially wine, is discouraged.'
The advice is drawn from findings by the INCA, the French national cancer institute, which says the consumption of only a small amount of alcohol can increase the risk of mouth and throat cancer by 168%.

保健省は、「アルコール、特にワインの消費はお勧めできません」と助言するガイドラインを発表しました。

アドバイスは、フランスの国立癌研究所であるINCAの調査結果に基づいています。これは、少量のアルコール(一日に一杯のワイン)を摂取するだけで口咽頭がんのリスクが168%増加する可能性があると述べています。

(中略)
The wine lobby in France has reacted with outrage. 'This persecution of wine has to stop, the AGPV (the General Association of Wine Producers) said.
Xavier de Volontat, president of the southern Languedoc wine producers association told Times online, 'The extremists must not be allowed to take consumers hostage. Wine consumption has dropped bgy 50% over the last 20 years in France, but cancer has increased. You have to admit there is a paradox.

フランスのワイン圧力団体は憤慨しています。 「ワインに対するこの迫害はやめなければならない」とAGPV(ワイン生産者協会)は述べました。

ラングドック南部のワイン生産者協会の会長、ザビエル・デ・ヴォロンタット氏はタイムズにオンラインで次のように語りました。

「過激派が消費者を人質にすることは許されてはならない。フランスでは、過去20年間でワインの消費量が50%減少しましたが、癌が増加しています。逆説があることを認めなければなりません。」

'We are for responsible, reasonable and moderate consumption. It is not in our interests to see our consumers dying of cancer…'

「私達は、責任を負い、理性的であり、適度な飲食を支援しています。私たちの消費者が癌で亡くなっているのを見るのは私たちの利益ではありません…」


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Drinking just one glass of wine a day can INCREASE risk of cancer by 168%, say the French! 

一日に一杯のワインを飲むだけで、168%、癌のリスクを高める、とフランス人は言う!
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23 February 2009

(一部抜粋)
'There is very little evidence that red wine has any specific benefits over other alcoholic drinks.'

「赤ワインが他のアルコール飲料よりも特別な利益をもたらすという証拠はほとんどありません。」

(一部抜粋)
'The cause is above all the transformation of ethanol in alcohol to acetaldehyde, which damages DNA in healthy cells.'

「原因は、とりわけアルコール中のエタノールからアセトアルデヒドへの変換であり、これは健康な細胞中のDNAに損傷を与えます。」

(一部抜粋)
Dr Jodie Moffat, of charity Cancer Research UK, said: 'We know that drinking just small amounts of alcohol, in the form of beer, wine or spirits, increases the risk of several different types of cancer.

英国チャリティー・リサーチ・リサーチ・UKのジョディ・モファット博士は、次のように述べています。 'ビール、ワイン、アルコールなど、アルコールを少量だけ飲むと、さまざまな種類の癌のリスクが高まることがわかっています。

'So the more you cut down on alcohol, the more you can reduce your cancer risk.'

「アルコールを減らすほど、がんのリスクを減らすことができます。」

(一部抜粋)
A separate study last year published in the medical journal Neurology said those who drank modest amounts of alcohol developed dementia, including Alzheimer's disease, at an 85 per cent slower rate than those who did not drink.

適度の量のアルコールを飲んだ人のアルツハイマー病を含む認知症の発症は、飲んでいない人よりも85%遅かった。


以上が欧州のワインの実態ですが、日本での輸入ワインの実態は大きく異なります

日本の法律でのワインの亜硫酸塩(二酸化硫黄など、SO₂)添加量は、食品に対する使用制限30㎎/1㎏の10倍以上の350㎎/㍑(㎏)の使用が認められています。

この亜硫酸塩(二酸化硫黄など)は毒性が強く、気化すると亜硫酸ガスとなり気管支や肺をやられますし、例えばアメリカでは, 確か野菜サラダの洗浄に使用された亜硫酸塩により、アレルギー体質の人に死亡事故が発生し、野菜に使用禁止された代物です。

但し、実際に投入されるのは、その10分の1程度です。

処が、日本で販売される輸入ワインは、同じ銘柄でも欧州で飲むワインと亜硫酸塩等の量が異なるという成程と思える説があります。

その説とは、
問題は、日本の大手有名輸入業者で、輸入したワインを酒屋さんに卸した場合、立てたまま陳列したり、日に当ててしまったりなど管理をしきれず、返品にならない様にする為、輸入する際、相手国のネゴシャン(ワイン商)に対し、EC圏の、酸化防止剤定量の3~4倍の量を含有する様にオーダーしているのが実態です。」

確かにスーパーなどでは、冷やして発酵を抑えるべきワインなのに、春夏秋冬365日、常温の普通の陳列棚に置かれています。

この説の真偽を確かめるべく検索しましたら、それを裏付ける実例を発見しました。

「輸入届出における代表的な食品衛生法違反事例」より、一部抜粋。
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日本の食品衛生法での果実酒および雑酒の使用基準(製品1kgあたり)

〇 ソルビン酸:0.2g/kg(200mg)以下
〇 二酸化硫黄(亜硫酸塩):0.35g/kg(350mg)以下 

輸入ワインの一部には、これら規制値を超えたものがあると言うことは、他の輸入ワインの場合、かの説が言うこれら亜硫酸塩やソルビン酸などの規制値に近い高濃度であると看做(みな)せる訳です。

同じ銘柄でも欧州で飲むのと日本で飲むのとでは味が違うことでも裏付けられます。

これらのワインなどの果実酒のみに許された高濃度の毒物をたんと増量された輸入ワインを飲む訳ですから、私が輸入ワインをコップ1杯(1合)飲んだだけで二日酔いするはずです。

他方、日本酒を冷でも燗してもコップ3杯(3合)飲んでも二日酔いしないことから、輸入ワインの恐ろしさが多少なりともご理解できるでしょう。

尚、参考まで、EUでの亜硫酸塩最大許容量は以下の通りですが、EU圏以外の国に輸出する場合は、この最大許容量制限は適用されません。

辛口赤ワイン 0.15g/kg(150ppm)(残糖5g/L以上200ppm)
白、ロゼワイン 0.20g/kg (200ppm))(残糖5g/L以上250ppm)
甘口白ワイン0.30g/kg(300ppm)
極甘口ワイン 0.40g/kg(400ppm)

EU自然派ワイン組合による自主規制値
欧州で販売されているワインの亜硫酸塩などの含有量
0.04g/kg(40ppm)~0.16g/kg(160ppm)

アメリカでの最大許容量は、0.35g/kg(350ppm)

他方、日本でのソルビン酸は、スーパーやコンビニの加工食品に多く使われています。

例えば、皆さんご存知、コンビニ弁当を餌にしていた養豚では、異常に太り、大半の子は死産、奇形、透明なはずの羊水がコーヒー色、虚弱体質や早死などの連続で、コンビニ弁当を餌とすることを止めましたね。(西日本新聞

故に、今は売れ残った惣菜やコンビニ弁当などの残飯は豚には与えていません。

更にもう一つ、
大手スーパーやコンビニチェーンの一部では、売れ残りの惣菜や残飯を回収し、それを自社野菜農場の肥料としていますから、そこで育成された野菜には、ソルビン酸などの防腐剤をも含め、粘り用の結着剤、乳化剤、酸化防止剤、着色料、保存料、肉エキス、うま味調味料など何十種類もの薬品を含みます。