アルツハイマー病の原因:水銀


胆石と同様の事由で、過去、幾度か記事にしてきたアルツハイマー病(註1)についても改めて記事にします。

右のグラフは年代別アルツハイマー病の10万人あたりの患者数です。

特に現在、女性の場合は70歳代から顕著になり、80歳代の女性では3万7千人で、3人に1人は確実にぼけます。

尚、近い将来、60歳以上男女の55%はボケるという研究データがあります。換言すれば、日本の60歳以上のご婦人の80%はボケるということとなります。

(註1)AD(アルツハイマー病) (Alzheimer's disease)  
βアミロイド蛋白と言われる蛋白質が脳の神経細胞に蓄積し、更にタウが溜まって神経細胞が破壊され脳が萎縮することにより脳機能が低下するもの。我々が言うボケの一種。

アルツハイマー病を発症すると、記憶障害の症状が見られ、進行にともなって場所や時間、人物などの認識ができなくなる「見当識障害」の症状が現れます。

身体的機能も低下して動きが不自由になったりします。進行の度合いには個人差があり、わずか数年で寝たきりになってしまう人もいますが、10年経っても自立して穏やかに暮らしている人もいます。

アルツハイマー病の根本治療はまだ出てきていませんが、抗認知症薬で病気の進行を遅らせることができます。但し、脳に新たな障害をもたらすリスクがあります。

認知症」は病名ではなく、認識したり、記憶したり、判断したりする力が障害を受け、社会生活に支障をきたす状態のことです。

この状態を引き起こす原因にはさまざまなものがありますが、「アルツハイマー病(アルツハイマー認知症)」もそのひとつです。

アルツハイマー病という病名は、実は、1906年ドイツの精神科医アイロス・アルツハイマー(Alois Alzheimer、1864年6月14日〜1915年12月19日)が痴呆性の56歳の女性の剖検を行う過程で、「大脳皮質の奇妙な病気」を発見し、初めて発表したことにより、この精神科医の名前を病名にしたのです。

(画像)アロイス・アルツハイマーと彼の家族

It was not until 1906 that German psychiatrist Alois Alzheimer announced that he had found a "strange disease of the cerebral cortex" in the course of performing an autopsy on a demented 56-year-old woman.
The woman's brain contained an unusual number of the plaques and tangles now considered to be the defining symptoms of AD.

女性の脳には、今やアルツハイマー病(AD)の明確な症状であると考えられる飛びぬけた数の斑(はん、まだら)と、もつれが含まれていました。

彼がアルツハイマー病(AD)を発見する前の状況と言うと、

The Industrial Revolution, which greatly increased human exposure to mercury in the work place and in the environment, got underway in the mid-1700s.

職場および環境での水銀と人間との関わりを大幅に増加させたのは、1700年代中頃の産業革命です。

Amalgam was invented in Europe around 1820 and was widely used throughout Europe and North America by 1850. Parkinson's, MS, and ALS were first mentioned in medical journals in the 1800s.

水銀合金アマルガム1820年前後ヨーロッパで発明され、1850年までにヨーロッパと北アメリカの至る所で広く使用されました。

PD(パーキンソン病)(註2)、MS(メタボ、代謝症候群)およびALS(註3)は、1800年代の医学雑誌に初めて記載されました。

主に、手足がふるえる(振戦)、動きが遅くなる(無動)、筋肉が硬くなる(固縮)、体のバランスが悪くなる(姿勢反射障害)、といった症状がみられる。運動症状以外(非運動症状)にも、便秘や頻尿などの自律神経の症状、不眠などの睡眠障害、うつ症状などの精神症状、認知機能障害などがみられる。

脳や末梢神経からの命令を筋肉に伝える運動ニューロン(運動神経細胞)が侵される病気。ALSでは運動ニューロンは侵されるが、知覚神経や自律神経は侵されないので、五感(視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚)、記憶、知性を司る神経には原則として障害はみらず。有名な罹患者は毛沢東徳田虎雄(1938年  - 医師、衆議院議員 )。

水銀のアルツハイマー(AD)原因については多くの文献と臨床・研究論文がありますが、その中での典型的な逸話を以下に述べます。

I base the latter explanation on my familiarity with the health history of June Varner, a Little Falls woman who overcame nearly paralyzing confusion by getting her amalgams removed. Her inability to concentrate and make decisions set in after a 1978 car accident. The problem was severe. June stated in a letter to me, "I can remember looking down at my shoelaces months after the accident; I could not remember how to tie them. I knew that I knew how to do it but I could not remember." Other symptoms that appeared after the accident included headaches, vertigo, nausea, extreme fatigue, and memory loss. These symptoms persisted until 1992 when her dentist discovered that several teeth in the upper right side of her mouth with amalgams in them were cracked. The replacement of these amalgams with crowns eliminated the mental confusion and the other symptoms that came with the confusion. June speculates that the blow to her head suffered during her auto accident allowed mercury from her fillings to gain access to her brain.

リトルフォールスの女性ジェーン・ヴァーナーは、歯の水銀化合物アマルガムを取り除くことによってほとんど麻痺した精神錯乱を乗り越えました。

彼女は1978年の交通事故以降、集中し判断を下すことができませんでした。

問題は深刻でした。 ジェーンが書いた私への手紙の中で、「事故の数ヶ月後に靴ひもを見下ろしていたのを思い出せます。私は靴ひもの結び方は知っていましたが、どうしても紐の結び方を思い出せませんでした。」

事故後に現れた他の症状としては、頭痛、めまい、悪心、極度の疲労、および記憶喪失が挙げられました。

これらの症状は1992年まで続きました。彼女の歯科医師は、彼女の口の右上のいくつかのアマルガムで治療された歯が割れていることを発見しました。

これらのアマルガムを金冠に置き換えることで、精神的な混乱や混乱に伴って生じた他の症状が消えました。

ジェーンは、自動車事故の際に彼女の頭部を襲った衝撃で、アマルガムの水銀イオンが彼女の割れた詰め物から脳に伝わったものと推測しています。

このようにアルツハイマー病(AD)やパーキンソン病(PD)の主原因は、水銀が脳機能を破壊するからです。

特に、虫歯治療用の水銀合金アマルガムやワクチンに含む防腐剤であるチメロサールという水銀化合物がその代表例です。

虫歯治療の水銀合金アマルガムを除去せず、そのままにしていると、近い将来、確実にアルツハイマー病(AD)やパーキンソン病(PD)に罹ります。特に女性の場合は要注意です。
  
       つづく


何故女性はボケるの? 2014/10/1(水) 

今危ない昔に治療した虫歯のリスク 2014.09.29


(画像)アロイス・アルツハイマーと彼の家族