変遷する靖国神社とは

今回の記事は靖国神社の改めての復習であるとも言える。
ここでの記事はあくまでも諸見解の中の一つであるが、私の賛否はさておいて、靖国神社を知るために敢えてこの視点から見た方が分かり易いので掲載した。

これまでの記事
『沖縄米軍基地:昭和天皇の要望』 2018/10/23(火) 

(※)靖国神社の英霊
戊辰戦争明治維新西南戦争台湾出兵(別名:征台の役)、日清戦争義和団事件日露戦争第一次世界大戦満洲事変、支那事変(日中戦争)、大東亜戦争(太平洋戦争)などの246万6584柱である。

靖国神社本殿での祭神の神座は当初は英霊の1座であったが、1959年(昭和34年)に創建90年を記念して台湾神宮および台南神社に祀られていた北白川宮能久親王と、蒙彊神社(張家口)に祀られていた北白川宮永久王とを遷座合祀して1座を新たに設けた。従って現在の神座は、英霊を祀る1座と能久親王、永久王を祀る1座の2座である。(ウィキペディアより)

以下、本文

靖国神社宮司天皇批判!「天皇靖国を潰そうとしている」…右派勢力が陥る靖国至上主義と天皇軽視の倒錯 LITERA 2018.10.10


イメージ 2

(以下抜粋記事)

いうまでもなく、靖国神社(註1)は戦前・戦中の皇室を頂点とする国家神道の中枢であり、いわば「天皇の神社」だ。そのトップである宮司が、今上天皇が皇后と共に精力的に行ってきた各地への“慰霊の旅”を全面否定し、「靖国神社を潰そうとしている」と批判するとは、ただ事ではなかろう。

(註1)
靖国神社は、単立の宗教法人で、神社界の総元締めである神社本庁の傘下にはない。そのため、靖国神社の側は、国の意向や神社界の意向をくむことなく、その方針を独自に決定することができる。

となれば、宮司個人の意向で、靖国神社のあり方を変えることが可能である。実際、『みたままつり』における露店の中止は、その具体的な現れであり、『靖国神社が消える日』の著者は、その点を強く危惧している。

富田メモに残された「昭和天皇靖国神社に参拝しない理由」

 そもそも、小堀宮司による“天皇批判”の背景は、来年4月末日をもって退位する今上天皇が、即位してから一度も靖国を参拝していないことにつきる。

 しかし、それは昭和天皇の意志を引き継ぐものであり、当然の姿勢と言えるだろう。

 周知の通り、昭和天皇は、1975年の親拝を最後に、靖国参拝を行わなかった。その直接の原因は、1978年に松平永芳宮司(第6代)が行ったA級戦犯合祀に、昭和天皇が強い不快感を持ったためだ。

 実際、日経新聞が2006年7月20日付朝刊でスクープした通称「富田メモ」には、その心情が克明に記されていた。当時、昭和天皇の側近であった元宮内庁長官富田朝彦が遺した1988年4月28日のメモの記述である。

〈私は或る時に、A級が合祀され その上 松岡、白取までもが筑波は慎重に対処してくれたと聞いたが 松平の子の今の宮司がどう考えたのか 易々と松平は平和に強い考えがあったと思うのに 親の心子知らずと思っている だから 私あれ以来参拝していない それが私の心だ〉

「松岡」というのは国際連盟からの脱退で知られる近衛文麿内閣の外相・松岡洋介。「白取」とは松岡とともに日独伊三国同盟を主導した元駐イタリアの白鳥敏夫のことをさす。

両者とも戦後にA級戦犯として東京裁判にかけられたが、昭和天皇がわざわざ「その上」と言っているように、この「あれ以来参拝していない それが私の心」は、松平宮司による14名のA級戦犯合祀そのものにかかっていることは自明だ。(中略)

 その上で念を押すが、そもそも靖国神社という空間自体が、極めて政治的欺瞞に満ちたものだ。事実、靖国神社に祀られている「英霊」とは戦前の大日本帝国のご都合主義から選ばれたものであり、たとえば数十万人にも及ぶ空襲や原爆の死者などの戦災者は一切祀られていない。

靖国派”は「世界平和を祈念する宗教施設でもある」などと嘯くが、実際には、靖国神社を参拝するということは、先の大戦に対する反省や、多くの国民を犠牲にした贖罪を伴った行為とは真逆の行為なのである。

 だいたい、靖国の起源は、1869年、戊辰戦争での戦没者を弔うために建立された東京招魂社(とうきょうしょうこんしゃ)だが、この時に合祀されたのは「官軍」側の戦死者だけであり、明治新政府らと対峙し「賊軍」(註2)とされた者たちは一切祀られていない。そのご都合主義的な明治政府の神聖化≒国家神道復活の野望は、靖国の人事にもあらわれている。

(註2)
2016年10月12日、亀井静香元金融担当大臣や石原慎太郎東京都知事靖国神社を訪れ、徳川宮司に対して、賊軍とされた戦没者の合祀を申し入れたときである。

その際の申入書では、「西郷南州や江藤新平、白虎隊、新撰組などの賊軍と称された方々も、近代日本のために志を持って行動したことは、勝者・敗者の別なく認められるべきで、これらの諸霊が靖国神社に祀られていないことは誠に残念極まりないこと」だとされていた。

 小堀宮司の前任者である徳川康久前宮司(註3)は、今年2月末、5年以上もの任期を残して異例の退任をした。表向きは「一身上の都合」だが、“賊軍合祀”に前向きな発言をしたことが原因というのが衆目の一致するところだ。

徳川前宮司は徳川家の末裔で、いわば「賊軍」側の人間であった。徳川氏は、靖国神社の元禰宜(ねぎ、宮司の補佐役)で、神道政治連盟の事務局長などを歴任した宮澤佳廣氏らから名指しで批判され、結果、靖国宮司を追われたのである。

(註3)
徳川という姓が示しているように、江戸幕府最後の将軍である徳川慶喜の曾孫にあたる。徳川宮司は、石油会社に勤務していたものの、退職後は芝東照宮に勤務していた。東照宮は、言うまでもなく、初大将軍の家康を祭神として祀る神社である。

考えてみれば、靖国神社宮司徳川将軍家につらなる人物が就任するのは奇妙である。というのも、靖国神社は、徳川幕府を打倒して明治政府を樹立した「官軍」の戦没者を祀る「東京招魂社」としてはじまったからである。

したがって、戊辰戦争で敗れた会津藩奥羽越列藩同盟などの旧幕府軍西南戦争で死んだ西郷隆盛など、いわゆる「賊軍」は祀られていない。

徳川将軍家の場合には、大政奉還を行い、江戸城を明け渡しているので、賊軍の扱いはされず、明治時代に生まれた華族制度では、華族のなかでもっとも地位の高い公爵に列せられた。

 その後任に送り込まれたのが、伊勢神宮でキャリアを積んだ小堀宮司というわけだが、(中略)

いずれにしても、靖国神社の理念が「祖国を平安にする」「平和な世を実現する」などというのは詐術であり、その本質は国家のために身を捧げる“新たな英霊”を用意するためのイデオロギー装置に他ならない。

イメージ 1

小堀宮司になって金のため『みたままつり』の露店を復活させた靖国

 同時に、戦争世代・遺族の減少によって寄付金等の右肩下がりが止まらない靖国にとって、「天皇親拝」の実現は、二重の意味で“生き残り”をかけた悲願でもある。

靖国神社は德川宮司時代の2015年、夏の『みたままつり』での露店出店を取りやめた。德川氏は「若者の境内でのマナーの悪さ」「静かで秩序ある参拝をしてほしい」などを理由に挙げていたが、実際、祭りに際した暴行や痴漢などの性的被害なども靖国内部で報告されていたという。

結果、参拝客が激減した(註4)のだが、その消えた露店が、小堀氏が宮司となった2018年に復活している。そのことからも連中の本音がうかがえよう。

(註4)
露店が出ていた時代、みたままつりの期間には30万人の参拝者があった。それが露店を急遽中止した2015年には半減し、同じく露店を中止した16年にも14年に比べると6割減とさらに減っている。

注目されるのは、参拝者の減少とともに、昇殿参拝者や遊就館の拝観者が2016年には14年の3割近くの減少に止まっていることだった。露店を目当てに来ていた参拝者も、意外と真摯な信仰や関心を抱いていたことになる。

 德川宮司批判の急先鋒であった前述の元靖国神社禰宜・宮澤氏は、当時、靖国の総務部長として露店中止に強く反対していた。

著書『靖国神社が消える日』(小学館)では〈将来の靖国を支える若者の教化という観点に立てば、あれほど多くの若者を集め、しかも「平和を求める施設であることをアピールするためにはじめられたこの試みは、大きな成功をおさめた」とまで評価されていたみたままつりを活用する方が、はるかに合理的で生産的でした〉と書いている。(以下省略)

(原文)
靖国神社みたままつり画像)

(註1)~(註4)の青文字の記事
靖国神社・元ナンバー3が告発した「靖国が消える日」の真意 2017/08/03

昭和天皇が、通称「富田メモ」の通り松平宮司による14名のA級戦犯合祀以降靖国神社を参拝しない理由は別にある。それは合祀されたのが東京裁判で絞首刑になった七名も含み、内、六名はアジアでの欧米植民地を解放・独立へと導いた憎っくき大日本帝国陸軍だからである。(持論)



※あなたの歴史感覚が豹変する
終戦直後、昭和天皇の驚愕発言』


政府が明治維新150年を祝う式典 天皇陛下は出席せず 
朝日新聞10/23(火) 
明治維新150年を祝う政府の記念式典が23日、東京・永田町の憲政記念館で開かれた。10月23日は元号が慶応から明治に改められた日にあたり、与野党の国会議員や各界の代表者ら約350人が出席した。

(中略)佐藤栄作内閣のもとで開かれた明治100年式典の際は、昭和天皇香淳皇后が出席したが、今回天皇、皇后両陛下は出席しなかった。宮内庁は「政府からお声がけがなかった」(西村泰彦次長)としている。(以下省略)