中国:イスラエルハイファ港を運営

イスラエル(ネタニヤフ首相)は要のハイファイ港の運営を25年間、中国に委託する。このこともこれがどんな意味を為すのかも日本のマスメディアは沈黙している。

イスラエルに対して、米政府は10年間で総額380億ドル(約3兆9千億円)の軍事支援をしているにも拘わらずである。

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この中国の動きは、習近平中国の「一帯一路」外交戦略が着々と進行中であり、イコール、米国の失墜へのプロセスであり、南シナ海と同様、将来、日本はシーレーンを失う可能性を暗示する。

尚、本記事では、イスラエルとイラン、中国とイラン、米国とイランの関係個所は除いている。

China will operate Haifa port, near Israel's alleged nuclear-armed submarines.
中国はイスラエル核武装潜水艦の近くにあるハイファ港を運営する。  Sat, 09/15/2018 

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The Chinese company SIPG won the bid to expand the Haifa Port three and a half years ago.The project is slated to be inaugurated in 2021 and calls for the Chinese company, which also operates the Port of Shanghai, to run the Haifa Port for 25 years.
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中国の上海国際港湾グループ(Shanghai International Port Group (SIPG))は、3年半前にハイファ港を拡張するための入札を勝ち取った。このプロジェクトは2021年に発足する予定で、上海港を運営する中国企業が25年間ハイファ港の運営を標榜している。

Meanwhile a separate Chinese firm was recently awarded a contract to construct a new port in the southern Israeli city of Ashdod.

一方、別の中国企業は、最近、イスラエル南部の都市アシュドッドに新しい港を建設する契約を結んだ。

Those decisions were made by the Transportation Ministry and the Ports Authority, with zero involvement of the National Security Council, and without the navy being in the picture at all.

これらの決定は運輸省と港湾当局によってなされ、国家安全保障理事会の関与は全くなく、海軍の存在は全く見られなかった。

The civilian port in Haifa abuts the exit route from the adjacent navy base, where the Israeli submarine fleet is stationed (and which, according to foreign media reports, maintains a second-strike capability to launch nuclear missiles).

ハイファの民間港は、イスラエルの潜水艦が駐留している隣接する海軍基地からの出口ルートに接している(外国メディアの報道によると、核ミサイルを発射するための第2ストライキ能力を維持している)。

As with Chinese involvement in other huge Israeli infrastructure projects – such as the Mount Carmel tunnels and the light-rail train in Tel Aviv – it seems as though no one involved in the security or diplomatic arenas even stopped to think through the strategic consequences of these moves.

イスラエルの他の巨大なインフラプロジェクトへの中国の関与と同様に
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- 中国はカーメル山のトンネルやテルアビブのライトレール列車などにも関与

テルアビブ圏マストランジットシステムが計画されている大量輸送システムテルアビブ圏。システムは、異なるタイプ含まれる高速輸送のようなライトレール(一部の地域で地下実行される)、バスなどを。
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プロジェクトの最初の『レッドライン』での作業は、長年にわたる準備作業と多数の遅れを経て2011年9月21日に始まった。『レッドライン』は2021年にオープンする予定。グリーンライン『パープルライン』の両方が2018年に建設を開始し、2024年にオープンする予定。

国家安全保障や外交の場に関与した者は誰も中国のこれらの動きの戦略的結果を考えるのをやめてしまったようだ。

China is acquiring vast influence over essential infrastructures in Israel and, indirectly, also a closer look at some of Israel's military capabilities.Over the years, that could place at Beijing's disposal a potential means of wielding pressure against Israel, if the latter should endanger Beijing's interests in the region.

中国はイスラエルの不可欠なインフラに大きな影響を与えており、間接的にはイスラエルの軍事力のいくつかを詳しく調べている。

もしもイスラエルがこの地域で中国政府の利益を危うくするならば、長年に渡って、中国政府はイスラエルに対して圧力をかける潜在的な手段、軍隊などの配置の可能性がある。

China is looking to the long term, is building projects and expanding ties as part of its “one belt, one road” initiative (aka, the “economic Silk Road”): the strategy that aims to extend Beijing's economic influence and upgrade its global status.

中国は長期的な視野を持ち、「ワンベルト・ワンロード」構想の一環としてプロジェクトを構築し、関係を拡大している(別名「経済シルクロード」「一帯一路」):それは北京の経済的影響を拡大し、世界的地位を向上させることを目指す戦略である。

(引用&参照先)

(ユーチューブ)
Big Move! Israel Is Giving China The Keys to Its Largest Port
大変化!イスラエルは最大の港への要衝の地を中国に与えている


■中国の軍事力を育成するイスラエル&仏国 2015/12/7(月) 

However, it secretly provided China with samples and production technology for the parts of radar for such aircraft.As a result, China was able to produce independently its KJ-200 , KJ-2000 and KJ-500 AEW&Caircraft.

イスラエルは、中国に、密かに、空中早期警戒管制機航空機用レーダーの部品のサンプルと生産技術を提供した。その結果、中国は独立して空中早期警戒管制機生産することができた。
Avión KJ-2000 de alerta temprana y control aerotransportado(KJ-2000空中早期警戒管制機
(注)イスラエルの空中早期警戒管制機航空機用レーダー技術は米国がイスラエルに与えたもの。


中国マネーに目がくらんだ豪州に怒り心頭の米国…海兵隊の隣に“敵”で「アフガン並み」リスク 産経WEST 2016.3.31 

海兵隊が中国を睨む拠点としているオーストラリア北部、ダーウィンの港が中国企業に長期貸与され、米国の対豪不信が高まっている。

貸与は米国に知らされないまま決められ、中国政府や軍とも関係が深い企業が米軍の活動などを監視する可能性もあるためだ。契約は99年という長期にわたる。中国は豪政府の脇の甘さを突いて米国の戦略拠点に食い込み、同盟にくさびを打ち込んだ形だ。(以下省略)


世界秩序の変化映し出す一帯一路 米国の覇権支配終焉と新興国の台頭 長周新聞 2017年11月28日

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 中国の習近平国家主席が2013年に提唱した巨大経済圏構想である「一帯一路」が進展している。今年5月には「一帯一路」をテーマとする国際協力会議が北京で開催され、約130カ国から1500人が参加した。

日本やアメリカも無視することができず、代表団を派遣した。10月の中国共産党大会でも「一帯一路」を重点として対外貿易を拡大し、貿易強国の建設をおし進め、世界に目を向けた貿易・投融資・生産・サービスのネットワークを形成し、国際経済競争の新たな優位性の育成を急ぐとした。その「一帯一路」構想の中身について見てみた。

  「一帯一路」構想の「一帯」とは「陸の経済圏」、「一路」は「海の経済圏」を意味する、中国とヨーロッパを結ぶ巨大な広域経済圏構想である。(以下省略)