プラント教授の脱乳がん物語


私が乳がんにこだわるのには理由があります。それは、以前に申し上げたように、私の知人が私に言わせれば医師に騙され、20歳代前半に乳がんと診断され、都度重なるマンモグラフィ放射線を浴びせられ、5年ごとに3回の乳房手術をされ、更に抗がん剤まで処方されてきたからです。大半の女性は医師を神の如く信じているのですから当然の所作と言えばそれまでなのですが。。。。。

然し、子供のおやつを含む家庭の食生活のカギを握るのは女性です。それ故に、盲目的に医師を信じることが、自分のみならず家族の健康にどんな危険なものであることを知って欲しいからです。

以前、ジェイン・プラント教授の乳がん克服について垣間見る程度に書きましたが、今回は、彼女の体験記の概略を述べます。
** --- * --- ** --- * --- ** --- * --- ** --- * --- ** 
(以前の記事)
「牛乳は飲むな飲ますな その③」
乳がん自閉症の原因とは!
2012/4/26(木) 
乳がんとの熾烈な戦いの後に手にした勝利の実話です。
 【「乳がんと牛乳」~乳がんはなぜ消えたのか~】
イメージ 3

乳製品を完全に断ち切ることで再々発・転移を繰り返す乳癌を克服した本。著者:ジェイン・プラント教授 女性 1945年生れ 英国
 
1987年42歳で乳癌。乳房切除。
以後4回再発。1993年鎖骨上リンパ節に転移。
一切の乳製品を断ち切り完治。

この本は、15カ国に翻訳され、400万部販売。

When Prof Jane Plant began to spread her message about how dairy products were a causal dietary factor in breast cancer in the Western world, she says she was treated as "the wicked witch of the West".

ジェーン・プラント教授が、乳製品が乳がんの原因となっている要因についてのメッセージを西欧諸国に広め始めたとき、彼女は「西洋の邪悪な魔女」として扱われたと言います。

即ち、多くの科学者や医療・医薬品業界や酪農・乳製品製造業界から猛反発を食らったのでした。然し、彼女の理論を誰も否定できず、やがて批判や罵倒は鎮静化していきました。

後、医師ではないプラント教授は、医学の発展に貢献したとして英国王立医学協会の終身会員となりました。

** --- * --- ** --- * --- ** --- * --- ** --- * --- ** 

(以下シナリオ略解)
牛乳などの乳製品の消費量と乳がんの発生率にも、強い相関関係がある。

イメージ 1

つまり、乳製品の消費量が多い国は乳がんの発生率が高く、消費量が少ない国は発生率も低いというはっきりとした関係がある故に、牛乳と乳製品を摂取しなければ、乳がんにかかる確率を下げることができ、増やせば、かかりやすくなる、ということになる。

乳がん罹患率は遺伝的特性(人種)(註1)ではなく、生活習慣の違いが、発生率の差の原因です。海外に移住した日本人の大腸がんの発生率が、外国人並に高まることから、人種ではなく、肉食が原因であることが明らかになったケースと同じです。

(註1)コホート研究によると、遺伝的要素は、せいぜい20%(5%~10%)に過ぎないとしている。

さらに、日本でも、厚生労働省研究班が2008年に発表した調査結果によれば、45歳~74歳の男性4万3000人を乳製品の摂取量に基づいて四つのグループに分けると、乳製品摂取量が最も多かったグループの人たちが前立腺がんにかかるリスクは、摂取量が最も少なかったグループの人たちの1.63倍だったそうです(153~154ページ)。

イメージ 2
Your Life in Your Hands: Understand, Prevent and Overcome Breast Cancer and Ovarian Cancer
「あなたの命はあなたの手に委ねられている」:乳癌と卵巣癌を理解し、予防し、克服する
Professor Jane Plant
ジェーン・プラント教授

『牛乳と乳製品の摂取をやめることによって乳がんを克服』

プラント教授は、42歳だった1987年9月に金鉱の調査のためにカナダ北部を訪問していました。

宿泊していたホテルの部屋で、乳がんの自己検診をしたところ、左乳房にえんどう豆ほどの大きさの硬いしこりをみつけました。

すぐに、ホームドクターであるロンドンのカマック医師に電話をして症状を説明したところ、乳がんの確率が高いが、病変は広がっていないため、ロンドンに戻ってからしこりを摘出すればいいというアドバイスを受けました。

その後トロントで開かれた学会にも参加しましたが、同時に有名なプリンセス・マーガレット病院(トロント大学付属病院)の乳がん専門クリニックで、多くの検査と生検(バイオプシー、病変組織の一部を採取して行う病理学的検査)を受けた結果、乳がんであることが確定しました。

〇左乳房の全切除のあと再発し、放射線治療を開始

治療は、ロンドンの一流病院であるチャリング・クロス病院の乳がんクリニックで行われ、最初の治療は左乳房の全切除でした。

その後教授は自分でしこりの大きさを測り続け、5年後の1993年の始めに、チャリング・クロス病院に、1年間でしこりが2ミリほど大きくなったことを報告したところ、数日のうちにしこりは切除されました。

ところが、その2週間後に、教授は別の場所にもしこりができていることを発見しました。つまり、3回連続で自分で乳がんを発見し、治療に結びつけることができました。

このしこりを取り除いてから、放射線治療が開始されました。放射線治療では7週間かけて35回の照射が行われ、治療の直後と6週間後に、全身の詳しい身体検査が行われ、がん細胞はなくなったと診断されました。

〇4回目の転移発見のあと放射線による卵巣摘除術を受けた

しかし、その診断の6週間後に、教授は鎖骨の上のリンパ節にしこりがあることを発見し、再び針生検(針を刺して組織を採取する生検)で病理検査が行われ、リンパ節転移が確認されたため、リンパ節は日帰り手術で摘出されました。

医師は、乳がんの発生と関係があるとみられているのはエストロジェン(女性ホルモンの一つで卵胞ホルモンともいう)だと言います。

思春期の女性の胸の膨らみは主としてこのホルモンの影響だそうです。

医師は血中濃度を下げるために、坑エストロジェン作用のあるタモキシフェンを使うことを勧めましたが、タモキシフェンは子宮体部がんのような他の部位のがんを誘発することを教授は知っていたため、この治療を断り、放射線による卵巣摘除術(放射線照射によって人工的に更年期状態をつくりだし、エストロジェンの分泌を抑える)を受けることにしました。

訳者注によれば、最近ではLH-RHアゴニストという薬剤による機能的卵巣摘除が一般的になっているそうです。

〇卵巣摘除術の数日後に首に大きな腫れ物ができたため抗がん剤治療を開始

鎖骨上のリンパ節を摘出してから2週間後に抜糸が行われ、その数日後から卵巣摘除が行われました。

ところが、卵巣摘除を受けてから数日後に、首の手術痕に鶏卵の半分くらいの、大きな痒(かゆ)い腫れ物が出現しました。この腫れ物もがんであることが分かったため、教授は抗がん剤治療を受けることにしました。

教授は、メソトレキセート、フルオロウラシル、シクロホスファミドという3種類の抗がん剤を、2週連続木曜日に点滴注射を受け、その後3週間休んでまた同じサイクルを繰り返して、6カ月間に合計で12回点滴注射を受けるという治療(レジメン)を受けました。

〇余命はおそらく3カ月、運がよくて6カ月と宣告される

「治療スタッフは、私の不安と苦痛を軽減するためならなんでもしてくれた。それでも現実は冷厳であった。もし自分になにかあったら子どもたちの将来のために準備しておきたいから、あとどのくらいの時間が残されているのか正直に教えてほしいと頼んだ。私に残された時間はおそらく3カ月、運がよくて6カ月ということであった!」

〇乳製品を完全に避けることによってがんが消え、その後6年間再発していない

教授は首にできたリンパ節のかたまりの大きさをはさみ尺(ノギス)で測ってグラフにつけましたが、最初の抗がん剤治療はなんの効果ももたらさず、かたまりの大きさはまったく変わらなかったそうです。そこで乳製品を完全に避けることにされたそうです。(註2)

(註2)
According to figures from the World Health Organization, the number of men contracting prostate cancer in rural China is negligible, only 0.5 men in every 100,000.In England, Scotland and Wales, however, this figure is 70 times higher.Then one day something rather special happened.Peter and I have worked together so closely over the years that I am not sure which one of us first said: 'The Chinese don't eat dairy produce!'

世界保健機関(WHO)の発表によると、中国の田舎で前立腺がんに罹患している男性の数はごくわずかです。しかし、イングランドスコットランドウェールズでは、この数字は70倍です。それから、ある日、かなり特別なことが起きました。ピーターと私は何年にもわたって緊密に協力してきました。私たちのどちらかが最初に言ったか分からないけど「中国人は乳製品を食べていない。」と。

Recently, I discovered that way back in 1989 yoghurt had been implicated in ovarian cancer.Dr Daniel Cramer of Harvard University studied hundreds of women with ovarian cancer, and had them record in detail what they normally ate.I wish I'd been made aware of his findings when he had first discovered them.Following Peter's and my insight into the Chinese diet, I decided to give up not just yoghurt but all dairy produce immediately.Cheese, butter, milk and yoghurt and anything else that contained dairy produce - it went down the sink or in the rubbish.

最近、私は、1989年、ヨーグルトが卵巣癌に関係していたことを発見しました。ハーバード大学のダニエル・クレーマー博士は、卵巣癌の女性数百人を研究し、彼らが通常食べたことを詳細に記録していました。

ピーターと私の中国の食生活への洞察から、私はヨーグルトだけでなく全ての乳製品を直ぐにあきらめることにしました。チーズ、バター、ミルク、ヨーグルト、 乳製品が含まれていたものは何もない - それは流し台の下またはごみ箱に捨てました。

〇(乳製品を避け始めてから)数日のうちにかたまりが縮退し始めた。

2回目の抗がん剤治療が終わって2週間ほど経ち、乳製品を絶って1週間経つと、首のかたまりが痒(かゆ)くなり、硬さが減りました。グラフ上の線も下方に向かい、かたまりがだんだん小さくなっていきました。その線の下がり方は横軸に平行になるようなものではなく、直線的にゼロに向かっていました。

このことは私の転移乳がんが、単に抑制されたとか緩和したというのではなく、完全治癒に向かっていることを示すものでした。

・・・・乳製品を完全に絶ってから約6週間経ったある土曜日の午後、1時間ほど瞑想を行っていました。そのとき、かたまりが少しでも残っているかどうか首に触れてみました。かたまりは完全に消失していました。

階下に降りていって、夫のピーターに首をさわってもらったが、彼もかたまりらしきものには全く触れることができませんでした。

翌週の木曜日、チャリング・クロス病院でがん専門医の診察を受けました。医師は最初、困惑して首のあたりを触診していたが、「なにもありませんね」と言って喜んでくれました。

ごく最近(1999年)この医師の診察を受けたとき、彼は私が受けた抗がん剤治療は過去20年間行われてきた、ごく基礎的なものだったと教えてくれました。

どの医師も、乳がんが首のリンパ節に転移した段階で、私が抗がん剤治療で元気になることはもちろん、生き延びることすら思っていませんでした。

・・・・・私が最初、この医師に「乳製品を止める」という考えを相談したとき、当然のことながら彼はその効果を疑いました。しかし今では、彼は「中華人民共和国がん死亡率図譜」を講義に使い、自分の乳がん患者に乳製品を止めることを勧めています。

(ソース)
* - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - *

『がんはイソギンチャク型真菌』   2018/6/29(金)

『日米:マンモグラフィ詐欺横行』 2018/6/21(木) 

重曹でがんは消える』 2018/03/03

『牛乳は飲むな飲ますな その①』 2012/3/8(木) 
牛乳には女性ホルモンが入っている