くノ一記者:土壇場の大スクープ

最近はくだらんことが多すぎる。
以下、私見を述べる。

TV朝日福田事務次官担当、くノ一(くのいち)記者は、特ダネ取材目的で意識的に1対1の会食に、例へ呼び出されたら深夜でも指定の夜の街にホイホイと出かけた。

処が、1年半前も経ったのに、これぞという情報を入手できない。
このままでは、TV朝日社内では無能と罵倒される。罵倒された?

もう時間は少ない。
慣例で3か月後に福田事務次官はそのポストを去る。

この1年半、これぞというネタはとれていない。
もう、福田事務次官からの特ダネ入手は不可能だ。
このままではTV朝日にはいられない。

こうなったら、取材の証拠としていた録音が唯一つのネタだ。
TV朝日の上司にセクハラのことを報告したが・・・・。

ここからのシナリオが難しい。

上司は、そんなことぐらいは、スクープ記事をとるのには付き物として、てんで相手にしなかったので、それで頭に来たくノ一記者は、週刊新潮に飛び込んだのか?

それとも、上司は、自社でこのセクハラ記事を報道したら、今後、霞が関での取材が困難になるからお蔵入りしようとしたのか。

或いは、自社で自社くノ一記者の取材活動のプロセスで受けたセクハラをスクープとして報道しにくいから、上司が週刊新潮の知人の記者に連絡したのか。

そもそも、高級官僚とはいかなる種族かは、報道関係に従事している者だったら、知らないはずはない。

その昔、札幌繁華街では、至るところのビルの一階が例えば寿司屋などの飲食店で、二階以上がトルコで、公然と四六時中、春を売っていた。

札幌だけ、何故に無法地帯なのかと札幌の飲食街ビルの所有者に聞いたことがある。彼はさらりと言ってのけた。同様に私の地元の部下も同じことを言った。このことは、かって、私の履歴書北海道編でも述べている。

「官僚が東京で羽を伸ばせないので、北海道で羽を伸ばすためだよ。」

室蘭市の取引先H社の社長と登別温泉の第一滝本館に宿泊した時、同じようなことを聞いた。

「ここで、はばかりなくどんちゃん騒ぎをするのは霞が関の連中だ。」
(参考)「シバオケ三平」
観楓会登別温泉での懐かしきコスプリ』

大蔵官僚が危険な都内で羽を伸ばしすぎて事件になったことがあるのは、古い話だが記憶に残っている方も多いだろう。

1998年(平成10年)に発覚した世にいう「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」(大蔵省接待汚職事件)である。特に大蔵官僚が好んだのは、言葉通り、全裸の女性がテーブルの上に仰向けとなり、その裸体に刺身を盛りつけ、それを官僚たちが箸でつまむというものだ。最近ではこの盛り付けを望む中国の旅行者もいるという。

ノーパンしゃぶしゃぶ事件で112人が処分された末の教訓」
2018.03.29 News PostSeven

ここでびっくりポンなのは、この時に収賄容疑で逮捕された証券局の課長補佐があの森友問題で弾頭に立った前理財局長の佐川宣寿氏と同期だったということである。

こういうことだから前川喜平・前文科事務次官の「出会い系バー通い」の行動も成程である。但し、30年40年前の古き良き時代だったら、企業に払わせる銀座の高級クラブ日参が日課のようなものだったが。

改めて言うが、官僚の体質とはこんなもんである。
官僚を清廉潔白実直と思うほうが間違い。
所詮、実社会に疎い男なのである。

この好色体質を糾弾することと、くノ一記者の在り方とは別の問題として把握する必要がある。

その別の問題とは、

一般的に男が、特に社会的に或いは資産的に高い地位の男は、女が近づいてきたら、常に美人局(つつもたせ)を疑う必要がある。

逆にこういう男に近づく女は、常に貞操のリスクを伴うということである。無論、リスクを楽しむくノ一もいるだろう。

もう5年以上も前になろうか。ハイテクで大資産家となった若きオーナーが、TVニュースに登場する女子アナ(Z)にいたく惚れ込み、人づてに彼女を夜の街に誘い、梯子酒の後、シンデレラタイムの午前0時も過ぎ、最後は彼のバーラウンジに誘うも、同席していた知人男性はいつのまにか消え、部屋には彼女と若きオーナーと二人きりになるのである。その時の飲料、媚薬入りカクテルと、その後のことは、皆さんの方が詳しいと思うが。彼女はそのオーナーの金と闇の力で、2年前?TV現場に復帰。

さて、今回の例へば、社会的に超高の福田事務次官の言葉、
「じゃ、キスする記者に何かいい記事をあげようと思わない?」

これら福田次官の一連の言葉などを、くノ一記者が浴びせられることは、最初から分かっていたのではないのか。分かっていなかったというならば、TV朝日は、彼女を官僚担当にすべきではなかった。TV朝日の配置ミスである。

或いは、うまくかわせる自信が彼女にあり、そして今回の事件は当初の目的通りで、安倍政権を揺るがす一矢となったのだから、彼女は優秀なくノ一記者だったと言える。おめでたきことかな。


(追記)4/19 pm4:14
≪びっくりポン≫
東洋経済が、私から45分遅れること、同じく『くノ一記者』と称して記事にしている。
『セクハラ醜聞が暴いた「不健全な取材」の実態』
東洋経済4/19(木) 11:00配信
yahoo 4/19(木) 14:15 掲載
(一部記事抜粋)
■女性記者を「くの一」として使っているところも
しかしながらこれでセクハラの全容が明らかにされたわけではない。大手メディアの中には、若い女性記者を「くの一」として使っているところもあり、その点では同じ穴のむじなでもある。

たとえば「週刊文春」(2013年1月24号)は、渡辺喜美みんなの党代表(当時)が民放の女性記者との関係を妻に疑われ、離婚届けを出されたという内容を報じている。またいまは引退した有力政治家の例だが、女性スキャンダルが多く「無類の女性好き」と知られていたその政治家に対し、大手メディアの妙齢の女性記者がべったりとくっつき、時には顔を近づけて覗き込むように話を聞き出していたことを目撃したことがあった。