花粉症薬:抗生物質耐性リスク

花粉症薬:抗生物質耐性リスク

花粉症などのアレルギー体質の方の原因の大半は、あなたの母親が、懐胎中、医師に勧められて牛乳を飲み、或いは、あなたの幼児時代、母乳の代わりに粉ミルクを飲んだからなのです。

ですから、あなたは今から牛乳のみならずバターなどの乳製品を一切止めたら改善されるでしょう。

他方、花粉症やアレルギーの薬を常飲すると、抗生物質への耐性菌を作ることとなり、抗生物質が効かなくなるから、膿(う)んだら最後、あの世への近道を歩むこととなるかもしれません。

さて本論

Statins and hayfever pills could be driving antibiotic resistance, warn scientists 
スタチン(註1)や花粉症の薬は抗生物質耐性を促進する可能性があり、科学者に警告する

イメージ 2
Sarah Knapton, science editor 
19 MARCH 2018 • 6:38PM
2018年3月19日•6:38 PM

(註1)スタチン
血液中のコレステロール値を低下させる薬物の総称

Statins and hayfever pills could be fuelling antibiotic resistance by changing the growth of bacteria in the human gut, scientists have found.
Researchers from the European Molecular Biology Laboratory (EMBL) looked at the impact of 1,000 common drugs on the 40 strains of gut bacteria and found that one quarter were having a negative impact.
Among those discovered to be harmful were simvstatin, one of the commonest statins, the breast cancer drug tamoxifen and the common hayfever medication loratidin.

スタチンや花粉症の薬は、人間の腸内の細菌の増殖を変化させることによって抗生物質耐性を増強する可能性があることを科学者は発見している。

欧州分子生物学研究所(EMBL)(註2)の研究者らは、40種の腸内細菌に1,000種の一般的な薬物が及ぼす影響を調べ、1/4が悪影響を及ぼしていることを見出した。

(註2)EMBL
European Molecular Biology Laboratoryの略。分子生物学の基礎研究のためのヨーロッパの主力研究室。ヨーロッパやイスラエルを含む20以上の加盟国からの公的研究資金とアルゼンチンとオーストラリアの2つの準会員から資金を受け、ライフサイエンスの基礎研究に特化した政府間組織。

有害であることが判明したものの中には、最も一般的なスタチンの1つであるシンバスタチン(註3)、乳癌のタモキシフェン(註4)および一般的な花粉症の治療薬ロラチジン(註5)があった。

(註3)シンバスタチン(Simvastatin)
コレステロール血症治療薬のひとつ。主な副作用として、発疹・かゆみ、腹痛、吐き気・嘔吐、便秘、下痢、筋肉痛、倦怠感、浮腫、頭痛、肝機能障害、貧血などが報告が報告されているが、この限りではない。

(註4)タモキシフェン
この薬はホルモン療法に使用される、内分泌療法薬という種類の薬。抗がん剤の一種。その種類の中で「抗エストロゲン薬」と呼ばれるグループに属する。主に乳がん細胞のエストロゲン受容体に作用し、がん細胞の増殖を抑える。但し、世界保健機関 (WHO) の下部組織によるIARC発がん性リスク一覧のグループ1に属する。ヒトに対する発癌性の十分な証拠がある。医師はこの薬を「抗がん剤ではなく、ホルモン療法だ」と詐称し、患者を騙して処方する。

(註5)ロラタジン(製品名)クラリチン
イメージ 1
通常、アレルギー性鼻炎、じんましん、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)にともなうかゆみの治療に用いられる。主な副作用として、眠気、倦怠感、腹痛、口渇、吐き気、嘔吐、発疹、便秘などが報告されているが、この限りではない。

The researchers warn that taking everyday pills may promote antibiotic resistance, as they encourage unhelpful bacteria to develop new resistant strains in the same way as antibiotics.
"This is scary," said Dr Nassos Typas, of  EMBL Heidelberg, Germany. "Considering that we take many non-antibiotic drugs in our life, often for long periods.
"We actually see drugs from all therapeutic classes impacting gut microbes. The most prominent from them are antipsychotics, antihypertensives, anti-cancer drugs, proton-pump inhibitors, antihistamines, painkillers and contraceptives."
Around 5,000 people in England die each year because antibiotics have become useless against some infections and experts predict resistance will kill more people than cancer and diabetes combined within 30 years.

研究者らは、毎日の錠剤の服用により、抗生物質の常時服用と同様、無益な細菌をも抗生物質耐性を促進し、新たな耐性株を作り出すかもしれないと警告している。

ドイツのEMBLハイデルベルグのNassos Typas博士は、「これは恐ろしいことです。 "私たちが多くの非抗生物質薬を私たちの生活の中で、しばしば長期間服用していることを考える」

「腸内微生物に影響を及ぼす全ての治療的なクラスの薬物に実際に見られます。それらの中から最も顕著なものは、抗精神病薬(註6)、抗高血圧薬(註7)抗癌剤プロトンポンプ阻害剤(註8)抗ヒスタミン剤(註9)、鎮痛剤(註10)および避妊薬(註11)です。」

(註6)抗精神病薬
精神科医の処方薬の危険性
服用により死亡率が高まったり重い副作用が出たりする。
大半は、患者の脳の一部の破壊、もしくは機能停止させる

(註7)抗高血圧薬
『高血圧・糖尿病からの脱出』
高血圧の薬が意味のないことを証明したのが、福一や熊本での罹災者である。一ヶ月間病院の薬を飲まなくても、高血圧で死んだ人はいない。同様な例は北海道夕張市でも起きている。財政難で市民病院が無くなったら市民は健康で長生きしたのである。
『高血圧の真犯人は塩分でなく脂肪』

胃の壁細胞のプロトンポンプに作用し、胃酸の分泌を抑制する薬。

花粉症をはじめアレルギー性疾患に広く用いられる内服薬である抗ヒスタミン薬。酔い止めの成分でもあり、総合感冒薬にも含まれる。

(註10)鎮痛剤
痛みに対する鎮痛作用を有する医薬品の総称。口語で痛み止め。感覚をなくす麻酔薬とは区別される。 鎮痛剤は、中枢神経系・末梢神経に対し様々な機序で作用する。

(註11)避妊薬
女性ホルモン剤。ピルとも呼ばれる。ピルには卵胞ホルモンと黄体ホルモンを含む。これが脳下垂体に作用する。

抗生物質が幾つかのの感染症に対して効かなくなったため、毎年英国のおよそ5,000人が死亡している。そして専門家は30年以内に抗生物質への耐性が、癌と糖尿病の併発による死亡よりも多くの人々を殺してしまうと予測している。

Dame Sally Davies the Chief Medical Officer has warned that antibacterial resistance is as big a threat to humanity as terrorism  CREDIT: GARY LEE
イメージ 3

ダメ・サリー・デイヴィス最高医療責任者(CIA)は、抗菌剤耐性はテロリズムと同様に人類にとって大きな脅威であると警告している。クレディット:ゲイリー・リー

Professor Dame Sally Davies, the Chief Medical Officer, recently warned that an ‘antibiotic resistance apocalypse’ could end modern medicine, and make surgery, chemotherapy and caesareans too dangerous to carry out.
Dame Sally has previously described the threatened loss of antibiotics to the world as on a par with terrorism and climate change.
Resistant bacteria are much harder to treat and victims have far worse outcomes. For example people with MRSA are 64 per cent more likely to die than people with a non-resistant strain of the bacterium.

チーフメディカルオフィサーのダメ・サリー・デイヴィス教授は最近、「抗生物質耐性黙示録」は現代医学を終わらせることができ、外科手術、化学療法および帝王切開を行うことは危険すぎると警告した。

ダメ・サリーは、以前、テロと気候変動に匹敵するような抗生物質の全滅を記述してきた。

耐性菌は取り扱いが遥かにより難しく、耐性菌保持者は遥かに悪い結果をもたらす。 例えば、MRSA(註12)患者は、細菌の耐性株を持たない人々よりも 死亡する確率が64%高くなる。

(註12)MRSA(マーサ)
Methicillin-resistant Staphylococcus aureus、
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌とは、抗生物質メチシリンに対する薬剤耐性を獲得した黄色ブドウ球菌の意味であるが、実際は多くの抗生物質に耐性を示す多剤耐性菌である。MRSA感染症は今日でも最も代表的な院内感染症の一つであり、その予防、診断、治療はそれぞれ院内感染防止対策の重要な項目の一つとも考えられる。
(中略)
Antimicrobial resistance occurs naturally over time, as micro-organisms adapt and reproduce. Among the diseases which have growing antimicrobial resistant strains are: influenza, malaria, tuberculosis and HIV
The human gut contains a large number of species of bacteria, collectively referred to as the microbiome, which is now known has a huge impact on health.
Scientists knew that antibiotics harm the microbiome, damaging the immune system and leaving people vulnerable to infections but were unsure whether other drugs were also having an impact.
"The number of unrelated drugs that hit gut microbes as collateral damage was surprising," said Dr Peer Bork, of EMBL.
The research was published in the journal Nature.

微生物が変化して繁殖するにつれて、抗微生物性が自然に発生する。増殖する抗菌剤耐性株の中には、インフルエンザ、マラリア結核およびエイズ・ウイルス(HIV)がある。

ヒトの腸には、多数の細菌種が含まれており、総称して「マイクロバイオーム」と呼ばれ、現在は健康に大きな影響を与えている。

科学者たちは、抗生物質が微生物に害を及ぼし、免疫システムに害を及ぼし、人々を感染症に脆弱にすることを知っていたが、他の薬剤もまた影響を及ぼしているかどうかは不明であった。

「副次的ダメージとして腸内微生物を襲う別個の薬物の数は驚くべきものでした。」とEMBLのピアー・ボーク博士は言った。

研究は総合学術雑誌『ネイチャー』(Nature)に掲載された。

(原本URL)


『牛乳は飲むな飲ますな その②』
成人病の元凶は牛乳・乳製品
彼女は子供たちの食事から、すぐに牛乳と乳製品をすべてカットするよう指示しました。すると案の定、血便も下痢も、アトピーすらもピッタリ治まったのです。

『誰でも今春以降の花粉には要注意!』 2012/2/15(水) 
クリップ扇風機とバケツで室内空気清浄器