やはり医師の寿命は短かった


三日弱、家を留守にしていたら賀状を出せないという訃報の葉書が二枚きていました。どちらもご主人が亡くなったもので、然も、何れも70歳代前半なのです。
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その内の一人は、田舎の母が存命中、色々とお世話になった医師なのです。

彼はある大手の病院の院長を務めた方で、私の病院業界を知る上での先生でもありましたし、競馬友でもありました。尚、定年後は開業医をされていました。

然し、やはり医師は短命かとつくづく実感しました。巷で曰く。「日本人の平均寿命-(マイナス)10」です。

私が以前述べていたこと
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ある突然死での私見
二十年前の話だが、私は7年間、全国の病院を各現地の営業員と共に訪問し、院長、事務長、現場科長に挨拶訪問をしていたが、不思議に思ったのは、都市部の中堅病院の院長のデスクの上には握りこぶし大の薬の容器が置かれている。

「それは何ですか? 薬の見本ですか?」と聞くと、「抗生物質ですよ」と言う。
「どうしてそれが院長のデスクにあるんですか?」と聞くと、「毎日、色々な病人と接するから、それらの病気に感染しないように自分が飲むためだよ」と言って、院長は2~3粒をポイと口にほおり込む。

当時は「成る程、それでどこの院長の肌もきれいなんだ」と思ったりもした。
然し、今考えてみると、長期間ほぼ毎日抗生物質を飲んでいたら耐性菌が出来、いざという時に薬が効かなくなるし、更に腸の乳酸菌なども殺してしまい、免疫力の弱体化を招き、何等かの病に罹患した場合、あっという間に悪化するのではないかと思う。

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参考記事

かってマーベリック獣医ウォラッハ(Joel Wallach)博士は、医師の平均寿命はわずか58年であると発表し、医療業界から大反発をくらいました。
Physicians have a life expectancy of only 58 years. 

然し、アメリカ医療協会のヘルスケア政策センターは、1988年に米国医学大学院医師の専門家の平均寿命に関するデータを発表しました。医師の平均寿命は、年齢や性別によって75〜88歳の間であると。

The American Medical Association's Center For Health Care Policy published data on the life expectancies of U.S. medical graduate physicians by specialty in 1988. It showed that the life expectancy of physicians is somewhere between 75 and 88, depending upon the age and gender that one chooses. 

このデータの信ぴょう性については、それまで医師は一般人より短命であるという概念を否定できる程のものではなさそうです。

他方、ウォラッハ(Joel Wallach)博士は著書「死んだ医者は嘘をついていない」の中で述べていることの一つに、長年にわたる健康と長寿の研究を経て、アメリカの平均的な医師の寿命は、平均的なカウチポテト 《余暇はテレビばかり観る人》の寿命より数年短いことを発見しました。

Dr. Wallach discovered that the life span of the average doctor in America is several years shorter than that of the average couch potato.

そしてがん治療に食べ物やサプリメントを推奨したのです。
処が医薬品業界が徹底的に彼の主張に反論していきます。

ウォラッハ博士の主張の真偽はさておいて、私が1997年前後に聴講した学会での発表でも、都内の医師の平均寿命は50歳代後半であるとのことでした。然し、昨今の東京都の医師の場合は10年長く、平均68歳のようです。

何れにしても、それでも医師は一般人の平均よりも10歳は若死にしています。
原因は、私の主張には無関係で、病院などの勤務医の場合、激務という仕事柄、過労死であり、或いは鬱による自殺率が高いことにあるとしています。他方、歯科医師はレントゲンを頻繁に使うのでがんになりやすいとしています。

然し、これでは開業医の若死にの説明には不十分です。内科の開業医ほど、インフルエンザのみならず他の色々な病気の患者を診療するのですから、罹患するリスクは多大ですし、罹患防御のために抗生物質の服用は日常茶飯事のはずです。

このことは、薬の常用は健康に害を及ぼすという典型的な例といえます。何かの薬を毎日服用している方は、食べ物で少しづつでも薬を減らしていくことに着手すべきです。例へば、血圧を下げたいなら、そば茶を毎食後飲んだら、やがては薬から解放されるでしょう。


以下は参考まで

(余談1)自然治癒療法を否定する見解
The Council's Pierre Louisot says "there is a total absence of critical sense when it comes to vitamins."
フランスの公衆健康評議会(France's Superior Council for Public Health)のPierre Louisotは、「ビタミンについては、重要な意味が全くない」と述べている。

Pascal added that "After an exhaustive search of the scientific literature on food and cancer the only indisputable conclusion which can be drawn is that eating lots of fruits and vegetables offers some protection from digestive tract cancers."

同じくフランス国立栄養食品調整局のディレクターであるパスカル氏は、「食品やがんに関する科学文献を網羅的に調査した結果、果物や野菜をたくさん食べれば、消化管がんをいくらか防御できるという唯一の結論は得られない」と付け加えた。New Scientist , 2/10/96:8]

(余談2)自然治癒療法を肯定する見解
One-half cup of broccoli (frozen) costs $.32 compared to $2.04 for the same amount as a vegetable pill supplement, says Dr. Ruth Kava of the American Council on Science and Health (broccoli $.99 10 oz. pkg compared to 17 pills @ $.12).

米科学審議会のルース・カバ博士は、2.32ドルのカップ半分の冷凍のブロッコリーは、野菜摂取補助食品と同量であるとしている。ブロッコリーの価値を認めている見解だ。

(余談3)自然治癒療法のリスクについての見解
Forty-nine cases of salmonella poisoning in Oregon were traced to alfalfa sprouts grown from contaminated seeds.
オレゴン州におけるサルモネラ中毒の49例は、汚染された種子から生育したアルファルファ芽に遡る。[ オレゴン 2/10/96]

(余談4)虫歯充填用水銀アマルガム乳がんを引き起こす説に、歯科医師業界から猛反発をくらった。

EXPERIENCE AT A MEXICO CANCER CLINIC
メキシコ癌クリニックでの経験
At the first examination, Hall stated that mercury from Helen's dental fillings was leaching into the breast and causing cancer.

最初の検査で、ホールは、ヘレンの歯科用充填材からの水銀が乳房に浸出し、乳がんを引き起こしていると述べた。