西巣鴨から観た都心に落雷する稲妻群


先日6月5日(月)の各局のテレビの映像は、都内に落雷する稲妻。
この光景を見ると懐かしさで胸がいっぱいになります。

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関東南部中心に激しい雨 浸水や増水 落雷などに注意を
NHK 6月5日 20時40分
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大気の状態が不安定になっているため関東地方は南部を中心に局地的に雷を伴って激しい雨が降っています。気象庁は、このあと数時間は低い土地の浸水や急な川の増水、落雷などに注意するよう呼びかけています。(以下省略)

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確か1998年頃の単身赴任時代のこと。
或る日曜日の生暖かい夕方、都内西巣鴨の独身寮の屋上にある特別な1LDKに住んでいた私は、外で夕食を済ませ、屋上に上がったとき、南南西の方角で何かが光っているのが見えました。

(※)画像は豪州プリスベン
the ferocious storms in Queensland’s southeast

何が光っているのだろうと思い屋上のテラスの手すりに寄りかかり眺めると、遥か彼方の渋谷から西新宿の高層ビル群にかけての一帯に、然も同時に、そして何十本も連続し、間断なく落ちる稲妻の群れでした。落ちるだけではなく、雲の中を横に這う稲妻。雷鳴は遠すぎてか無音。それに街の音も届かず。じっと見入りました。

不思議なものですね。
私はカーネギーホールを独占しているような感覚に陥りました。
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聞こえてきたのはオペラ「蝶々夫人」第二幕 ある晴れた日に。

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落雷の光、雲を這う稲妻。そのリズムと高音と強弱が合うんですね。
私は人差し指をそっと動かし、タクトをとりました。

僅か10分前後のことでしたが、素晴らしい宵闇となりました。
尚、この日、都心には雨は一滴も降りませんでした。



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