ミネラルサプリンメントの是非論


以前、ミネラルのことを調べ、中途半端で終わっていましたので、改めて調べてみると、興味深い記事に出会いましたので、その一部を拙い翻訳で以下に記載します。

文中、青の文字は私の私見です。



ジョエルD.ウォラック(Dr. Joel D. Wallach)博士

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「ミネラル医者」として知られ、1994年以降、彼のミネラルに関して述べた「デッド医師は嘘をつかない」と題するカセットテープは4,000万本も売れたのです。

処が、彼の主張に対し、反論が幾つもありますが、私も疑問を抱く箇所が幾つかあるにしても、大筋としては正しいと思います。

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彼はミズーリ州セントルイスワシントン大学の生物学センターの国立衛生研究所と、ジョージア州アトランタにあるとエモリー大学ヤーキス地域霊長類研究センターで獣医病理研究学者として働いていました。

彼はそこで、サルを使って「嚢胞性線維症」の最初の動物モデルを同定しました。サルは栄養のミネラル不足で発症したのであり、彼は任意に自由に「嚢胞性線維症」を発症させることが出来ることを発見したのです。

彼の発見は、「嚢胞性線維症」の疾患を持つ多くの子供達に偉大な夢と未来を提供しましたが、彼はそのことを公開したとき、同研究所は、即座に彼を解雇しました。

悔しさと当惑の博士ウォラックは「嚢胞性線維症」の子供を扱うことができるようにするために、医療学校に行くことを決意しました。(以後省略)

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彼の全ての病気は、ミネラル不足に起因するという説が世間に浸透してしまうと、市民の意識的ミネラル摂取により健康者だらけとなります。患者が激減すると、医療や薬品業界にとって飯の食い上げの事態となりかねません。故に彼は医薬品業界から莫大な資金援助を受けている大学の研究所は彼を即座に首にしたのです。

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戦後以降、世界の200人以上の細菌研究者や生物学者が殺されてきたのは、ワクチンのインチキがばれるのを防ぐためでもありました。

他方、今後多くの医薬品が不要となる、医療・医薬品業界を震え上がらせた小保方嬢のスタップ(STAP)細胞の場合は、欧米の研究者のようには殺されなかったものの、STAP細胞の学術論文を指導し、共同執筆者でもある笹井芳樹氏が首つり自殺と偽装され殺されました。
(※)小保方嬢はやはり追い落とされたのだ 2016/5/26(木) 

ケースは違いますが、ガソリンを全く使わず、水だけで動く車のエンジンを開発したスタマンマイヤーも殺されました。
(※)新エネルギーと宇宙人 目次(1) 2016/9/2(金) 

米国上院議員フレッチャー(Duncan U. Fletcher、1859-1936)は、政府印刷局に、アメリカ人の99%はミネラルが不足しているという上院文書264の記事を政府広報紙に転載することを要求した後16日目に死亡しました。死因は心臓発作ということですが、これも恐らく医薬品業界の差し金により殺されたのでしょう。

それを裏付けることとして、ウォラックのミネラル説に反論する下記ロバート・キャロルの主張の冒頭に、わざわざ、上院議員フレッチャーは、上院文書264の転載を要求した16日目に死亡したと書いているのですから。
『 Fletcher died 16 days after requesting that the government printing office reprint the article.*』

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尚、予め私の持論の一部を申し上げておきますが、ウォレットの病気の原因はミネラル不足とする説に賛同しますが、一般に市販されているミネラルサプリメントや医師が処方するミネラルサプリメントの何れも一か月以上服用すべきではないということです。この理由は後日、稿を改めて述べます。

(ウォラックの公式サイト)

(反論1)
Dead Doctor's Don't Lie by Dr. Joel Wallach (Official Presentation)
(反論2)
DEAD DOCTORS DON'T LIE Full (original 1994) - Dr Joel Wallach
(ウォラックの生誕からの歩み)
Dr. Joel Wallach's Story


さて、本題

Donald Davis, PhD, of the University of Texas at Austin....located "Senate Document 264" cited by Wallach as evidence that 99% of Americans are deficient in minerals. 
テキサス大学オースティン校のドナルド・デイビス、博士、
....アメリカ人の99%は、ミネラルが不足していることを証拠としてウォラックが引用"上院文書264を見つける。

by Robert Todd Carroll
著者 ロバート・キャロル

(ロバート・キャロルの反論)
There is no scientific data supporting the claim that all diseases are due to mineral deficiencies.A deficiency or excess of zinc can cause serious health problems. Iron deficiency is a well-known health problem. And there is a good reason for magnesium being a common ingredient in laxatives and antacids.

全ての病気は、ミネラルの欠乏に起因する主張を裏付ける科学的なデータがありません。私見)確かに『全て』とは言い過ぎだが、ミネラルは免疫力と深く関わっている。

亜鉛の欠乏または過剰は、深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。鉄欠乏は、周知の健康問題です。

マグネシウムは下剤や制酸剤における一般的な成分である故、健康に良い理由があります。

サプリメントの毎日の摂取は、特定の欠陥がある場合を除き、健康上の利点はありません。私見)市販や医師の処方するサプリメントは、例えマルチと称してもマルチではなく、限定されたミネラル故に継続的服用は問題を起こす。

多数の研究では、念のためにサプリメントを取ってから、任意の健康上の利益を見つけることができなかった場合、1つ以上のビタミンやミネラルが欠乏している可能性があります。

ほとんどのサプリメントは、慢性疾患や死亡を防ぐことはできません。

米国の消費者の53%はサプリメントを使用しているが、そのほとんどがお金を浪費しているだけだ.。その額、毎年28億ドル(約2800億円)。米国の大人の三分の一は科学的証拠の欠如にもかかわらずサプリメントを取る

その理由は、サプリメントを単に摂取するという最小限の労力だけで自分の健康を管理することができるという嘘を信じているのである。

2012年にアメリカの医学学会誌に掲載された唯一の好評の科学的研究では、毎日サプリメントを取ってから、がんのリスクが「ささやかな」減少となったということである。

この研究では、4年間で14,000以上の男性医師が関与した。一つのグループは、毎日マルチビタミンのタブを与え、他のグループは、偽薬を与えた。

10758人のアメリカ人を対象に13年間の研究の結果、ビタミンからの死亡率の利点を見つけることができなかったという報告があるにも拘わらず、ウォラックは、ミネラルとミネラルサプリメント についての主張を行った。

研究では、サプリメントを摂取しているユーザーは、非利用者(サプリメントを摂取しない者)よりも喫煙量が少なく、非利用者よりもより多くの果物や野菜を食べ、非利用者よりも豊かであるにもかかわらず、彼らは非利用者よりも早死にすることが分かった。 

私見)早死にの理由は、特に米国産の果物や野菜は、化学肥料で育ち、農薬まみれであり、然も遺伝子組み換え食品(GMO)が多い故である。

研究ではまた、喫煙者、大量飲酒者、または慢性疾患を持つ人がビタミンとミネラルのサプリメントを取ってから何のメリットも見つからなかった。 

私見)医師は多くの慢性病患者にビタミンやミネラルのサプリメントを処方しているが、その研究データを医療業界では何故に無視しているのか。

2006年5月には、国立衛生研究所(NIH)によってimpaneled医師の委員会は、ほとんど情報は、人々がサプリメントを取るべきかどうかの判定が存在することを発表した。 

前月のNIHの研究では、ビタミンや他のサプリメントは、効果よりも害を及ぼす可能性があることを示唆し、ほとんどのサプリメントに抗酸化物質が使用されていることを指摘した。

*単純な事実だが説得力のある科学的証拠は、ビタミンやミネラルのサプリメントは大半の人々の健康や長寿に有益な影響を与えないこと。

私見)市販や医師の処方するサプリメントには、有害な防腐剤が入っており、欧州では子供に米国産のサプリメントを禁止している。

 ビタミンやミネラルの欠乏に苦しんでいる人はサプリメントを取る必要があるが、大半の病気は、ミネラルの欠乏に起因しているとするウォラックの主張には何のメリットもない。

私見)再度言及するが、ミネラル不足で免疫力の低下をきたす故に、ウォラックの主張は正しい。

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ウォラックの基本的な魅力は、恐怖や医師と科学的知識の信用している人々に希望を提供することだ。 

彼は本当に長生きしたい人に希望を与える。 彼は現在の医学知識では治療法を持たない病気と診断された人たちに希望を与える。 彼は、端末病気を避けたい人に希望を与える。 

そして、彼は健康になりたい人が、食事療法や運動したくない人に希望を与える。 私たちがしなければならないのは、コロイド状ミネラルの魔法の万能薬を摂取し、私たちは健康であることだろう。

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ウォラックは、正式に科学的根拠に基づく医学界では無視されてきた彼の多くの科学的研究と長年の研究を引用することに加えて - 証拠として私たちは、健康のためのミネラルサプリメントを必要とするとした米上院文書#264を提示する。

このウォラックの米上院文書#264の提示は1936年。
この文書で使われていたデータは、1896年USDAが最初に発表もので古い。

最新版である1990年の食品成分表のUSDA栄養データベースによると、私たちの土壌は、現代農法によるミネラルの枯渇になっていることを声明している。

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(ジョエルD.ウォラックの主張)

ドナルド・デービスと彼のチームであるテキサス大学(UT)の化学と生化学部の研究者による画期的な調査は、2004年12月、アメリカの大学の栄養ジャーナルで発表された。彼らは、1950年と1999年との両年の、43の異なる野菜の米国農務省の栄養データを研究した。

そして過去半世紀間の果物に含むタンパク質、カルシウム、リン、鉄、リボフラビンビタミンB2)とビタミンCの量の「信頼性の高い下落」を発見した。

デイビスと彼の同僚は、栄養の下落は、栄養以外の特性(サイズ、成長率、害虫抵抗性)を改善する農法を優先した故とした。

また、他の栄養分の低下もありそうだ。 ..
例えばマグネシウム亜鉛とビタミンB-6とEなど。

然し、他の栄養分は1950年には研究されなかった、そして、我々がこれらの重要なビタミンとミネラルがどれくらいより少なくなっているかについて知るため、より多くの研究が必要だ。

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有機消費者協会によると、他の研究でも同様の結果を発見した。
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A Kushi Institute analysis of nutrient data from 1975 to 1997 found that average calcium levels in 12 fresh vegetables dropped 27 percent; iron levels 37 percent; vitamin A levels 21 percent, and vitamin C levels 30 percent. A similar study of British nutrient data from 1930 to 1980, published in the British Food Journal, found that in 20 vegetables the average calcium content had declined 19 percent; iron 22 percent; and potassium 14 percent. 
Yet another study concluded that one would have to eat eight oranges today to derive the same amount of Vitamin A as our grandparents would have gotten from one.

久司研究所の1975年から1997年までの栄養データの分析によると、12種類の新鮮な野菜の栄養の減じた量は、平均でカルシウムレベルが27パーセント、鉄レベルでは37パーセント、ビタミンAレベルでは21%、、及びビタミンCレベルでは30%であることが分かった。

英国の食品・ジャーナルに掲載された1930年から1980年までの英国の栄養データの同様の研究では、20種類の野菜で平均カルシウム含有量が19%、鉄22パーセント、カリウム14パーセントが低下したことが分かった。

さらに別の研究では、私たちの祖父母がオレンジ1個から得ていたビタミンAと同じ量を摂取するためには、今日のオレンジでは8個を食べなければならないという結論だ。

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John B. Marler and Jeanne R. Wallin of the Nutrition Security Institute argue that Our food system is rapidly losing its ability to produce food with nutrient levels adequate to maintain the health of our families. There is no guarantee that the food produced and harvested meets nutritional standards needed to maintain good health. To change this threat to the health of our families and the families of the world an effective strategy to increase the nutritional values of our food and restore the minerals and organic material in our depleted our soils is needed.*

ジョンB. Marlerと栄養安全保障研究所のジャンヌR.ワーリンは主張している。

我々の食物システムは、我々の家族の健康を維持するのに十分な栄養を含むレベルで食物を生産する能力を急速に失っている。

生産され収穫された食品が健康を維持するために必要な栄養基準を満たしているという保証はない。

私たちの家族と世界の家族の健康に対するこの脅威から脱し、食べ物の栄養価を高めるには、痩せている土壌にミネラルや有機材料を復元するための効果的な戦略が必要とされている。 

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栄養安全研究所(NSI)は、「NSI非営利組織は、地球の土壌の肥沃度を回復するための研究に従事した。」と言った。

NSIの人々は、「生物学的農業」(すなわち、有機農業と呼んでいるもの)を支える。

これまでの農業に代わり有機農業をする必要があるいうことが、有機農業運動連盟(IFOAM)と土壌協会などの組織の見方だ。

これらのグループは、農薬や化学肥料は、「自然でない限り」、有害であり避けるべきであるという信念を促進する。

この信念は、これらの科目で行われている大多数の科学的研究によって否定されている。(モリスとベイト1999、 Taverne2006; NCPA研究)

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従来の化学肥料を使う慣行農法と、有機技術を駆使した農法との果物や野菜の栄養の違いを比較している文献をチェックし、私は結論付けた。

有機食品は、従来の果物や野菜より栄養があり健康的であることを発見したとの主張に対し、私が検討した研究によると、その主張には失望したことを言わなければならない。

現時点では、有機果物や野菜は、従来の生産よりも優れているという主張を裏付ける科学的証拠はない。

有機農業の人々の最良のシナリオは、一日に必要な五つの栄養素を果物や野菜から摂取出来ることであろう。

有機果物や野菜で摂取するビタミン、ミネラル、または酸化防止剤と同じ量を摂取するには、従来の農業で育ったイチゴでは4倍又は5倍以上を、ミニニンジンでは2倍又は3倍の量を食べなければならないだろう。

しかし、私は証拠があっても、確信はしない。

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私たちが食べている食品は、50年、100年前の同じ食品よりも少ないミネラル含有量でも、私たちは食生活からミネラルの十分な供給を取得することができる。

土壌の枯渇は、大規模かつ広範な健康問題を引き起こしているという証拠は存在していない。私は有機農業の擁護者は、NSIから次のようなものを請求する習慣であることを知っている:

研究では、十分な栄養、特にミネラルがなければ、人々は慢性病へと進展することを示している。

より多くの栄養の研究では、クロムの欠損が今日の最も一般的な多くの病気と致命的に結びついている。- 糖尿病、心臓病、脳卒中、肥満、高血圧、黄斑変性症、骨量の減少、栄養欠乏に認知症

研究は、壊血病、ペラグラ、脚気や他の病気が持っていたように、これらの共通の状況の多くを根絶できるシンプルな栄養を見つけることだ。

純然たる事実は、罹患が毒性または栄養不足のいずれかに関連している可能性がある。

更なる科学的研究では、生涯にわたる健康の秘密は、良好な栄養状態であることが示されている。

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誰も良好な栄養状態に反論しないが、そんなに栄養に優れた有機自然食品の摂取やミネラルサプリメントの服用や解毒を特別には必要としない。

栄養不足と肥満やII型糖尿病や高血圧との関連は稀弱であり、多くの科学的な調査を要求する必要はほとんどないが、証拠として食事だけでは、心臓病、脳卒中、または認知症を治すことは出来ない。

 ウォラックと同様に、有機食品の狂信者は、人間の病気での遺伝学の役割にはほとんど注意を払わないようだ。

ウォラックによると、土壌の枯渇で我々は食品から十分なミネラルを得ることができないことを意味する。

しかし、論理的に土壌の枯渇で我々はサプリメント無しには食事だけから十分なミネラルを得ることができないということを意味するものではない。彼は主張する:

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(ジョエルD.ウォラックの主張)

100歳以上生きるためには我々は一日あたり90栄養素..(60ミネラル、16ビタミン、12個のアミノ酸と3脂肪酸)を摂取する必要がある。

これらの90の栄養素のそれぞれの欠如に関連した10の疾患や、潜在的に900の疾患がある。

.米国医師会は、1939年に研究を行ない、もはや我々は食品から必要なすべてのビタミンを取得することは可能ではないという結論に達した。

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(ロバート・キャロルの反論)

2012年に行われた予防医学の国際ジャーナルで発表された中に、ウォラックが開発したマルチビタミン/ミネラルサプリメント(MVM)の研究論文がある。

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その論文の内容は、毎日このMVMサプリメントを取る人を無作為に抽出し、健康上の利点を調べた結果と評論である。

その内容は、MVMサプリメントを取ってからの全体的な利点はない。実際、いくつかの研究では、特定のビタミンの使用で癌のリスクの増加を示しているというものである。(以下省略)

私見)反論者の表現には時々『not strong』という否定語が登場する。
これをどう訳すのかである。

例えば

『No one should argue against good nutrition, but the evidence is not very strong that good nutrition requires eating only organic foods 』
これをどう訳すのか。機械語翻訳では
『誰も良好な栄養状態に反論しないだろうが、証拠は良好な栄養状態だけ有機食品を食べる必要があることは非常に強力ではありません』となる。

私は、日本語表現が難しいので完全否定で『必要ではない』と訳したが、『非常に強力ではない』ということは、『並み程度の必要ではある』とも解せる。

こう解釈した場合、ミネラルサプリメントの摂取に反対しながら、或いは有機食品の摂取に反論しながらも、『有機食品を食べる必要がある』ということを婉曲的に表現しているとも言える。

             つづく

ガンは国家の犯罪 

飲食物のリスクと対策

医療業界とは?