憲法24条と日本の亡国


日本国憲法には精神がある。
では日本国憲法に秘められた制定精神(コンセプト)とは何か。

大東亜戦争(太平洋戦争)での日本軍の強さは、予想を遥に超えていた。
故に日本が今後二度と米国に抵抗出来ないよう国体を弱体化することである。よって手始めに憲法序文があり、そして憲法9条がある。

更に憲法24条の家庭に於ける男女同権であるが、これは欧米の男女同権を持ち込んだという見方も確かにある。

私は、この見方に敢えて反論はしないが、日本国憲法制定の精神から鑑みると、日本の家族制度の破壊と同時に、強い日本の女性の弱体化にあると見る。

私たちは戦後のGHQ指揮下の日教組により、かっての日本女性は欧米と比較し、節々に男の奴隷的存在であったかのような教育を受けてきた。

果たして、古来からの日本はそうだったであろうか。
卑弥呼から始まる日本の女性の歴史はそうだったであろうか

1千年前の著者女性による長編大恋愛小説『源氏物語』と比すべき欧米の女流が同時代に存在していたであろうか。同時代、欧米で詩歌を詠む女性が日本のように至るところにいたであろうか。

例えば江戸時代の日本人の識字率は男女共に世界一と言われていることでお分かりのように、欧米こそ日本と比較して男尊女卑社会ではなかろうか。

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ツュンベリー(高橋文訳)『江戸参府随行記』平凡社東洋文庫(1994) 江戸中期の日本様子

「日本は一夫一婦制である。また中国のように夫人を家に閉じこめておくようなことはなく、男性と同席したり自由に外出することができるので、路上や家のなかでこの国の女性を観察することは、私にとって難しいことではなかった」

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日本人女性は、家庭でも大きな存在感を持っていました。イギリス人写真家ポンティングは、日本の女性についてこう感じたそうです。

 「家庭では、『彼女は独裁者だが、大変利口な独裁者である。彼女は自分が実際に支配しているように見えないところまで支配しているが、それを極めて巧妙に行なっているので、夫は自分が手綱を握っていると思っている』」。

 またカッテンディーゲはこう言いました。
「『日本では婦人は、他の東洋諸国と違って、一般に丁寧に扱われ、女性の当然受くべき名誉を与えられている』。

ヨーロッパの婦人のように出しゃばることはなく、男よりへりくだった立場にあまんじているが、『だからといって、決して軽蔑されているのではない』」。

 また、1888年(明治21)から翌年にかけて華族女学校で教えたアメリカ人女性アリス・ベーコンは、

 「日本人の中で長年暮した外国人は、美の基準が気づかぬうちに変わってしまい、小さくて穏やかで控え目で優美な日本女性の中におくと、自分の同胞の女性が優美さに欠け、荒々しく攻撃的で不様に見えるようになる」と記しています。

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このことは、何も明治時代に始まったことではない。
平安時代から家庭の実験は妻が握っていたのである。

「東男に京女」の本当の意味 2009/2/15(日)
つまり、京都のご婦人は、足腰が強くしかも稼ぎ手であり家計の大黒柱。家庭の実権はご婦人。反して男は、単なる作業マン。

他方、明治期に日本初の女性実業家広岡浅子がいたことは、かってのNHK連続テレビ小説『あさが来た』でご存知ですね。

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歴史学者のアーノルド・トインビーは古代ローマ帝国の興亡を研究して、明解にこう言っています。

「一つの国が滅びるのは、戦争によってではない。天変地異でもなければ、経済破綻によってでもない。国民の道徳心が失われた時にその国は滅びる」と。

明治時代、日本の修身・道徳の教科書の素晴らしさに心打たれた欧州各国は、日本の修身・道徳の教科書をお手本として自国の修身・道徳の教科書を作ったほど、素晴らしいものであった。

この日本の修身・道徳教育の素晴らしさを知っていたマッカーサーは、手強い日本の源は修身・道徳にあるとし、先ずは日本を弱体化するために修身や歴史の授業停止を指令し、教育勅語を退けて、教育基本法を制定し、日教組に実践させた。

(参考)戦前の日本の『修身・道徳教育』の世界的価値 2014/5/21(水) 

他方、教職員と同様、現在、或は将来、母として修身・道徳の子供への教育の担い手である女性の自堕落化と性の虜を担ったのが知識階級の成人女性を対象としては月刊誌「婦人公論」であり、少女や20歳代前半を対象としたのが、ドクトルチエコの付録お悩み相談冊子付き月刊「平凡」であり、月間「明星」であった。

(画像はお借りしました)

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アメリカの男女平等はロックフェラーの洗脳(陰謀)だった

1960年代から始まったアメリカ流男女平等は、アメリカ人を家畜扱いするためのロックフェラーによる心理操作であった。これはHenry Makowの著書にも書かれている。

男女平等の陰謀 2014/9/5(金) 


この国では子供がまともに育つのか。蘇ることが可能なのか


(先日の記事)
『婦警が見飽きた男の一物ビデオ』 2016/7/6(水) 
安倍内閣が期した金銭奴隷の女子大生』 2016/7/7(木) 

以下、先日の下記の記事の続編です。


1985年頃から始まり1996年には「援助交際」という言葉は流行語大賞にも入賞した少女買春。或は着用済み下着等(ブルセラ)の販売で小遣い稼ぎした少女たち。この時代に生きた少女の20年後、30年後の一つの形。

風俗嬢も真っ青!主婦に蔓延する「謝礼交際」の荒稼ぎ

ダイヤモンド・オンライン 5月21日
高学歴主婦たちのあいだで最近、ひそかに流行っているのが「謝礼交際」。売春と紙一重ではあるが、知的な話術とプロ顔負けのサービス精神で月間40万円も稼げる人もいる。(フリージャーナリスト 秋山謙一郎)

「誰かから必要とされたい」
芦屋マダムがのめり込む「謝礼交際」

 「援助交際?とんでもない!わたしの女としての価値、それが謝礼という形に結びついただけです。」――。高級住宅地で知られる兵庫県芦屋市に住む主婦のユウコさん(43)。関西ではお嬢様大学として知られる4年制大学卒の書道教師でもある。

ユウコさんは、ここ10年、SNSが普及してから知り合った男性たちと週に3回程度のデートを楽しんでいる。デートが終わると男性たちからは、時折、「3万円から5万円程度」(ユウコさん)の謝礼を受け取っている。そうした謝礼だけで月に40万円くらいの額になるそうだ。時には謝金を受け取らず高価な食事を共にするだけのこともあるという。

 これは援助交際ではないのか。そう感じる読者も多いだろうが、ユウコさん本人は、断じて違うと主張する。「わたしのほうから謝金をお願いしたのなら、それはおっしゃる通り援助交際かもしれません。でも、お相手のほうから共に過ごした時間へのお礼として是非に…という真心です。それをお断りするのも気が引けますから」。

 「最初は謝礼をいただく理由はないとお断りしました。でも、わたしも時には“自分の意に沿わない尽くし方”も受け入れています。だからそれに対する謝礼という意味で受け取っています。そのほうがお互いに楽ですから――」(中略)

 「コンビニやスーパーでのレジ打ちのパートだと、時給800円くらいです。いただく時給の額よりも、そうして働いている姿を、ママ友や大学の同級生たちに知られたくないのです。それに謝礼をいただいて男性に愛されるほうが楽しいですから」(チカコさん) (以下長文省略)


前回の私の記事では女子大生の買春について書きましたが、それは氷山の一角。今や、20歳前後から高齢者までが売春に生活をかけている。

下層風俗嬢 3500円でカラダを売る女たち 性のデフレ化が止まらない

現代ビジネス 4月26日(火)

かつて性風俗は借金や精神疾患など、何か「特別」な事情を抱えた一部の女性が稼ぐ最終手段の場であった。しかし現在は経済的に困窮した「普通」の女性が、生活費を確保するためにカラダを売っている。性風俗業界の動向から日本の格差と貧困を読み解く『図解 日本の性風俗』を著した中村淳彦氏の特別リポート。(中略)

風俗の下落はなぜ起こったのか
 風俗嬢のセカンドキャリアを応援する非営利法人「GrowAsPeople」やセックスワーカー自助団体「SWASH(Sex Work and Sexual Health)」などのアンケート調査によれば、風俗嬢の現在の平均賃金は月33万円~38万円程度で、2000年ごろの月70万円程度といわれていた頃と比べると半減している。世間の世帯収入の下落を大きく上回り、風俗嬢たちの収入は激減しているのだ。

 風俗嬢が稼げなくなった原因は、性風俗のデフレ化によるものだ。00年代から社会全体がデフレに悩まされているが、「女性のハダカ」の価格はその実質経済を上回る勢いで下がり続けている。デリヘルを中心に多くの風俗店が価格競争に巻き込まれ、サービスの単価を下げながら、集客も減らしている。社会と連動する形で、性風俗の世界でも格差が広がっているのだ。(中略)

単身女性の3人に1人が相対的貧困に該当するという「女性の貧困」が深刻化したことで、一般女性の風俗志願者が増えた。さらに1999年の風営法でデリヘル(無店舗型)が実質合法化されたため、男性客が減り需要と供給のバランスが崩れたのだ。

 それまでの店舗型性風俗は、違法か合法かわからないグレーゾーンの業種だったが、どんな業種でも合法化(規制緩和)されれば参入が増える。デリヘルも他に漏れず異業種参入が続き、現在警察への届出数は1万9000店舗超えた。

 この数はセブン-イレブンの店舗数1万8572軒(平成28年2月現在)と同程度で明らかに供給過多といえる。限られた需要の中で店舗が増えれば、男性客が分散し稼動も下がる。その結果誰も稼げなくなってしまったのだ。

下層風俗嬢の多くは、未婚、バツイチ、シングルマザーなどの単身女性たちだ。彼女たちは自分の稼ぎで生活を支えなくてはならず、風俗店の増加による供給過多のため厳しい競争にさらされている。競争に負けた風俗嬢たちの収入は生活保護水準を下回り、「食べるのもやっと」といった危険な状態となっている。(中略)

続々と競合店が増え続ける中、性的魅力が普通レベルの女性が働ける店は限られている。都市部デリヘルの値下げ競争の象徴とされている某老舗チェーンでは30分3900円、45分5900円という価格帯でサービスを提供しており、そのうち女性の取り分は2400円、3500円と異常なほどの低賃金だ。単価が安すぎるこの店には各種性風俗を断られた女性が集まってくる。(中略)

現在と物価が変わらないことを前提として、その層の女性たちの収入が月5~6万円アップすれば、おそらく風俗嬢志願者は激減する。時給に換算して最低賃金を約300円上げるだけで、カラダを売らなくても生活できる一般女性が大幅に増えるのだ。東京都では時給1200円、大阪は1150円、沖縄は1000円。しかしシングルマザーら常勤が難しい層を加味すれば、1500円程度まで上げるのが妥当だろう。