放射能食材に狙われる学校給食


今回の小学校給食での高濃度タケノコ事件は、諸問題を提起している。例えば、学校給食に納入している食品業者はやりたい放題で、しかも、罰則規定がない。

これは何も東日本だけの問題ではない。
無防備な西日本の学校給食こそ、食品業者にとっては絶好の餌食である。

解決策の一つとして、意識的に高濃度に汚染された食材を販売した食品業者には、『傷害罪』と『詐欺罪』を適用すべきである。無論、産地偽装した食品業者には『詐欺罪』を適用する。


給食のタケノコご飯から基準超のセシウム 宇都宮の小学校
産経新聞 5月11日(水)


宇都宮市は11日、市内の小学校で10日に提供した学校給食のタケノコご飯のタケノコから、基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。

 市によると、10日の給食で同校児童531人が食べたタケノコごはんを簡易検査したところ、基準を超える放射性セシウムが疑われたため、栃木県林業センターで精密測定。その結果、最高で234ベクレルを検出した。

 県環境森林部がタケノコの出荷者に事情を聴いたところ、出荷制限がかかっていない宇都宮市産に、出荷制限区域のタケノコが交じっていた可能性があるという。


問題1) 児童は学校給食で高濃度の食品を食べさせられている可能性が強い。これは東日本だけではない。全国的にである。


関東・北関東・南東北などの市町村教育委員会では、毎月、定期的に学校給食で使用された食材の放射能検査をしているから安全であると称してしるが、その定期的と称する検査は、例えば1ヶ月の内のたった二日間分にすぎなく、残る二十日間は無防備ということになる。

学校給食への食材納入業者側から見れば、放射能検査がある二日間を除けば、高濃度に放射能汚染された食材を納入しても構わないということを意味する。つまり、給食のあるほとんどの毎日、児童は危険なものを食べさせられている可能性がある。


問題2) 今回のたけのこ事件で、各都道府県の行っている食品の放射能検査は、売らんがための形式だけであり、抜け穴だらけであることを示している。



(例)平成28年度月別検査結果 平成28年4月

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厚労省 17都県産食品の食品群別セシウム濃度分布(平成26年度公表分)

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上記のグラフ①と②が、正しいものと仮定すると、以下の仮説が成り立つ。

山菜・キノコ類検体数 8627。内、100ベクレル以上 103. (0.012%)
平均値は概数で、18ベクレル。

野生鳥獣検体数 1345.内、100ベクレル以上 349. (26%)
平均値は概数で、72ベクレル。

(仮説)現在、平均18ベクレルの植物を食べている人間も含めての哺乳類や鳥類の身体に取り込んでいる放射能は72ベクレル前後である。問題は、この18ベクレル前後の食物を食べ、72ベクレルを抱える人間の身体がどうなるかであろう。

尚、単純計算で、厚労省が食品の放射能許容限度とする100ベクレルの野菜や肉を食べ続けている場合、身体に取り込んでいる放射能は、凡そその6倍の430ベクレルである。

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改めて、東日本の山や森は依然として高濃度の放射能で汚染されており、そこに降った雨は高濃度の放射能を含みながら流れて麓の灌漑用水として貯水され、或は小川となり、一度は除染したであろう田んぼや畑に引き水されている。

厚労省の食物基準は100ベクレル以下だから、18ベクレルの食物はフリーパスで市場に出回り、市民は、毎日、食べ続けていることになる。

厚生労働省 食品中の放射性物質への対応


問題4) 低線量食物摂取のリスクと対策を市民や児童に知らせていなく、然も学校給食では低線量食材を使っている可能性がある。放射能は低線量でも危険なのである。


一時的に高濃度の放射能を体内に取り込んだ人には、その後の低線量被爆がいかに怖いかの実例を示す。

チェルノブイリ死の灰で東北の女性が癌で死亡 2011/8/9(火) 

原発事故があったチェルノブイリは、日本から5000kmも離れている。

然し、事故があった1986年、東北の日本海側には一時的にしろ、高濃度の放射能が飛来。政府機関などから一切知らされていない住民は無防備な肺呼吸で放射能を身体に取り込み、他方、放射能に汚染された田んぼや畑や山で生育された野菜や山菜を食べ続けた。


チェルノブイリ原発事故から10年~12年後、東北の日本海沿岸では、乳がん死亡が多発した。尚、データとして明確なのは乳がんだけ。実態は、乳がんのみならず、他の臓器も被爆により弱体化し、原因不明の病魔で苦しんだものと思われる。

下記のグラフは、、青森・岩手・秋田・山形・茨城・新潟の乳がん死亡者数。
チェルノブイリから10~12年後の、1996~1998年に多発している。


以下は、これまでの食品業界の産地偽装の実態を書いた記事


スーパーでは産地偽装が当たり前 2014/1/30(木) 
スーパーマーケット業界のトップ連中には、産地偽装しても罪の意識は皆無。

風評でこそ身を守れる  2013.09.26
高槻市での最大スーパーでの野菜売り場例。『なす』、大きな看板では左が京都産、右が群馬県産表示。但し、ごちゃまぜになっている。ぶなしめじ広島県産と大きく看板を上げ、99%は長野産。

先ず、被曝している現実を認めることから 2011/10/31(月) 
食品業界にとって産地偽装は日常茶飯事。産地偽装シールや米袋まで売っている。
「がんばれ福島」「食べて応援」の大義名分の元、売り切る為には産地偽装など何でも有りの世界となる。産地偽装が明白でも、政府もマスコミもそしらぬ顔。今でもである。

『食べて応援』は除染と企業利益の為? 2014/7/22(火) 

生贄にされた飲食業界? 2013/11/8(金) 
典型的な例はそのスーパーでの中国産米産地偽装事件であろう。二度も毒入り米で摘発された「M商事」にコメを納入させており、今回が三度目。然しスーパーはM商事を切らない。それはスーパーが産地偽装米であることを知っていて納入させていたことに他ならない。他方、コメや野菜・魚介類の放射能モニタリングポストのデータは“改ざん”されている。結論から言おう。『米も野菜もロシアンルーレットの世界である』


学校給食での牛乳は放射能だけの問題ではない。


下記のグラフのように、原乳には放射能が25ベクレル以下だが低線量含まれている。この原乳が混合され、全国のスーパーで販売され、或は、全国の学校給食で児童に提供しているものと推定される。『食べて応援』の結果である。

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然し、牛乳の最も恐ろしいのは、年間を通しての搾乳のために、女性発情ホロモンを乳牛に与えており、それが牛乳の中に過剰に入っていることである。

米国では子供に牛乳をのませないように指導をしている。牛乳は身体をアレルギー体質に変えるのみならず、ガンや精神病も含めて諸病の原因となっている。

分かり易いのは、もしもあなたが花粉アレルギーだったら、あなたの母親があなたを懐胎中、丈夫な子を作ると称して牛乳を飲んでいたかを確認したらいかが?

或は、あなたは母乳ではなく、主に粉ミルクで育てられたのでは?
或は、あなたは子供時代、牛乳が大好きだったのでは?


「牛乳は飲むな 飲ますな その①」
牛乳には女性発情ホルモンが入っている 2012/3/8(木) 

「牛乳は飲むな 飲ますな その②」

「牛乳は飲むな 飲ますな その③」