北米西海岸の大地震のリスク


熊本地震はなかなか収束しませんね。
日本列島に住む限り、明日は我が身。

それにしても地球は胎動していますから、世界のどこで大地震が起きようと当然なのかもしれませんね。

今回は、北米の西海岸に大地震が迫っているという記事です。ここで大地震が起こると、日本の太平洋側では巨大津波に襲われることになります。

下記のサイトでは、クリックした時点でのここ24時間からここ二週間のM4.0以上の地震マップです。
(世界の地震マップ)
(欧州の地震マップ)

(日本の地震マップ)
都道府県ごとの地震活動(地震本部 文部省)


Scientists predict thousands will die from earthquake expected anytime on US West Coast  15 Mar, 2013 
科学者たちは、西海岸でいつか起こる地震で数千人が死ぬと予言している


Researchers say a massive earthquake and tsunami could soon strike the Northwest US coast, killing more than 10,000 people, flooding entire towns, and causing economic damages totaling $32 billion.

研究者たちは、もうすぐアメリカ西海岸を巨大地震津波が襲うだろうと言っています。その場合、1万人以上の人々が死に、町全体が水没し、被害総額は3兆2千億円になると算出しています。


(中略)
The last high magnitude earthquake in the region occurred in the year 1700 in the Cascadia Subduction Zone. The quake had a magnitude between 8.7 and 9.2, and geologists in 2010 predicted that there is a 37 percent change of another such quake occurring within 50 years. The new report claims that there is a 100 percent chance of a monster earthquake occurring in the region – but scientists don’t know when.

この地域で大きな地震が最後に起きたのは、カスケード沈み込み帯で起きた1700年のカスケード地震です。そのときの地震マグニチュードは、8.7から9.2の間と推定されており、2010年には地質学者たちが、再びこの地域で50年以内に地震が起こる確率は37%であるという予測を出しました。

さらに新しく出された報告書では、この地域でモンスター地震が起こる確率は100%であるとされています。しかし、それがいつ起こるかは、どの科学者も分らないのです。
(中略)
The report warns of death and devastation ranging from British Columbia to Northern California, the worst of which will strike Oregon.

この報告書は、(この巨大地震が起これば)カナダのブリティッシュコロンビアから北カリフォルニアまで、死と荒廃が続くことになるかもしれないと警告しています。その中でも、最悪の事態がオレゴン州を襲う場合です。(以下省略)


その北米西海岸では、クリスマスからこの正月(2016年)迄の僅か1週間で8000回のミニ地震が起きていた。新年の1ヶ月だけでも、西海岸・アラスカ・ハワイを加えると1万回以上の地震が発生。


北米の異常な地震 2016(1): 今年の新年は「全世界の8割の地震」がアメリカで発生 — 西海岸、アラスカ、ハワイで1ヶ月で1万回を越える地震が発生し続けている

イメージ 2

サンアンドレアス断層からカスケード沈み込み帯にかけて続く極端に多い群発地震

2,000+ SMALL EARTHQUAKES HAVE HIT THE PACIFIC NORTHWEST SINCE NEW YEARS DAY

イメージ 5

2,000+ SMALL地震は元旦以来太平洋岸北西部を直撃しています

Along the northern end of the Puget Sound and Strait of Juan de Fuca, the faults are waking up. Mere months after The The New Yorker wrote an article saying residents in the greater Seattle area were doomed, the region has been rocked by thousands of earthquakes.

 From January 1st, 2016 through January 4th, 2016, there were 2,413 earthquakes in the Salish Sea region of the Pacific Northwest. Even more amazing is that since Christmas Day, nearly 8,000 small quakes have hit Vancouver Island, the Salish Sea and the Olympic Peninsula of Washington State.

イメージ 3

1月4日、2016年1月1日、2016年からは、太平洋岸北西部のセイリッシュ海地域における2413地震がありました。

更に驚くクリスマスの日以来、ほぼ8000回の小さな地震バンクーバー島、セイリッシュ海とワシントン州オリンピック半島を直撃しているということです。

   ★

It is important to note, as the map indicates, that these small events are part of a much bigger underlying process. Altogether, the seismicity marks where slow slip on the subduction zone plate interface is occurring, and the total amount of slip (a few centimeters) over such a large area can equate to a magnitude ~6.5. It just happens slowly enough that these low-level tremors are the only seismic waves generated.

– Aaron Wech, USGS

マップが示すように、これらの小さなイベントははるかに大きな基盤となるプロセスの一部であることを、注意することが重要です。要するに、このような大面積にわたって沈み込み帯のプレート境界でのスロースリップが発生している地震活動マーク、スリップの合計量(数センチメートル)は、大きさ〜6.5に等しくすることができます。それだけで十分にゆっくりこれらの低レベルの震えが発生しただけで地震波であることを起こります。

   ★

WHAT DOES THIS MEAN?

Since these quakes are part of a known pattern, the news about the frequency or number should not scare anyone.  While some media outlets are blaming this quake swarm on fracking, the quakes appear to be a natural event that occurs approximately every 14 months. Instead of building up pressure for one large quake, our swarms and slow slips are relieving pressure on the regional tectonic plates. 

As Aaron Wech of the USGS shared, the total amount of pressure released from the Slow Slip can equate to a magnitude 6.5. Please read  Official Article from the USGS about the tremors here.

これは何を意味するのでしょうか?

これらの地震は、既知のパターンの一部であるため、頻度または回数に関するニュースは、誰にも怖がらないようにしてください。

いくつかのメディアの代理店はシェールガス開発の水圧破壊法にこの地震群発の責任を負わせているが、地震は、約14ヶ月ごとに起こる自然現象であるようである。

1回の大きい地震のための圧力を増強する代わりに、群発とゆっくりとした地殻の滑りは、局部的な構造地質の岩盤の圧力を和らげている。

USGSアメリカ地質調査所)Aaron Wech(人名、地質学者)が語るように、ゆっくりとした地殻の滑りから放出された圧力の合計量は、M6.5に等しい。この微震ついてはUSGSの公式記事をお読みください。

(中略)
(注)下記は、機械翻訳です。時間があり次第、校正します。

Personally,  I hope that this pattern keeps up and continues to possibly delay “The Big One” that we have been hearing about for decades. That being said, please remember to always be prepared in case there is a larger slip and we do have strong earthquake. 

個人的に、私はこのパターンがアップし続け、おそらく私たちは何十年も聞いてきた「ビッグワン」を遅延させるために続けていることを願っています。言われていることを、常により大きなスリップがある場合に調製することがすることを忘れないでください、私たちは強い地震を持ってください。

UPDATE.

As of January 7th, 2016, the earthquake swarms have continued. The are still drifting Southeast, though no reports of shaking have been felt in the region. The quakes are now under the non-volcanic Olympic Mountains and the fjord of Hood Canal. On January 7th, there were another 315 small tremors suspected.

2016年1月7日現在、群発地震は続いています。この領域で有感地震の報告はなかったが、地震はまだ南東へ転々としています。地震は現在非火山のオリンピック山脈およびフッド運河の峡湾で起きています。1月7日に別途地震と疑われる315回の微震がありました。

(日本語版)


目覚め続けている環太平洋火山帯と「カスケード沈み込み帯」

環太平洋火山帯というのは、太平洋を囲むようにある火山地帯であると同時に地震多発地帯でもあり、主要国では、南米の太平洋側からアメリカやカナダ、アリューシャン列島、日本、太平洋側の東南アジア、ニュージーランド、などとなっています。




ちなみに、「カスケード沈み込み帯」と「サンアンドレアス断層」のこのふたつの断層で地震が「連動」したりしますと、もう大変なことになるというようなことも言われています。

上の図に、大体の日本列島との大きさの比較を載せたりしていますが、カスケード沈み込み帯とサンアンドレアス断層を並べますと、北海道から九州まであたりと変わらない長さということで、そういう断層でもあります。

   ★

巨大津波が日本も襲う、M9の米国北西部地震:50年以内に発生?

 WIRED 2008/10/28

米国北西部の「カスケード沈み込み帯」で1700年に起きたマグニチュード9の地震は、日本にも甚大な津波被害をもたらした。これと同程度の大地震が、今後50年以内に75%で確率で発生するとの予測もある。

この「カスケード沈み込み帯」は、ワシントン州オレゴンおよびカナダのブリティッシュコロンビア州南部の沿岸およそ80キロメートルに位置しており、全長がおよそ1100キロメートルに及ぶ。

サンアンドレアス断層が持つ最大威力よりも30倍以上強力な、マグニチュード9の地震を引き起こす力を秘めている。

   ★

このカスケード沈み込み帯の前回の地震から、そろそろ 316年目(地震発生日は 1700年1月26日)になる



ヨーロッパのほぼ地震のない地域で相次ぐ地震:フランスでM5.2の地震オーストリアではM4.4の地震  2016/04/29  

http://earthreview.net/rare-m5-2-earthquake-in-france-m4-4-austria/

たとえば、ヨーロッパは、プレートの境界(ユーラシアプレートとアラビアプレートの境界)が走っているイタリアとかギリシャなどでは比較的地震がよく発生しますが、それ以外のヨーロッパでは、地震というものがほとんどありません。

それは日本の何万分の1とか、あるいはもっと少ないと思いますが、そのヨーロッパで立て続けに地震が起きています。

2016年4月26日 震源オーストリア / ウィーン近郊 マグニチュード 4.4
2016年4月28日 震源フランス / ラ・ロシェル近郊 マグニチュード 5.2

Séisme 16km SE La Rochelle (dept 17, 28/04/16, 8h46 locale M=5,2) selon LDG
2016年4月28日のフランスの地震震源

イメージ 8

どちらも日本の地震の概念から見れば、大きな地震ではないですが、フランスのマグニチュード 5.2 というのは、フランスにとっては「大地震」のレベルです。

たとえば、フランスがいかに地震がないかというと、これ以前にマグニチュード 5以上の地震が起きたのが、1972年のマグニチュード 5の地震

マグニチュード 4以上でも、2005年にマグニチュード 4.5の地震があったのが最後のようです。なので、相当に希なことではあります。

マグニチュード 4から 5クラスの地震なら、日本では毎年すさまじい数が起きていますが、ヨーロッパの多くの国では事件なんですね。

報道では、ウィーン大学の地質学者は、「オーストリアでも2万年に1度は、マグニチュード6以上の地震が発生する可能性はある」と述べていて、マグニチュード6以上が2万年に1度というのもすごいですが、その「2万年に1度」がいつかは誰にもわかりません。

なお、ヨーロッパには、ほぼ完全に耐震設計という概念はないですので、日本が頻繁に経験するような規模の大きな地震が来た場合、建物はほとんど残ることができないと思われます。

(参考)
Sismicité de la France métropolitaine sur la période 1962-2009
1962-2009期間にわたる首都圏フランスの地震活動度

イメージ 9


台湾東部の群発地震は4日目に : それは九州の地震とよく似た「3つの違う震源がそれぞれで揺れ続けている」タイプの地震  2016/05/01 

 
台湾東部で地震頻発 最大震度5が4回 M3以上は29回に
フォーカス台湾 2016/04/28

台湾東部で27日夜から28日午前にかけて、最大震度5の地震が4回観測された。27日午後11時から28日午後0時までに東部で発生したマグニチュード(M)3以上の地震は29回に上っている。

イメージ 1

最大震度5を観測したのは、27日午後11時17分に花蓮県近海で起きたM5.6の地震と、28日午前2時19分に発生した花蓮県富里郷を震源とするM5.5の地震、28日午前9時14分に花蓮県近海であったM4.3の地震、28日午前11時22分に起きた宜蘭県近海を震源とするM4.0の地震

中央気象局の辛在勤局長によれば、一連の地震は異なる3カ所を震源としており、上記の地震のうち、27日午後11時17分と28日午前2時19分の2回のほか、28日午前0時55分に花蓮県秀林郷を震源として起きたM4.3の地震も主震の一つに数えられる。

辛局長は、3カ所での地震の同時発生は偶然だとする見方を示し、心配し過ぎないよう呼び掛けた。