阿蘇爆発原理は『福一原発大ホール』出現に同じ


阿蘇山が14日水蒸気爆発しましたね。

(以下、西日本新聞記事より一部抜粋)

14日に発生した阿蘇山熊本県)での噴火について、火山の専門家は「今後、さらに多くの噴煙を出すなど、活火山としての活動が次の段階に入った可能性がある」と厳重な注意を呼び掛けている。(中略)

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これまで静かだったのはマグマがたまり、噴火能力を蓄えていたためで、一気に噴火したのではないか。(中略)


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阿蘇山では最近、マグマや火山ガスの動きを伝える微動は不規則に起き、火口周辺の緊張は続いていた。

 大倉敬宏京都大学火山研究センター教授は「阿蘇山火山性微動が頻発し、昨年8月に噴火警戒レベルを2に引き上げ、同11月に21年ぶりに噴火した。いつ噴火が起きてもおかしくない状況だった」と指摘する。(以上で抜粋終わり)

★☆★

阿蘇山の場合、中岳第1火口の西約3キロにある「草千里」の地下僅か4~12キロ程度にマグマだまりがあるとされる。

今回の爆発は、下図では真ん中の『マグマ水蒸気爆発』。

産経
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この阿蘇の爆発を他所事と見ていませんか?




●●● 福島第一原発の状況と比較してみたら・・・ ●●●

炉内燃料、ほぼ全量溶融 福島第1原発1号機
2015/03/19 20:27   【共同通信
東京電力は19日、宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線から生じる「ミュー粒子」を利用して福島第1原発1号機を調査した結果、原子炉内の核燃料がほとんど溶け落ちていることを確認したと発表した。(以下省略)

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全量溶融メルトダウンを断言 ⇒ 実はメルトスルーからメルトアウトへ。
専門化は人類未踏の問題だと言っているが、マスメディアは騒かず。

地下水脈の無いチェルノブイリでさえ30年たっても解決できていない。
つまり、事態がここまで進行してしまうと、永遠に解決できないことを意味する。

近い将来、福一がどうなるかは、阿蘇の地中の『マグマ』を、溶融した核燃料の『デブリ』に置き換えたら良くわかる。(下図)

メルトアウト(地中に下降)したデブリの温度は、1000℃以上~4000℃。
時間の経過とともに、地中を高温で溶融しながら際限なく地中奥深く沈んでいく。

やがては地中の地下水と接触。大量の水蒸気を発生させる。
この水蒸気が抜けて地上に吹いている段階では大爆発のリスクは少ない。

但し、この蒸気は原発の一時冷却水と同じだから高濃度の放射能汚染蒸気。この蒸気が止まらない場合、やがて、日本全土は高濃度の放射能汚染地帯となる。

この蒸気が止まった場合、地下では、超高温・超高圧の水蒸気が蓄積する。そしてやがては大爆発を起こし、阿蘇山のような、或は隕石の落ちたクレーターのような、地表に大ホールが出来る。

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無論、高濃度の放射能も一気に放出される。

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この現象は何も一度だけではない。
デブリの温度が下がらない限り、何度でも水蒸気爆発は起きる。
そしてやがては高濃度放射能の汚染された日本列島には人が住めなくんる。

★★★

安倍マリオアーミテージの画策する戦争ごっこに加担する暇があったなら、地下を数キロ(数十キロ?)掘り下げ、溶解したデブリを待ち受け貯める遮断層を造り、ここでデブリを冷却し、ホウ酸を注入し核反応を抑へ、更に放射能を除去するシステムを構築すべきである。



(参考)
水蒸気は水の何倍ぐらいの体積になりますか
温度や圧力によって違います。
1気圧100℃の状態であれば、(22400x373)/(273x18)=1700倍になります。
ただし、温度が1℃変化するごとに、上記の373分の1ずつ変化します。
また、圧力には反比例します。(参考)蒸気の温度が300度とすると2612倍



(参考)
この3月、地下で水蒸気爆発が起きていた。
2015/03/21 に公開
激烈な水蒸気爆発が連続的に発生している。
本動画は、2015年3月20日の夜半の連続爆発の模様だ。
本格的な大爆発の前触れ的な状態と飯山一郎は考える。



(参考)
2015.9.15 11:00 産経
【福島第1原発ルポ】
原子炉建屋まで70メートル、放射線量は一気に50倍に跳ね上がった
… 冷や汗が伝った過酷な廃炉現場 

(一部抜粋)
担当者は、「現場の線量は高いところで200ミリシーベルトを超える。今のままでは、人が入って作業することはできない」と説明した。

だが、今後の燃料取り出しの工程では、人による作業が不可欠となる。東電は除染や遮蔽体で線量を低減し、作業員が交代で作業して被曝を最小限に抑える計画だが、極めて厳しい現場になることは容易に想像できる。

廃炉までの果てしない道のりは、こうした工程を1つずつ、実際に現場に立つ人の力で乗り越えていくことなのだと改めて感じた。(以上で抜粋終わり)

(参考』
不在時ブログアクセス数3倍の理由ー放射能への恐れ 2015/9/12(土)

もちろん熱源は4年前に圧力容器からメルトダウンした最大重量100tとも推定される核燃料である。

その温度は、事故当初は太陽の表面に近い4000℃前後で、不純物が混じって核燃デブリ(ゴミ)と化した今でも塊の内部は1000℃以上を保っていると見られる。