日本の心『自衛隊』)後編
昨日の記事の後編です。
(前回昨日の記事)
日本の心『自衛隊』(前編)
■5.意気に感じたイラク人作業者たち■
宿営地には建設中の段階から、外国の軍人たちが表敬や見学のために訪ねてきたが、彼らが一様に驚くのは、イラク人作業者たちが、夕方になってもまだ働いていることだった。
外国の宿営地で雇っている作業者たちは3時、4時になると仕事が途中でも帰ってしまう。夏場には60度にも達し、風が吹くと汗はすぐに乾いて塩になってしまうほど、それも無理はない。
宿営地の鉄条網整備の際には、日本人2、3人とイラク人7、8人がチームを作り、有刺鉄線に服はボロボロ、体中、血だらけ汗まみれになって作業を続けた。昼食は分け合い、休み時間には会話本を指差しながら、仕事の段取りについて話し合う。
いったん意気に感ずると、とことん尽くすのがアラブの流儀だ。終業時間の5時を過ぎても、まだ隊員と一緒にブルドーザーに乗って働いているイラク人の作業者もいた。
■6.「自衛隊の水」で「子供の病気が治った」■
600名の隊員による支援活動が始まった。6時に起床し、洗面・朝食後、8時からの朝礼ではイラク国旗と日の丸の掲揚、ラッパによる両国国歌の演奏。それから5時の終礼まで作業が続く。
復興支援業務の柱は、給水、医療、公共施設復旧である。宿営地の北側にあるユーフラテス川の支流の運河から水を引いて、4台の浄水車で一日80トンから100トンの飲料水を作る。
ユーフラテス川の水は水質が悪く、飲めば100%アメーバ赤痢にかかってしまうのでイラクの人々は決して飲まないそうだ。戦闘で上水道が破壊されると、イラクの人々は浅い井戸の非衛生的な水を飲まなければならず、まさに死活問題である。「自衛隊の水」で「子供の病気が治った」など、感謝の声が多く寄せられた。
医療支援は、直接現地人を治療するのではなく、ODAによる医療器材や薬を供与し、自衛隊医官がイラク人医師への最新医療技術の教育を行った。特に「いくら立派な機材を入れても、病院が汚れているのが一番問題なのだ」と説明することで、掃除が行き届くようになり、「自衛隊が行くようになってから病院が綺麗になった」と評価された。
金にあかせた派手な援助ではなく、人々の生活に不可欠な基盤を地道に復興する、というのが、現地の人々に最も喜ばれる支援のあり方だろう。
■7.「そこは日本にやってもらいたい」■
また、あくまでイラク人が自分で復興するのを支援するのだ、という方針は、学校や公共施設の復旧活動でも貫かれた。一つには、なるべく現地の業者を使うことで、現地の雇用を創出して、深刻な失業率に歯止めをかけるためだ。
この点は他国の部隊や支援機関も同様だったが、彼らが業者にほとんど「丸投げ」するのが多かったのに対し、自衛隊はプロセスを大事にした。佐藤一佐はこう語る。
例えば、学校の修復であれば、学校長、部族長、評議会
などが横並びでいろんな意見を言いますが、それを統轄す
る人がいない。そこで、我々は一つ一つのニーズを拾い上
げながら、ひざを付き合わして話し合いを続け、それぞれ
のイニシアティブを尊重しながら、青写真にまとめ、関係
各位に合意をとってから、詳細設計に入り、見積もりを作っ
て、業者を募集し、選ぶという手順を踏みました。・・・
初めから丸投げしたほうが楽なのですが、我々は6月に
予定されていた主権移譲後のあり方というものも視野に入
れていましたので、このような過程を丁寧にすることも大
切な復興支援の一つだと考えたのです。
実際、イラクの人たちの信頼は厚くなり、「そこは日本
にやってもらいたい」という要望がどんどん増えていきま
した。そして、主権移譲後は、他の国の部隊やNGOも日
本のやり方に近づいています。
こうした活動で、小学生からも「学校修復のおかげで、きれいな教室で勉強できる」と言ってもらえると、疲れも吹き飛んだという。
■8.ユーフラテス河の鯉のぼり■
5月5日のこどもの日にユーフラテス川に鯉のぼりをか
けて泳がせ、戦禍のなかでたくましく生きるサマーワの子
供たちに見せてやりたいのです。子供さんが成長されて、
タンスのなかで眠っている鯉のぼりがあったらご提供いた
だけないでしょうか?
4月29日には宿営地そばに迫撃砲弾が撃ち込まれて、鯉のぼりプロジェクトの中止も検討されたが、この局面だからこそで、敢えてこのプロジェクトを遂行しようと決定を下した。幅100メートルのユーフラテス川に多くの鯉のぼりをかけ、同時に番匠一佐から次のようなメッセージが発せられた。
日本では宗教に一切関係なく、父親母親が成長を祈って、
こどもの日に鯉のぼりを掲げます。下流から上流に向かっ
て流れに逆らい勢いよく上がっていく鯉は成長や健康の象
徴です。子供はその国の将来そのものであり、イラクの子
供が明るい未来を築いてくれることを祈念します。
日露戦争で頑張った日本人、戦後の廃墟から世界第二位
の経済大国にまでつくり上げた父母、祖父母の努力。いま
日本のODAによってできたものです。その当時の日本人
がどれだけ立派だったか、という話をよく聞いたし、サマ
ーワでは日本の車、電化製品の信頼性が異常なほど高い。
今回ほど、自分が日本人あるいは自衛官であることを誇り
に思ったことはありませんでした。
今回の活動も「まさに日本人がこれまでに積み上げてきたものに見守られていた」という。
「日本と日本人はイラクで非常に尊敬されている」(アラウィ・イラク暫定政府首相[5])という事実は、過去のODAや経済活動で築いてきた「日本人の財産」である。今回の自衛隊の支援活動は、その財産目録に新たな一頁を加えたと言える。
「自衛隊の水」を飲んで病気から治った子供たち、自衛隊の手で修復された学校に学ぶ子供たち、ユーフラテス川の鯉のぼりに歓声をあげた子供たち、これらの子供たちが大人になった時、彼らは日本の心からの友人となるだろう。
食料やエネルギーの大半を輸入に頼るために、世界が平和でなければ生きていけない日本人にとって、こういう友人ほど大切な財産はない。(文責:伊勢雅臣)
(※)掲載してある画像は、全部お借りしたものです。
(付記事項)
私見だが、結論から言おう
『自殺の原因は炭疽菌ワクチンの副作用』
(その理由)
イラクなどの中東地域に出兵し、後、帰還した兵士に何故に自殺者が多いのか。特に米国で多く、日本もそこそこの自殺者を出していることは、以前の私のブログ記事にも書きましたね。。
☆
2015年5月27日防衛省発表
自衛隊の海外派遣をめぐっては、2001年10月、2年間の時限立法としてテロ対策特別措置法が成立。政府は海自隊員延べ約1万3千人をインド洋に派遣。また04年1月からは、陸自隊員延べ約5500人をイラクに派遣。内、インド洋が海自25人、イラクが陸自21人、空自8人の計29人が帰還後自殺した。
同省は「自殺はさまざまな要因が複合的に影響して発生するので、派遣任務と自殺の因果関係を特定するのは困難」としている。
☆
改めて述べる自殺の原因につての私見
注)日本政府が女子中学生・高校生に半強制的に接種し、多くの重篤障害者を出した子宮頚がんワクチンには『スクアレン(スクワリン)』という物質が入っている。
注)このスクアレンとは深海ザメの肝臓の油脂に多く含まれるもの。
いわゆる「肝油」。食べたり肌に塗るには何等問題が無い。
処が、注射で直接体内に入ると体内の免疫システムが作動し、スクアレンを攻撃するが、ひいては身体全体を攻撃する。
(参)私のブログ記事
何故に自衛官・米軍の帰還兵は自殺するのか 2015/5/28(木)
集団不妊計画 『ワクチン集団接種』 2012/7/3(火)
(※)今日二回目の更新記事