増井の婆ちゃんの記録



私が21歳の時(1966年)に出会った増井の婆ちゃんについて、改めて書いておこうと思います。

                       ☆

婆ちゃんは、1905年前後生まれでしょうか。

戦前、増井の婆ちゃん一家は、公務員のご主人の転勤で満州に渡ります。
処が、ご主人は大陸の気候や風土に合わなく、肺を病み寝込みます。

そこで婆ちゃんは化粧品屋を現地で開店したのです。
商売は順調で、十数人の中国人や韓国人を女店員として雇ったのですから、かなり大きな商いをしていたようです。

戦争が始まり、現地では猛烈なインフレとなります。
(注)この時のことは以前書きましたね。

真面目に貯金をした男と、酒ばかり飲んで空き瓶を縁の下に貯め込んだ男の違いは、超インフレと物資不足でもあり、貯金していた男の金は紙くずのようになり米を買えない。他方、酒飲みの男は、縁の下の空き瓶を高値で売り、食う米には困らなかった・・・

そういう時代ですから、目を離したら、店の商品は確実に店員にネコババされる。
中国人や朝鮮人の女店員には油断も隙もあったものではなかったそうです。

息子さんは、東京高等商業学校(今の一橋大学)を卒業後、満州で銀行に勤務。満州中央銀行だったと思いますが私の記憶が定かではありません。

そこで息子さんは、日本人の女子行員と婆ちゃんの反対を押し切り職場結婚
無論、婆ちゃんは、この嫁さんが気に食わない。

やがて終戦
貴金属を身に付け、病弱な夫と共に帰国の途につきますが、貴金属は全部没収され、身一つで舞鶴港に上陸。

京都に帰ってきて、銭湯の南隣の二階建ての小さな借家に住みます。
ここの一階で一杯屋を始めたのです。

(住所)京都市下京区若宮通り正面下る鍵屋町
丁字湯(2004.04.30廃業)の南隣

(参考)http://blogs.yahoo.co.jp/minaseyori/53932611.html


そこに引き揚げてきた息子夫婦が転がり込んできたのですから、嫁姑の戦いですね。ましてや狭い二階での隣同士の部屋ですから。

一杯屋の営業時間終了後のここでの小上がりでは、花札が始まる。
メンバーは、飲み客ですね。
婆ちゃんは、大陸で男供としっかりバクチをしてきたから強い。

中には、五条楽園(京都の遊郭)で女郎として働いた女性もいたのです。
元女郎の皆さんは、暇なときは女同士で、或いは客と花札で賭けをしていたので結構強い。

半端な酔客などは、手玉にされたようですが、それでも通ってくる。
これが、バクチにはまった性(さが)ですね。

息子さんは、その一杯飲み屋から、大阪本社の建設会社に通います。
やがて何年後かに大阪へ引越します。

私がこの婆ちゃんと出会ったのは、婆ちゃんが体力の衰えを感じ、一杯飲み屋からたこ焼き屋に商売替えしてから間もなくでしょう。

その頃の息子さんは、その建設会社(東証一部)の取締役になっていました。
息子さんは、婆ちゃんに一緒に住もうと何度かたこ焼き屋に来ましたが、頑なに断りました。当然といえば当然ですね。

それから婆ちゃんが山科に引越し、通ってたこ焼き屋を続行したのは昭和46年(1971年)頃でしょうか。商売からリタイアしたのが昭和49年(1974年)頃。

婆ちゃんは、度々昔の大陸時代のことを話してくれました。
その話の内容は、多分、大筋として戦前から満州で商売をしてきた同じ世代のお婆さんと同じかもしれませんね。


                     ★

(参考)下記は『隣家のばあちゃんから聞いた面白い話について議論するスレから一部を抜粋したものです。

◎の箇所が、増井の婆ちゃんが言っていたことと内容はほぼ同じです。

                     ☆

994 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2012/09/07(金) 15:11:09.76 id:cxLCCUfa0
おばあちゃんの言い伝え

◎「嘘ばっかりついてると、朝鮮人になるで」
 「本物の日本人に、卑怯者はおらん。お前は朝鮮人か?」
「人に感謝できんもんは、朝鮮人といっしょや」
「日本人はお互いさまやけど、朝鮮人は、勝ち負けでしか物事を考えよらん」
朝鮮人に貸し(借りの間違い?)をつくったらあかん。親切そうに恩を売りよるだけや。あとで恩知らず、ゆうてゆすられるで」
朝鮮人に、絶対金をみせたらあかん。盗まれるで」
朝鮮人は、他人のものは自分のものや思とる。盗みがばれてもケロっとして、返せばええやろっていいよる」
朝鮮人に、優しくしたらあかん。弱い奴や、ゆうて恩を仇で返されるさかいな」
朝鮮人には、絶対に謝ったらあかん。あいつら勝った、と思たら居丈高になって一生嫌がらせしよるからな」
 「日本では、世の中のためになる人が偉人やろ。朝鮮では、日本人をいじめたり、殺すもんが偉人になるねん」
朝鮮人は、強いもんには笑いながらすり寄りよるけど、弱いと思たら、襲いかかってきよるで」
 「朝鮮人は、自分がついたウソを信じ込むねん。差別とか、歴史がどうとかいう時は、ぜんぶウソやで」
 「朝鮮には、誇れる歴史があれへん。そやから歴史を守ろうとせんで、かってに創ろうとするねん」
 「朝鮮人は、劣等感のかたまりや。おのれの自尊心が傷つく事を一番恐れとる。だから自分にウソをつくんや」
 「とにかく、朝鮮人と関わったら絶対あかん」