右脳の未発達なまゝの日本人


下記転載記事は平成10年の記事ですが、15年後の今も同じことが言えますね。

TPPで今や日本国が解体されようとしているのに・・・
TPPで我らの子孫には、貧困と病気と遺伝子異常による子孫絶滅へのシナリオが待ち受けているのに・・・

日本国解体を目指す新聞記事を疑うことなく正しいとする日本の中高齢者。
「枯れ木も山の賑わい」 は 「聞いて極楽見て地獄」 を想像できない。

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(2013.08.15 読売新聞)

戦後の日本の教育は、暗記主体で、暗記が出来れば頭が良いとされた。
換言すれば、書かれたものを無批判に脳に取り込む左脳回路が育成された。

大学入試や、国家公務員試験なども暗記の左脳回路の優劣を測るもの。

つまり、米国が恐れる日本人の創造力や思考能力を奪う、日本人愚民化政策にまんまとはまっている我ら国民。特に中高齢者層はその典型的な例。

更にこれに 「言わぬが花」 「口は災いの元」 「沈黙は金」 、それに 「見ざる聞かざる言わざる」 と重なると、もう、脳にチップを埋め込まれた人間ロボットに等しい。

このままでいいのですか?

         ★
以下、転載記事

「温室の中の甘えん坊」から脱却しよう!

     ■ 目 次 ■
    1.日本は温室である
    2.我々は温室の中の「甘えん坊」である
    3.温室の民の課題
    4.温室の中の「甘えん坊」から脱却するために 

■1.日本は温室である■

 現代世界は、地球環境危機、貧困、戦争、犯罪・家庭崩壊など多
くの問題を抱え、苦しんでいる人々がたくさんいます。それに比し
て、我が国は、次の二つの意味で世界でも稀にみる「温室」である
と言えましょう。

1)豊かな経済
 銀行や証券会社の破綻があっても、日本全体の個人金融資産は1
200兆円、世界の40%を占めるといいます。たとえ失業しても、
アルバイトやパートだけで、発展途上国の平均的国民よりも何倍も
の豊かな生活が出来るのです。

     たとえば、お隣の中国では、1人当たりのGNPは490ドル(93
    年)と日本(3万1450ドル)の64分の1。中国経済が頑張って10%の
    高度成長を継続しても、一人あたりの収入増は50ドル(6,50
    0円)以下に過ぎません。日本がわずか0.2%とほとんど誤差範
    囲内の成長率であっても、60ドルを超えてしまいます。中国
    の青年から見れば、何とも不公平な感じがするのではないでし
    ょうか。

2)安全な社会

 日本の社会は、基本的にお互いを信頼して生きていける大変民度
の高い社会です。これを犯罪統計で見ると、人口10万人あたりの
強盗件数と殺人件数では、以下のように他の先進国と比較しても圧
倒的な差があります(1989)。

                強盗        殺人
    日本         1.3        1.1
    ドイツ       48.6       3.9
    イギリス     65.8       9.1
    アメリカ     233.0      8.7

 先年、アメリカで訪問先の家を間違えて、射殺された日本人留学
生がいましたが、世界から見ればこちらの方が平均的です。日本国
内でお互いの善意を信頼して生活できるというのは、何とも、うら
やましい社会なのです。

■2.我々は温室の中の「甘えん坊」である■

 さて、こういう温室を受け継いだ我々自身は、これを当たり前だ
と思い、それを守ったり、発展させたりしようという気概を失って
いるように見受けられます。日本の若者を対象にしたあるアンケー
ト調査では次のような結果が出ているそうです。

    社会の為に少々自分を犠牲にしてもよい・・・5.5%
    外国に侵略された時、国を守る・・・・・・・10%
    
 大半の若者は、社会のために自分を少しでも犠牲にすることを拒
否し、そして、外国に侵略されたら、逃げると答えています。これ
は若者だけではなく、今の50歳代以降の戦後教育を受けた国民に
共通の傾向でしょう。

 戦後教育には良い面もありましたが、権利を要求する事に急で、
それを守ってくれる温室の維持・発展に貢献する、という主体性や
責任感を育成する姿勢に欠けていました。先代から受け継いだこの
温室の中での、豊かで安全な生活を当然とする「甘えん坊」を育て
ていたと言えます。

■3.温室の民の課題■

 温室の中が「甘えん坊」だけとなり、誰も維持のために「少しで
も自分を犠牲にするのはいやだ」という事になれば、当然、この温
室は遠からず、朽ち果ててしまうでしょう。これは、次の二種類の
人々に対して、責任を果たしていない、ということになります。

 第一に、我々の子孫です。先代から受け継いだ立派な温室を、一
代でつぶして、次代には何も残せなかったら、後生の子孫は、何と
思うでしょうか。

 第二に、現在、温室の外では寒風に堪え忍んでいる人々がいます。 
こういう人々から見れば、立派な温室を作る事に成功したのだから、
その知識や蓄えをもって、自分達自身の温室を作るのを手助けして
くれても良いのではないか、と思うでしょう。
 
「甘えん坊」とは、自分の事しか考えず、こういう子孫や隣人達へ
の思いやりのない人々の事です。先祖から子孫へのつながりの中で
の現在の自分、そして様々な人々の暮らす国際社会の中で生きる自
分、という本来の姿を見失っているのです。

■4.温室の中の「甘えん坊」から脱却するために■

 本講座の目的は、先代から受け継いだ温室を維持・発展させ、次
世代、および、隣人達のための責務を主体的に果たそうとする青年
を一人でも増やすことにあります。
 
 そのためには、以下の二点について、よく知る事が必要です。
1)温室の成り立ちを知ろう
    
     この温室がどのような人々のどのような努力によって出来た
    のか、具体的な史実を通じて、考えよう。

2)外から見た温室の姿を明らかにしよう。
    
     この温室は世界に比べて、どのような特長を持っているのだ
    ろう? また温室を維持し、発展させるためには、何をすべき
    なのか、考えよう?

 本年は、以上の二点を編集方針として、本講座を続けていきます。 
温室の外を見たことのない読者には、始めて耳にするような情報も
あると思います。大いに疑問やご意見をお寄せ下さい。そういう交
流を通じて、主体的なたくましい「国際派日本人」が続々と登場す
る事を願っています。

            (以上で、今回の転載はおわり)

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