アベノミクス150万円のまやかし
先週、安倍首相が成長戦略を発表後、ある中小企業社長から電話が来て会いたいとうので夕方阪急電車で出かけました。
昼の電車の我ら爺婆族と違って丁度サラリーマンの帰宅時間の阪急電車梅田行はセンスの良い30歳代の女性が多いですね。流石です。
待ち合わせ場所を準個室の居酒屋にし、生ビールで乾杯。
中生5杯は飲んだでしょうか。
用件は、彼の現在の会社の状況と、これからの社会はどうなっていくのか、会社の方向付けについて私の意見を聞きたいというもの。
丁度、5日に安倍首相の成長戦略第三弾発表の後ですから成る程。
自ら街頭で声高に成長戦略「所得10年で150万円増」と叫んでいる安倍首相さえ、まともな説明になっていないから、ましてやですね。
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安倍首相、成長戦略「所得10年で150万円増」 荻原博子氏「二極化が進行」
2013.06.05
安倍晋三首相は5日午後、成長戦略の第3弾を発表する。成長のキーワードを「民間活力の爆発」として、健康、エネルギー、次世代インフラ、観光の4分野で、2030年までに計443万人の新たな雇用を生み出す方針。(中略)
健康など4分野では、30年に海外を含め1200兆円を超す新たな市場が生まれると推計。このうち国内市場は約70兆円と見込む。
健康分野は、予防サービスの拡大や一般用医薬品のインターネット販売解禁などで市場を広げ、30年に雇用規模を4倍以上に。
健康分野は、予防サービスの拡大や一般用医薬品のインターネット販売解禁などで市場を広げ、30年に雇用規模を4倍以上に。
エネルギー分野では、再生可能エネルギーの導入加速や次世代自動車の普及などで、現在37万人の雇用規模を20年に95万人、30年には106万人に拡大させる。
観光分野は、日本を訪れる外国人旅行者を3000万人超に増やし、現在の3倍以上となる83万人の雇用を確保。
観光分野は、日本を訪れる外国人旅行者を3000万人超に増やし、現在の3倍以上となる83万人の雇用を確保。
次世代インフラ分野は現在5万人の雇用規模を30年に170万人に増やす-といった具合だ。
こうしたなか、安倍首相が同日の講演で、アベノミクスを実現して「1人あたりの国民総所得(GNI)を10年後に150万円以上増やす」との目標を打ち出すことが分かった。この目標はどうなのか。
経済ジャーナリストの荻原博子氏は「国民全員の所得が150万円以上上がるならすごい。だが、安倍政権の経済政策を見ていると、一部のスーパー社員の所得はかなり上がるが、それ以外の社員は下がり、トータルで150万円増というシナリオだろう。二極化が進行する。
経済ジャーナリストの荻原博子氏は「国民全員の所得が150万円以上上がるならすごい。だが、安倍政権の経済政策を見ていると、一部のスーパー社員の所得はかなり上がるが、それ以外の社員は下がり、トータルで150万円増というシナリオだろう。二極化が進行する。
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「年収150万円増やす」首相演説、成長戦略と矛盾?
朝日新聞 2013年6月8日20時27分
安倍晋三首相は8日、東京都内で街頭演説し、「私たちは10年間で平均年収を150万円増やす」と訴えた。だが、首相が5日に公表した成長戦略第3弾で増額を約束したのは、「1人あたりの国民総所得(GNI)」。年収とは異なる。
この日は、首相が「準国政選挙」と意気込む都議選に向けた初遊説で、1日に6カ所を回った。最初の2カ所では「所得」との表現で増額を約束したが、後半4カ所は「平均年収」「収入」「年収」を150万円増やすと変わった。
首相周辺は「演説だから分かりやすく説明したのだろうが、修正する必要がある」。首相が増額を約束した「1人あたりGNI」は企業のもうけが含まれ、家庭の年収とは別物で、企業がもうけをため込めば給料は上がらないことになるためだ。
☆
同様な状況だった過去、
小泉純一郎首相任期 平成13年~平成18年 の5年間を再確認
(2001年4月26日~2006年9月26日)
それで景気は良くなりましたか?
サラリーマンの収入は増えましたか?
下記の図は、平成11年~平成23年までの企業の経常利益。
この図の棒グラフを見ると、小泉が平成13年首相に着任するや否や、
一旦は企業収益は落ちるも、以後、うなぎのぼりで平成18年まで企業
は年々増収増益となりましたね。
一見、お目出度いことですが、果たしてどうでしょうか?
下の図は、サラリーマンの平均年収の推移です。
小泉が首相に着任中、上図のように、企業は増収増益を繰り広げた
ものの、小泉が着任した平成13年から、サラリーマンの年収は小泉
の首相就任期間中(~平成18年)、どんどん年収は下がりましたね。
保証債合わせて283兆円の大乱発で企業にのみ儲けさせ、
国民には恩恵なしどころか、年収30万円をも下げた!
更に日本国を借金漬けで日本国をぶっ壊すシナリオ!
無論、ここでも背後には竹中平蔵氏。
アベノミクスがどういう社会を作ろうとしているのかは、
次回、他国の例で説明します。
(参考)私の過去のブログ記事
『第一次安倍政権時代に学ぶ』 ~何人殺すの?~
『安倍首相が竹中平蔵氏を登用した意味』