ガン対策の遠赤外線


遠赤外線は、身体にいいという話。
結論から言いますね。

巷で販売されている『遠赤外線ホッカイロ』を大量に購入し、春夏秋冬、365日、肝臓付近に貼ること。これが一番簡単で効果が期待できます。

これは以前にも述べましたね。


無論、肝臓の他に、肺がんには胸の表裏にも。
乳がんの人は乳房のガンの場所にも。
但し、低温やけどのリスクがあるから、貼る場所を時々ずらすこと。

※『みなせ(水無瀬)式ホッカイロ』 
ホッカイロで免疫力を高める 2014/1/24(金) 

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では、遠赤外線とはどういうものなのか?

赤外線は人間の目に見える可視光線よりも波長が長い,0・76μm~1mmの範囲の電磁波です。太陽光線に当たると暖かいのはこの赤外線によるものです。

 遠赤外線はそのうち波長4μm~1mmの範囲の電磁波です。


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遠赤外線も電磁波の一種で、加熱作用もマイクロ波による電子レンジのチンと同じです。

言うなれば、遠赤外線は水分子にエネルギーを与えてけしかけて、水分子と他の水分子を衝突させ、結果として摩擦熱が生じ発熱することですね。

一種の『漁夫の利』。
ヘーゲル哲学で言えば『正反合』。 ヾ(@^▽^@)ノ

つまり、水分子同士の摩擦による水分子の自己発熱であり、遠赤外線そのものは温かいのではないのです。一種の傍観者です。

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熱の伝わり方には、熱伝導・対流・放射の3種類がありますが、遠赤外線を伝える方法は放射伝達だけです。

対流熱・伝導熱は物質の表面から暖め、 遠赤外線は物質の内部から暖めるという違いがあります。

例えば、火で魚を焼くと、皮は焦げたのに中身は生焼けということがよくあります。熱はまず魚の表面を暖め、熱伝導によって徐々に深部に伝わります。

このため表面は焦げているのに中身は生という現象が起こるわけです。ところが電子レンジで魚を焼くと表面と中身が同時に焼けます。

電子レンジはマイクロ波の対象物に浸透して内部を過熱する性質の利用ですが、遠赤外線も波長は異なりますが電磁波です。

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同じ言い方になりますが、改めて、

遠赤外線は電気極性を持つ分子(水分子など)に運動エネルギーを与えます。

分子に振動エネルギーを与えて運動を活発化させるわけです。
分子はもともと動いています。

水素分子の速度は1.8Km/秒、まっすぐに走れる距離は1.78×10-5cm、他の分子と衝突する回数は1秒間に100億回といわれます。

遠赤外線エネルギーを得た分子は加速して他の分子と衝突します。
そして分子の衝突が熱になるのです。遠赤外線は熱ではありません。相手の分子に自己発熱を起こさせる電磁波です。


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他方、

「遠赤外線は体に深く浸透するので、体の芯から温かくなる」と書かれた暖房器具の広告が見受けられますが、これは誤りです。
 
遠赤外線の持つエネルギーは、皮膚表面から約200μm(0・2mm)の深さで、ほとんど吸収されてしまい熱に変わります。
 

その熱が血液などにより体の内部(芯)まで効率よく伝わり体を温めているのです。

ガラスは、可視光線は透過するが、遠赤外線は透過しません。また、水やアルコールなども遠赤外線をよく吸収し、1mmの厚みがあれば、そこでほとんど吸収され、透過することはありません。

(注)マイクロメートル(記号µm) 昔の呼称 ミクロン
マイクロメートルは赤外線の波長程度の長さである。
1マイクロメートルは10-6メートル(m)に等しい。
よって、0・001ミリメートル、1000ナノメートルとなる。
200マイクロメートルとは、0・2mm(ミリメートル)

では、どうして芯まで温かくなると表現するのか?

ステファンボルツマンの法則
物質から放射されるエネルギー量は、物質の温度が高くなるにつれて大きくなります。


ウィーンの変位則

例えば、36℃(絶対温度T=36+273=309K)の体温を持った人間が放射する電磁波のピーク波長(λ)は、2897÷309=9・4μmとなります。

即ち、人間は約9・4μmをピークとした遠赤外線を放射している。尚、人体から出ている遠赤外線は3~50μで、約半分を8~14μが占めます。
 
体温36.5度の部分では9.4ミクロン(μ)=32THz(テラヘルツ)。つまり、人体の分子が1秒間に32兆回も振動しています。

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人間は、約9・4μmをピークとした遠赤外線を全身から放射しているということは、人間の身体の水分子などは波長9・4μmで振動しているということですね。

ここで小学校理科で習った音叉による共鳴現象を思い出しましょう。


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同じ振幅の音叉を並べて、左の音叉を叩きコ~~ンと鳴らすと、あな不思議、右の音叉もコ~~ンと鳴りましたね。

但し、別の寸法の音叉では、微かにしか鳴らないか、全く聞こえないほどでしたね。

これが共鳴(共振)でしたね。
これが人間の身体で起きているとしたら???

つまり、外部から波長約9・4μmの強い振動エネルギーを与えると波長約9・4μmで振動していた人間の身体の水分子などが共鳴現象を起こし、活発に振動するということになります。

活発になった水分子などが連鎖して波長約9・4μm振動エネルギーが当たる血液で衝突を繰り返して発熱し、その温かくなった血液が身体全体を回ることになります。

だから、熱伝導や対流の場合は、単に表面的なものですが、この波長を使った場合は、身体の芯まで温まるということになります。

その波長約9・4μmなのが、遠赤外線なのです。

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遠赤外線で、何故、疲労回復するのか?

有害ミネラルの排出
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体重の60%は水分です。身体の脂肪や重金属は水分子と水分子の間に挟まれています。


水分子と水分子がしっかり結合している状態では脂肪や重金属は動けませんが、遠赤外線によって水分子が動き出すと分子の結合はゆるやかになります。

そうすると水分子の間には挟まれていた有害物や脂肪は開放されて体外に排出されます。遠赤外線には体内の不要物を排除するクリーンアップ作用もあるのです。

 たんぱく質などの有機物は遠赤外線の95%を吸収します。
これに比べ近赤外線の吸収率は約80%。残りの20%は反射されてしまいます。つまり遠赤外線は有機物に吸収されやすいのです。

一方、光った金属などは遠赤外線を反射してしまい、ほとんど吸収しません。

吸収された遠赤外線は対象物の内部で熱に変わります。また、その一部は対象物を通過して反対側に飛び出してしまうこともあります。これを透過といいます。

温められた細胞は活発になり、血管が拡張し、血行促進・肩こり改善・痛みの緩和・新陳代謝の向上・気分の良さ(FA・VAS)などの自律神経改善や免疫機能の向上が明確になります。
 

他方、高温から低温の方に伝わる「熱伝導」や、お湯などの「対流伝導」の場合は、一過性であり、熱から離れると直ぐに冷えますが、放射伝導の遠赤外線の場合は、熱ではなく「波動」ですから、水分子の衝突が長時間続くため、体内に自己発熱が起こり、長い時間身体が温かいことになります。

炭素が重宝されるのは、人間の体温36・5℃でほぼ同じ波長(波動 10μm)の遠赤外線を発していますから、人間の出す波長と共鳴現象を起こすからです。


注)免疫力は体温が1度上がると30%、代謝は12%アップする。

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 ここで炭素の代表的な炭の場合はどうであろうか。

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右のグラフの△が炭の温度100℃。

◇が42
+が35
□が25

横軸が波長。

放射輝度とは、ある面積から放出される(または通過する)光線の強度を表す物理量。
単位はワット(W)で、一般的に使うW(ワット)と看做したら分かりやすい。

これから見えるのは、炭を加熱するとそれに比例して、幅広く遠赤外線の量が増えるということですね。

然し、人体に接触する部分が100はやけどしますから、42℃付近が限界となりますね。

この表を見て分かるように42で波長10マイクロメートルがプラスに転じていますから、分かり易く言えば、人の身体から発する遠赤外線の量よりも炭の方が遠赤外線を多く発していることになり、プラスマイナス炭から遠赤外線を貰えることになります。

無論、人体から離れた場所で炭を100に熱したら大量の遠赤外線が出ます。
サウナの壁を100℃近くで熱した炭で囲ったり、炊飯器の中に備長炭を入れるとかなり多くの遠赤外線が出ていることになります。

尚、100℃という温度によって受けたエネルギー全体の約8割が,木炭から放射されるというのですから、温度は重要なファクターですね。

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余談ですが、何故炭焼きうなぎや炭焼き焼き鳥が美味しいというと、温度が高ければ遠赤外線の量が多いからですね。

特にウチワでパタパタすると、一気に高温になりますから、表面を焦がさずに一気に食材の中まで焼けることになります。


遠赤外線の出るしくみは

 今,たとえば20℃の物質があるとすると,その物質表面からはその20℃に対応したエネルギーを放射しています。人間の体からも体温の三十数度の温度に相当する放射エネルギーを出してます。



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人工的に遠赤外線を作るにはセラミックを加熱する方法が一般的です。

アルミナ系やジルコニウム系のファインセラミックがよく用いられます。

セラミックスの種類や加熱温度によって波長や放射率は変わります。

(注)遠赤外線の波長は、41度で10ミクロン前後でなければ効果は期待できない。

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遠赤外線を更に細分化し、人間や動植物に有効なものを「育成光線」と呼びます。この波長は4~14マイクロメートルです。

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今回の遠赤外線調査で混迷したこと

熱を持つ全てのものから赤外線は出ており、どんな岩石でも熱すると遠赤外線を発する。備長炭も然り。

然し、浴槽に備長炭を入れたら遠赤外線効果があり芯まで温まると言っているが果たして水中の中で30cm離れても遠赤外線は人体まで届くであろうかの疑問に対しての回答は得られなかった。


他方、遠赤外線の暖かさとマイナスイオンを発生させる備長炭に目をつけたオーミケンシが備長炭を細かく砕いた粉末をレーヨンに練りこんで、「紀州備長炭繊維」を開発。この繊維がどこまで有効なのかの回答も然り。

ゼブラボールペンは論外であった。
 
 
(余談)
分かりそうなので突っ込んだら分かったようで分からない。
遠赤外線を発するAとBの物体がある。
A(備長炭を織り込んだ繊維)は低温。B(人の身体)は高温。
 
それが密着すると何故に高温のBが更に高温になるのか?
Aに外部から新たなエネルギーが加わったらそうなるのだが?
 
それなしに高温になるのだったら、炭をサラシで腹に巻いておくだけで、腹はぽかぽかになるはずだが?????