子供達に読み聞かせたいポーランドからのメッセ-ジ(1)

 
戦後教育を受けた私たちは近代史を知らない。
 
習ったことは、捏造された歴史と自虐思想であり、日本の心』、『日本の大和魂』、『日本の武士道』の完全否定であった。
 
故に、海外でそれらを絶賛しても半信半疑で耳を傾ける。
大和魂とか武士道とかの言葉を聴くだけで『非道』『残酷』を想定してしまう。
 
ましてやそう考えるのが知的水準の高さだと密かに誇っている。
それほどまでに洗脳されてしまった私たち。
 
この誤れる思考の私たちの為すべきことの一つは、子供たち、孫たちに、捏造されていない日本の近代史を正しく伝えることではないでしょうか。
 
下記は、子供たち、孫たちに是非読んで聞かせたい実話である
 
 
                    ◆
 
/地球史探訪問 大和心とポーランド魂/

 
『20世紀初頭、765名の孤児をシベリアから救出した日本の恩をポーランド人は今も忘れない」             H12.06.11 25,171

 
■1.ポーランドからのメッセージ■

 平成11年8月に、ポーランドから「ジェチ・プオツク少年少女舞踊合唱団」が来日した。合唱団はヘンリク・サドスキさん(88)からの次のようなメッセージを携えてきた。

 20世紀の初め、孤児が日本政府によって救われました。シベリアにいたポーランドの子供は、さまざまな劣悪な条件にありました。
 
その恐ろしいところから日本に連れて行き、その後、祖国に送り届けてくれました。親切にしてくれたことを忘れません。……(合唱団は)私たちの感謝に満ちた思いを運んでくれるでしょう。日本のみなさん、ありがとう。

 サドスキさんはさらに「一番大事にしている物を皇室に渡して」と救出当時の写真を託した。「孤児収容所を慰問した皇后陛下貞明皇后)に抱き締めてもらったことが忘れられない」と話したという。

 20世紀の初めの孤児救出とは、どのような出来事だったのだろうか?

 
 
■2.せめてこの子供達だけでも生かして祖国に送り届けたい■

 シベリアは長い間、祖国独立を夢見て反乱を企てては捕らえられたポーランド愛国者の流刑の地だった。1919年、ポーランドがロシアからようやく独立した頃、ロシア国内は革命、反革命勢力が争う内戦状態にあり、極東地域には政治犯の家族や、混乱を逃れて東に逃避した難民を含めて、十数万人のポーランド人がいたといわれる。

 その人々は飢餓と疫病の中で、苦しい生活を送っていた。
とくに親を失った子供たちは極めて悲惨な状態に置かれていた。

せめてこの子供達だけでも生かして祖国に送り届けたいとの願いから、1919年9月ウラジオストク在住のポーランド人によって、「ポーランド救済委員会」が組織された。

 しかし翌20年春にはポーランドソビエト・ロシアとの間に戦争が始まり、孤児たちをシベリア鉄道で送り返すことは不可能となった。救済委員会は欧米諸国に援助を求めたが、ことごとく拒否され、窮余の一策として日本政府に援助を要請することを決定した。                (つづく)
                    
                   ◆
 
5000字で収まりませんので、この続きは下記URLをクリック。
注)原本URLは次頁に掲載してあります。