やぎをほめる

 
以前、抜粋していたHP記事が見つかりましたので、
忘れないうちに掲載しておきます。
 
 
 
『ほめ道をゆく』
著者:フランソワーズ
発行:ポプラ社
 
 
第二回
やぎをほめる
 
~やぎの人権(やぎ権)向上委員会~
 
『ねえ、「やぎ」。あなたを思うと私の心は揺れる。
 私があなたに特別な感情を持ったのはいつ頃かしら?

 家畜として生きてきたあなたも時代とともに生き方を
 変えてきましたね。

 今では動物園の「ちびっこふれあい広場」の人気者。
 いい人生を選ばれましたね。』

「やぎ」にわたしはこんな手紙を書きたい。
でも、歌によると手紙を食べてしまう恐れがあるため
それは叶わないのだ。

(実際、やぎは紙は食べられないらしいけど
 歌がそういっているから仕方ない)

「やぎ」を「かわいい」と言う人がたまにいるが
それはちょっと間違っている。

「やぎ」は「かっこいい」のだ!

何がいいって、やはりあの「ひげ」だ。
「ひげ」は男らしさの象徴!

知的な瞳に決してマッチョではない肉体。
「貧弱」と言う人がいたらそれは「わかってない」人。

「やぎ」はストイックなタイプなので筋トレはしても
「どうだ!」という感じは好まないのだ。

さりげない佇まいからもその「知的な存在感」は感じられる。
でも、だからといって決して「地味」という訳ではない。

「やぎ」には控えめだからこそ余計に際立ってしまう
「色気」がある。
「やぎ」も野生だ。どんなに「知的」でも隠し切れない
「荒々しさ」がわたしにはたまらない!

「やぎ」の魅力。それに気付いた人々は
たくさんの歌や物語に「やぎ」を登場させている。
それもかなり「大人っぽい存在」として‥‥。

大抵、絵本での「やぎ」の立場は「お医者さん」だ。
もしくは「おじいさん」。

「何だ~。ただの年寄りじゃん」
と思った方! あなたはちょっといけません!
人の話は最後まで聞いてください!

「お医者さん」と「おじいさん」の共通点は
「知的でちょっとエッチ」でしょ!

知らず、知らずにわたしたちは気付いているのです。
「やぎ」が「何者」であるかを‥‥。

こんな話もあります。
「美人のやぎと、ブスな女どっちと付き合う?」

よく、殿方がお酒の席でこんな会話をされています。
この会話からもわかるように「やぎ」は魅力的な存在なのです。

そんな誰もが放っておけない「やぎ」を
私は更に深く知ってしまったのです!

ある、テレビ番組が私をくぎ付けにしました。

内容は「人類のルーツを探る!ミトコンドリアDNAの旅」
みたいなタイトルで、最近わかったことらしいのですが
「人類は進化したのではなく、変化した」というのです。

ちなみに司会は久米宏さんで、(ちょっとやぎ似ですね)
アシスタントは渡辺満里奈さん。

その番組によると「人類はクロマニヨン人が進化して
少しづつ今の人間になった」と考えられてたのが実は
「ある女性クロマニヨン人にある日突然何かが起こって
最初の人間『イブ』が誕生した」というのです!

「人類」の母はイブ一人きりだとも‥‥。

「え~~~??? うそ~~~!!!」
私はそれを聞いた瞬間なにもかも直感で
「わかってしまった」のです!!!

「何か」とは何か。
もちろん番組ではこのことについては追求はしません。
というより、「言えやしない、言えやしない」
という事なのでしょう。

もう、おわかりですよね。
『イブ』のお母さんのクロマニヨン人に起こった
出来事・・・
 
敢えて私の口から言う事もないので
分かってくれているものとして
話を前に進めます。

そういうわけで、人類の父「やぎ」。
そう言われてみれば
「人間」と似ているわ~。

今まで「人間に似ている」と思ってたけど
人間が「やぎ」に似てるんだね! これ。

『ねえ、「やぎ」。
 本当にありがとう!
 あなたのお陰でわたしも
 3人も子どもを
 持つことができました。

 今度、お会いする時は
 子どもたちも連れて行きます。
 何も言わないで!
 私はわかってるから‥‥』

おお~!
ファンタスティック!!

やぎ!!
 
 


むろんの「やぎほめ」以外にも、
勇気ある(ってゆーか、やる気のある)クロマニヨン人
ほめられているような気もするんだけど。

ここまでトンデモな論理を持ちだしても
やぎをほめたい意気やよし、ということですね。

ほめ道に科学はいらねぇ、よねぇ。
次回、どういうほめ口でやってくるでしょうか。
           2003-10-14-TUE
 
                        つづく