このままでは日本は終る(1)

 
呆れましたね。
昨日の党首会談で、どの党首も大飯原発の再稼動のことで論議にならないとは。
 
この意味することは、どの政党にも、東電を初めとする各電力会社からと、政府の機密費が流れているということでしょうか? 貰っていないならばそう宣言して!
 
 
改めて、地震の無い他国と違って、地震津波天国の日本の原発による日本の国そのものの滅亡へのシナリオを広瀬隆氏の講演で再確認。
 
何しろ、この講演は3時間ですから、お時間のある方は、下記サイトをクリックし、ユーチューブで御覧下さい。
 
 
さて、その講演を私が短縮した版は以下の通りです。
 
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広瀬隆「第二のフクシマ・日本滅亡」東海原発廃炉から始まる新時代

 
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つくば気象研究所福島原発から170kmも離れている。
そこで高沸点(気体になる温度)の物質が検出されたと言うことは、
最も危険なプルトニウムさえも気化して東北・関東・北関東に拡散したと
思われる。
 
政府はヨウ素セシウムだけで放射能がどうのこうの言っているが、
何故か遙かに怖いプルトニウムやウランには一切言及していない。
 
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燃料の温度は、3000℃より遙かに高く、4000℃を超えたと考えられる。
気体になる沸点は、ヨウ素が184℃、セシウムが678℃、ストロンチウム
1384℃なので、これらの危険な放射性物質は、ほとんど全てが気化
する温度を超え、飛び散った。
 
プルトニウムでさえ、沸点4877℃のテクネチウムより1600℃以上も低い3232℃。
 
 
 
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政府と東電は、ストレステストをしたから安全と言うが果たしてどうであろうか?
 
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事故が起きたらベントし、大気中に炉内の高濃度の放射能を拡散するから、安全な原子炉などはありえない。
 
それに、三号機の核爆発の時、空から降ってきた黒い物質は核燃料である。
この核燃料には、セシウムストロンチウムだけでなく、プルトニウムも含む。
 
尚、福島3号機はブルサーマル。プルトニウムの混合燃料を使っているので放射性ガスの放出量が高くなり、重度内部被曝を起すアルファー線の放出量が多い。
 
東電はこれを応急処置で土をかぶせて地中に隠してしまったが、雨で地中に染み出すだろう。
 
更に今後10年に亘って、海中でも核燃料の破片が見つかるだろう。
これらの放射性物質は、徐々に海中に溶け出す。
セシウムプルトニウムは水溶性なので、生物濃縮に取り込まれやすい。
 
既にそれは始まっているだろう。
海岸から3キロメートルの範囲まで、使用済み核燃料破片を探すべきである。
                           アーノルド・ガンダーセン
                   ☆
 
地震で先ず配管に亀裂が入った。津波が原因ではない。
爆発後、最初、風は太平洋側に流れたが、風が回りこんで静岡まで流れた。
 
外から放射能は測定できても、子供の身体の内部の放射能は測定できない。
結果は4~5年後から始まる。恐ろしや。
 
 
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東電の対応は、子供騙しのレベル。
こんな程度で海洋汚染を防げないし、防ぐ気などは全くない。
 
 
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東海原発が停止しているから安全なのではない。核燃料を取り出し、キャスクという安全な保管容器に入れないとリスクは同じである。
それ故に、3.11では、どの原発の爆発も食い止められなかった。
 
最大の恐怖は4号機にある。
傾いて崩壊寸前の4号機建屋の最上階にある燃料プールには、10~15年分の運転期間の燃料棒が入っている。
 
ここが水漏れによって加熱すれば金属(ジリコニウム)が燃え出し、この大量の核燃料が大気中で燃えるという世にも恐ろしい事態に至る。
 
このような事態になれば、一切の対策がとれないまま、日本列島が壊滅する。                        アーノルド・ガンダーセン
 
 
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元旦の地震でも一部が壊れ漏水。
補強工事をしたものの、ちゃんとした工事は出来ていない。
単に支柱を立てただけ。支柱の下はいい加減なものと証言するのは現地当事者。
 
 
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注)上の写真左上が4号機の崩れかかっている燃料プール。
成る程、これではまともな訳がない。まともに補修工事が出来たとは到底思えない。
 
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現地東電幹部の言葉。
 
「内部が腐食しているし、爆発によって打撃を受けている。格納容器と配管がいつまで持つのか心配だ。早く燃料を取り出さないと危ない。配管は大丈夫だなんて、本社はよく言えたもんだ」
「本社は『何を言ってんの』『バカじゃないか』」との現場での声。
 
更に言うならば、3.11からの一年間の数千回?の余震で建屋の亀裂は拡大し、ガタガタになっているはず。
 
故に、ちょっと大き目の地震で4号機の燃料プールがドスンと下に落ちる可能性が日ごと深まる。
 
そうなったら、東北太平洋側のみならず、関東・北関東・上信越にはもう人が住めないかも。あるいは、アーノルド・ガンダーセン氏が言う通り日本全土かも。
 
参考)4号機の危険は、私のブログで数回述べていますが、その中の一つ。
 
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更に恐ろしいのは、福島第一原発には、4号機の西約50mの建物内には、1~6号機のプールに保管されている1.4倍の6375本ものの使用済み核燃料を保管する独立した共有プールがある。(上の写真の左下)
 
この保管プール、東日本大震災後は、一時、津波で冷却装置が故障して水位の変化を把握できなくなった。
 
8月には、建屋の地下電線管を通じて9トンもの地下水が流入したほど、ガタガタになっている。直ちに爆発する危険は少ないと見られてきたが、冷却不能になれば、やはり大惨事を起すことになる。
 
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 実は、3.11で危なかったのは、何も福島第一だけではなかったのです。
福島第二原発女川原発・東海第二原発紙一重で助かっているのです。
例えば、夫々あと津波が1m高かったら!!! 
 
                                      つづく
 
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追記)同日 22時7分 福島4号機がとんでもないことになっている。
 
 
福島4号機のプール冷却が停止 第1原発、警報作動
2012年4月12日 17時15分
 東京電力は12日、福島第1原発4号機の使用済み燃料プールの冷却装置で午後2時44分に警報が作動し、装置が停止したと発表した。現場で水漏れの有無などを確認中。当時の水温は28度で、冷却停止中の上昇は毎時約0・5度とみられ、急激ではないとしている。
 プールの中には使用済み燃料1331本が貯蔵され、熱を発し続けている。装置はプールの水を引き出し、冷やした上でプールに戻す仕組み。警報が作動したのは水を冷やす機器の付近で、水漏れや異物の混入などの可能性が考えられるという。
(共同)