【TPPとは何ぞや⑦】TPPで日本の農業は壊滅する

ニュージーランド外交貿易省マーク・シンクレアTPP首席交渉官が「日本と韓国は押しつぶせる」と言った理由は、実は、食糧の自給率が両国共に低すぎるからです。
 
○ 日本での食糧自給率は40%(カロリーベース)
○ 韓国での食糧自給率は27%
 
下記は、三年前の朝鮮日報の記事です。
金を払っても穀物を買えなくなるというリスクを述べていますね。
 
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【世界的な食糧危機、なすすべのない韓国(上)】2008年4月
金を払っても食えない時代、「食糧戦争」到来か
                          
世界的に食糧問題が緊急の課題として浮上しているが、穀物の海外依存度が高い韓国はこの状況にまったく対応できていない。
日々高騰を続ける穀物価格が物価を押し上げるアグフレーション(農業+インフレ)に直面しているのはもちろん、金を払っても穀物を買うことができず、韓国国民4700万人の食卓が脅威を受ける食糧安全保障問題に直面する恐れが現実化している。
実際に韓国の昨年の穀物輸入量は、前年に比べると額では34.8%増加したが、量は2.6%減少した
朝鮮日報朝鮮日報JNS クム・ウォンソプ記者
 
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問題は、穀物自給率
 
主要国での穀物自給率は100%。
対して日本は28%。
 
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何故にこれらの国の穀物自給率
100%なのか。
 
それは食物の基本は穀物だからです。
 
何となれば、穀物は常温で長期保存が出来るからです。
 
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即ち、穀物とは、有事の時の戦略物質なのです。
だから、他の国では、穀物の100%自給を為していますね。
 
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農水省の試算では、食糧自給率は、40%から13%で下落。
 
 
穀物自給率は、数%に下落してしまうでしょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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農水省の試算は、事実に基づかないと批判する人もいますが、今後の円高を考慮すると、大筋では合っています。以下、TPPに参加した場合の農水省の試算です。
 
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肝心の米作は、壊滅します。
今、小売価格10kg当り5,000円の米は、1,000円になるでしょう。
 
米作でせいぜい残れたとしても10%に過ぎません。
即ち、従来の田園は、ぺんぺん草に変わります。
 
安くなるからいい、専業農家が少ないから影響は少ない、等と言う人もいますが、果たしてそうでしょうか。
 
 
米などを含む穀物の国際価格が上昇したら打つ手は無くなります。
過去の例では、世界的不作となれば幾らお金を出しても売ってくれないからです。
 
更に、この一旦原野となってしまった田を復旧するには数十年かかります。
更に、保水として雨水を溜める機能は失われ、下流では大洪水が起きます。
 
他方、今、山が中国人によって買われているように、ペンペン草の生えた土地も叩き値で買われていきます。。
 
減反に払うお金があるなら、そのお金で国がその農地を買い取り、農業法人に貸し付ける方がよいでしょう。
 
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砂糖は、国産と外国産との品質格差がなくなるから、100%壊滅しますね。
 
 
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酪農もコストが合いません。
 
 
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現在の段階で、民主党政権のTPP参加表明は時期尚早であるのはごもっとも。
 
そもそも、民主党政権に日本の農業をどうするのか?という構想が無いから、国民に対して説明が出来ないのは当然ですね。
 
国際競争力のある農業にするというなら、やっていることがチグハグ。
その場その場のいわば付け焼刃。
 
何れ、このまま民主党に国政を任せたら、日本人と日本人という仮面をかぶった外国人とが徒党を組んで町や村を襲い、略奪・強盗・窃盗・殺人が多発します。
 
大手メディアは報道していませんが、福島原発事故で退去命令を受け空き家となった民家の目ぼしい家財道具は根こそぎ奪われていますね。
 
 
 
 
参考)私のTPPに関してのブログ記事
 
【TPPとは何ぞや】日本を滅ぼす野田首相TPP参加表明
【TPPとは何ぞや民主党野田政権とマスメディア
【TPPとは何ぞやTPPを理解する為に知っておかなければならないこと
【TPPとは何ぞや】日本国滅亡への序
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