戦後何故がんは急増し続けるのか

 
 
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上のグラフは、主要死因別粗死亡率年次推移。
悪性新生物(癌・白血病など)の死因が戦後急上昇。
2007年現在でも、伸張中。
 
この根本的原因はさておき、
 
 
次のグラフを見ると、肝臓がんの死亡数は1995年前後を頂点とし、何故か減少に転じていますね。
 
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肝臓がんの主要原因は、C型肝炎
このC型肝炎の原因の大半は、医療機関による注射器の使いまわし。
 
                
 
日本での血液を介しての感染症であるB型(HBV)肝炎感染者は120~140万人、C型肝炎HCV)は100~200万人、HIVは1万人。

B型肝炎は輸血・臓器移植・注射器による針刺し事故や覚醒剤注射の回し打ち・性交渉が原因で、C型肝炎は輸血・臓器移植・注射器による針刺し事故や覚醒剤注射の回し打ちで、性行為や母子感染はまれ。
 
 
1955年にはWHO(世界保健機関)が肝炎ウイルスの感染予防のため、注射針だけでなく注射筒も交換するよう推奨。
1987年に注射針・筒の連続使用をやめるよう警告。
 
 
 
日本では昭和23年に注射針使い回しによる肝炎感染の危険が指摘されている。
厚生省はそれに従って、注射針の使い回しをしないように現場に通達を出している。
だが、使い回しを禁止していないから依然と使い回しが全国津々浦々で行われた。
 
使い回しは1950年前後から1983年頃まで、幼児期の集団予防接種でも行われた。
注射器(注射針と注射筒)の使い回しが禁止されたのは1988年。
 
 
私見)注射器の使い回しが減った故、それからの10年後以降、肝臓がん死亡者数が減少したものと思われるがどうであろうか? 医療の進歩があるとしても。
 
つまり、戦後、癌が急増したのは原因があり、その原因を除去すると癌は減る。
逆に、その原因を除去していないか、新たな原因を作ると癌は増加の一途を辿る。
 
 
 
              
 
 
然し、この世の中、皆が患者の減るのを喜ぶとは限らない。
下記の事例は、氷山の一角。
 
 
○島根の診療所で14人が肝炎感染、採血針37人に使い回し 
                           2008年5月22日 読売新聞
奈良県御所市も採血器具を使い回し 2008年05月26日 朝日新聞
東大阪市 BCG予防接種で注射針使い回し 乳児40人血液検査 医師が使用後キャップをはめ直す           2011年5月25日 日刊スポーツ
 
かってあれ程までマスコミで騒がれ、禁止されていることを知っていながら医師は注射針の使い回しを何故にするのか。
 
考えられる理由は二つ。
 
一つ目は、針をいちいち交換していたら手間と金がかかる。
集団予防接種などでは、幼児一人当たりの請求額は決まっている。
 
故に、一人でも多くさばこうとすると、手間をかけていられない。
それに都度注射器を交換しない方が、コストがかからないから儲かる。
 
 
二つ目は、針を使いまわすと、B型肝炎C型肝炎患者が増えることで、医院や病院の増収になるから。
 
これは何も医療機関だけではない。
医薬品メーカーや医療機器メーカーも儲かる。
 
 
換言すれば、病人を増やすと医療業界全体が儲かる。
病人が減ると、医療業界全体の減収となる。
 
例えば、癌の早期発見検査を推進すると、早期発見用の機器が売れる。
但し、早期発見で癌患者数が減ると医療業界全体の減収となる。
 
そのままでは自分たちの首を絞めてしまう。
拠って、新たな病人を作り出すことが必然となる。
 
逆説的に言えば、早期発見の為の検査とは、新たな病人を増やす為の手段。
  
 
昔、日本では珍しかったがん患者が戦後うなぎ登りに増えている原因は何か?
 
戦後間も無く始まった小学生の集団検診とBCGは、ひょっとして厚生省(政府)と世界の医療機器&製薬企業とが仕組んだことではないだろうか?
 
1955年にはWHO(世界保健機関)が肝炎ウイルスの感染予防のため、注射針だけでなく注射筒も交換するよう推奨したにも拘らず、厚生省は32年間もこれを無視。
 
この32年間、厚生省は国民の肝炎患者を増やすための無作為の作為。
 
このことは、薬害エイズ事件でも全く同じでしたね。
 
加熱製剤が開発され、世界は非加熱製剤の使用を止めたにも拘らず、日本の厚生省だけが以後2年4ヶ月以上の間、加熱製剤の使用を許可せず。
 
拠って非加熱製剤を使い続けた故にエイズの被害が拡大。
 
 
同様な訴訟が 「薬害肝炎訴訟」 ですね。厚生省の無作為の作為。
 
この薬害と訴訟は、出生時に血液製剤を投与されC型肝炎に罹った民主党長崎二区・福田衣里子(えりこ)衆議院議員の立候補で注目を浴びましたね。 
 
 
              
 
 
それでは改めて下のグラフを見てみます。
 
男性の部位別がん死亡率では、肺がんが戦後からが一直線に急上昇。
女性の場合は、肺がんと乳がんを合わせたら、ほぼ男性と同じく一直線。
 
 
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日本国民全体を巻き込んだ原因があるから、結果があるのですね。
                                      つづく