見えない政府、信用できるの?

 
米軍90キロ以内の活動規制  (←全文はここをクリック)  NHK 3月17日 4時16分
 
アメリカ国防総省は、東北関東大震災で救援活動を行っているアメリカ軍について、福島第一原子力発電所から半径90キロ圏内では原則として活動を見合わせる方針を明らかにしました。(途中省略)
 
必要があれば、上官から許可を受けて90キロ圏内で活動する場合もありうるということで、その際には、兵士らに対し、被ばくによる症状を抑えるためにヨウ化カリウムの錠剤を事前に服用させるとしています。(途中省略)
 
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昨日16日のNHK(am8:32)での救急医療・山口芳裕氏の言葉
「ヨウ化カリウムの食品からの摂取は心配無用。ほとんど効果はありません」
 
同日、NHK(pm2:19)「直ちに健康被害が出ることはない」
同日、NHK(pm8:19)「手立てがある」「臨界にならない設計。だから心配ない」 
 
 
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政府やNHKの発する見解をどう判断するか?
 
信用出来るのか?
敢えてNHKに質問する。
 
「昆布等の食品でヨウ化カリウムを摂取しても意味が無い」と言うことは、それ程深刻な被爆をすると言う意味ではないのか?
 
「直ちに健康被害が出ることはない」と言う意味は、直ちに健康被害は出ないが、後々に甚大な健康被害が出ると言う意味ではないのか?
 
再臨界にならない設計」「だから心配ない」とは、どんな保証があるのか?
あるとしたら、心配が無いのは再臨界だけの話ではないのか? 
 
 
海外では、日本政府の見解は信用出来ないと言っている。
そのお先棒をかつぐNHKの見解を信用出来るのか?
 
 
他方、
NHKや各テレビ局は避難状況を報道する。
政府は、食糧・水・医療薬品・燃料などに関してどんな手を打ったのか見えない。
 
政府は、支援を待つ被災地の人達の為に、大きな東北地方の地図を広げて、個々避難場所への具体的手とその進捗状況を説明して欲しいもの。
 
それが何故今まで出来ないのか不思議。
見えたのは道路開通状況だけ。
 
現地被災市町村長の昨日今日のインタビューや電話での応答は皆同じ内容。
「政府は無策!」
 
それにしてもパフォーマンス最優先で情報開示を遅らせた菅直人首相、襟を半立てしてテレビ会見に臨んだ蓮舫大臣! ノーテンキなブログ記事を書いた静岡の雪子国会議員! これらの連中、一体何を考えているのかね??
 
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注1)mns産経ニュース 2011.3.15 22:54 より一部抜粋 ←全文はここをクリック
 
ワシントン・ポスト紙は「日本の当局筋は『原発周辺の放射線の増加は微量』と強調していた。しかし、影響が及ぶ地域は拡大している」と指摘。15日も連鎖的に広がった爆発に、CNNテレビは「東電がまたウソをついた」と憤りを隠さない。
 
 これまで抑制的な報道に努めてきた保守系のウォールストリート・ジャーナル紙も「原子炉格納容器は堅牢(けんろう)で大量の放射能漏れは防いでいる」と強調した当局者の発言に、「今や復旧作業は大きく後退した」とかみついた
 
 また、「最悪のシナリオでも、日本は(旧ソ連の)チェルノブイリと同じ状態にはならない」と言い切った枝野幸男官房長官の発言に、多くの米メディアは懐疑のまなざしを向けた。
 
このうちニューヨーク・タイムズ紙は「福島第1原発で起きている問題は、チェルノブイリ以来最も深刻のようにみえる」と批判。米メディアは「複数の原子炉で炉心溶融が起きかねない」とこぞって危機感を示していたが、事態は“予告”通りになりかねない深刻な状況にある。
 
注2) 【ベルリン=三好範英】ドイツでは、福島第一原発の爆発や火災などに関する日本政府の対応について、不信感を強調する報道が目立っている。
 被災地で救援活動を行っていた民間団体「フメディカ」の救援チーム5人は14日、急きょ帰国した。同機関の広報担当者シュテフェン・リヒター氏は地元メディアに対し、「日本政府は事実を隠蔽し、過小評価している。チェルノブイリ原発事故)を思い出させる」と早期帰国の理由を語った。
 
 メルケル首相も記者会見で「日本からの情報は矛盾している」と繰り返した。ザイベルト政府報道官は、「大変な事態に直面していることは理解している。日本政府を批判しているわけではない」と定例記者会見で釈明したが、ドイツ政府が日本政府の対応にいらだちを強めていることは間違いない。
2011年3月16日17時48分  読売新聞)←この記事のサイトはここをクリック
 
注3)
 
福島原発トラブルで、主要な広報窓口になっている東京電力本店(東京都千代田区)が、現場の実態を把握しているのかいないのか、何かを隠しているのか、いずれにしても国民に正しい情報を出しているか疑わざるを得ない事態が16日、発生した。
 
会見でヘリによる上空からの冷却作業を同日中に行うか問われ、広報担当者は「検討中」と発言。その直後、会見場のテレビが飛び立つ自衛隊ヘリの様子を映し出した。
 
 「中継されているのに、一体どうなっているんだ」。
報道陣の怒号に「あ…」と言葉を失った担当者は、「私たちには、最新の情報が届いていない」と繰り返した。「対策本部とすぐ連絡を取れないのか」と促されても「ほかの作業もやっている」と言い訳。(一部省略)
 
この日、3号機で上がった白煙について、東電は使用済みプールから水が蒸発した可能性を指摘したが、枝野氏は一時、格納容器の損傷の可能性に言及するなどヘリ問題同様に混乱した。
 
 菅直人首相肝いりでつくった事故対策統合連絡本部のメンバーについても、東電は「どなたがいるのか…」と答えられなかった。今の情報伝達方法で、原発トラブルという非常事態を乗り越えられるのか。【中山知子】 [2011年3月17日9時41分 紙面から]
 
 
イスラエル国内の核施設で勤務経験があるテルアビブ大のウジ・エベン教授(化学)は15日付の同国紙マーリブで、東日本大震災による原発事故に関し「日本は事実を隠している」と主張、「公正で透明性のある」情報開示を行うよう訴えた。

エベン氏は水素爆発が起きた福島第1原発1、3号機について、「日本は原子炉が無傷だと報告しているが、疑わしい。長年使われた炉心には亀裂などが無数にあるものだ」と指摘。

「以前から日本の原子力産業界の幹部は情報をねじ曲げていると批判されてきた」とした上で、今回も「当局の広報担当者は中身のない声明でお茶を濁している」と批判した。(共同)
 
 
 英紙インディペンデント(電子版)は16日、福島第1原発事故への不安が高まっている背景に東京電力の隠蔽体質があると指摘。ガーディアン(同)は日本政府の対応に批判が出ていると伝えた。
 
 インディペンデントはこれまで東電でトラブル隠しや修理、検査記録の改竄(かいざん)などの不祥事があったことを伝えた上で「東電は事実を伝えるという点に関して、堕落の歴史を持つ」と報じた。
 
 ガーディアンは、原発事故について「冷却装置の電力の復旧にもっと努力すべきだった」などと対応のまずさを指摘する識者の意見を紹介。東電の情報提供が遅く、少ないことが批判を浴びているとした。(共同)