検察とマス・メディアの大衆洗脳手法

昨今のマス・メディアの報道を耳にする都度、思い出される事があります。
それは「曾参(そうしん)の殺人」という中国での『戦国策』に載っている説話です。
人は、簡単に洗脳させられてしまう!
先ずは、その説話から。

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「曾参(そうしん)の殺人」

【曾参】
[前505~?]中国、春秋時代の思想家。魯(ろ)の武城(山東省)の人。字(あざな)は子輿(しよ)。
孔子の弟子。孝行をもって知られる。曾子

昔、孔子の弟子で、親孝行で有名な曾参(そうしん)が、費という町に居たときのことです。
この時代の刑法では、殺人の罪は三属まで及ぶということで、両親も罰せられた時代です。


たまたま、曾参と同姓同名の別人が、人を殺したのを伝え聞いた人が、曾参自身が人殺しをしたと勘違いをして、曾参の母に慌てて、その事実を教えました。
, ,,注)当時、曾参と母の距離は、確か 800kmも 離れていた。

「曾参が人を殺したらしい。」
「あの子は、人を殺すような子ではありません」と機織の手を休めずに、曾参の母は応えます。

また、別の人が、飛び込んで来て言いました。
「曾参が人を殺したらしいぞ」
曾参の母は、気にせず機織を続けました。

そして、また、別の人が息を切らせながら飛び込んできました。
「曾参が人を殺めてしまったらしい」

これを聞いた曾参の母は、本当に息子が人を殺したと思い、機織を途中で投げ出して、垣根を越えて逃げてしまったということです。

曾参自身は親孝行で有名なほど、母を大事にした人です。
そのような人が、母に罪が及ぶようなことをする訳がありません。

そのことは、曾参の母が一番良く知っているはずです。
しかし、三人の人が、別々に、「曾参が人を殺した」と言えば、曾参の母ですら、曾参が人殺しをしたと疑ったのです。
曾参の母が持つ曾参を信頼する心も、三人の人の偽言には勝てなかったということです。

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私の履歴書の中で、青葉常務が使った手法は、これですね。
今の検察とマス・メディアのタッグでは、明らかにこの手法。特にテレビがひどい!

例えば「大久保秘書が西松建設に請求書を出して5,000万円を受け取ったことを認めた!」と検察のウソの情報を全テレビ局は大々的に報道。
更には、「石川議員は西松建設から5,000万円受領した!」と、これも検察のウソ情報をテレビで流しました。
どこのチャネルを回しても、どの時間帯でもこのウソ情報を耳にした市民は、まさに「曾参(そうしん)の殺人」と同じく、洗脳されてしまいましたね。

処が、これがウソと弁護士が記者会見すると、こっそりとそのウソ記事をネットから削除したのが『読売』と『NHK』!
「あの報道は、間違いでした」と報道することは一切せずに。

ですから、国民の過半数は、大久保秘書が請求書を発行し、更に、大久保秘書と石川議員が各々5,000万円を受領したと思っているのです。
これら一連のウソ報道で、小沢幹事長の罪悪人という強烈な印象を国民に植え付ける事が出来、更に、鳩山政権の支持率を大幅に下落させることに、検察と大手マス・メディアは大成功!

この我が国の報道の異常さは、これだけではありません。
「9.11アメリカ同時多発テロ事件」を未だにアルカイダの犯行と放送しているのは日本のメディアだけ。
そして、それを信じているのは、世界の先進国では日本の国民だけ!


参考記事)曾参の殺人について、私の持っている解釈本が見当たらないので下記に掲載されている解釈を採り入れました。
http://sonbu.com/sengoku/sen012.html