1980年代の防衛庁談合のこと

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これ程、騒がれても依然と入札談合が行われているのですね。
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今回の航空自衛隊の場合は、談合企業が天下り先ですから、完全な官製談合ですね。
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天下り先との取引を禁じる!」と法律で決めましたら、天下り先並びに官製談合も激減しますから一石二鳥!



受注先に空自OBら10人 談合疑惑、防衛省が通報 2009年06月18日
 航空自衛隊発注の事務用品入札をめぐる談合疑惑で、防衛省は18日、公正取引委員会が立ち入り検査をした大手メーカーを含む受注先には2000年7月以降、少なくとも航空自衛隊の空将補ら幹部8人、陸自、海自から各1人が天下っていたことを明らかにした。

 防衛省によると、11社のうち内田洋行(東京)など5社は05~07年度に計220件約57億円分の契約があった。3年連続して毎年10~20%台ずつのほぼ固定した割合で受注していた。

 防衛省の防衛監察本部が定期監察で把握し、5月に「談合の疑いがある」と公取委に通報した。発注元の空自第1補給処(千葉県)側の関与について防衛省は「そうした事実は確認されていない」としている。

 公取委は受注先のほか第1補給処にも立ち入り、OBの関与や官製談合の有無を調べる。(共同)


私の履歴書・153

1980年代(30年前)、官公庁の入札では、業者間談合は当たり前の時代でしたね。
最大は、防衛庁(現 防衛省)関係でした。何しろ、全施設対象でしたからね。

家電大手二社も含めて八社談合。と言いましても実質的には六社談合。
我社が自社も含めまして他の二社(共に東証一部上場会社)をも代表していましたからね。

この談合会議には、本社営業企画部の吉田課長が出席。
処が、吉田課長、我社に有利な談合が出来ない。

他の五社の意見に納得してしまいます。
まあ、これが普通ですけど。

談合会議が終わって吉田課長は東京駅から新幹線乗車。
会議の結果を聞いた山村部長、激怒! 我社に有利な結論でないと烈火の如く!

新幹線に電話を入れて社内アナウンスで呼び出します。
「東京に引き返せ!」
更に「全談合メンバーを再度集合させよ!」

新幹線、東京から次の停車は名古屋駅
名古屋駅からそのまま東京へバック。

談合メンバーを再度集合させ、一旦決まった事項を覆し、新たに我社に有利な条件に改変。
この事があってから、吉田課長は、色々な談合会議の後は東京に宿泊することになりました。

山村部長の吉田課長への「全談合メンバーを再度集合させよ!」の激怒は度々ありましたね。
その都度、私は山村部長の鞄持ち。平社員の私の鞄持ちは吉田課長。

面白いものですね。それから二十年弱後では、山村部長が常務取締役。
吉田課長が専務取締役。

その二十年弱の間、会社の躍進に多大な功績を挙げたのが山村常務。

反して、吉田専務は社長と社員へのゴマすりが最大の功績。
それと贈答品を貰うのが大好き。専務に中元と歳暮を贈らない社員は出世出来ず。

何しろ、生粋の京都人ですからね。


尚、この談合は新聞で二度叩かれました。
この談合メンバー、1995年前後(15年前)に解散したはずですが。