(No.130)カップヌードルで借家五軒を持った男の話
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青葉元支店長の元金魚の運呼君は、いまでも毎年、元支店長から豪華な夕食をご馳走になっているのだそうです。
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「五軒の借家の家賃収入を税務署に一度も申告をしたことが無いから、その口止め料だよ」なのだそうです。
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青葉元支店長の元金魚の運呼君は、いまでも毎年、元支店長から豪華な夕食をご馳走になっているのだそうです。
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「五軒の借家の家賃収入を税務署に一度も申告をしたことが無いから、その口止め料だよ」なのだそうです。
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私の履歴書・130 |
聞こえたのは「---と宮本の二人(?)が逮捕されました」と言う事だけ。
以後、多忙に紛れてこの逮捕等をすっかり忘れた頃(更に一年後?)
テレビと新聞に、この第一審判決が報道されました。
テレビと新聞に、この第一審判決が報道されました。
詐欺罪の実刑判決。裁判所の判決文の要旨は下記の通り極めて乱暴なものと記憶しています。
「商取引で客の振り出した手形を割引に出した。だが、その手形が不渡りになった。不渡りになったから割引依頼した者に詐欺罪が成立する。手形振出人が当初から満期日に落とす意思が無かった故。」
腹を抱えて笑いました。これで詐欺罪が成立するなら、国内では少なくとも100万人以上は罪人となる。
この項はこれでおしまい
★ ★ ★
青葉支店長、日清のカップヌードルで借家を作ったと言ったら言い過ぎかもしれませんね。でも、それが原資の一つでしたから。
断ったのですが、社内の了解を得ているとかで無理やり私の担当。
初月は確かに、粗利益が出ました。
初月は確かに、粗利益が出ました。
青葉支店長と会計の木下主任(主任昇格)は、知らん顔。
私の個人利益計上実績から、数十万円が差し引かれました。
私の個人利益計上実績から、数十万円が差し引かれました。
それから四ヵ月後、再度の在庫監査でまたまた数十万円の在庫が消えている。
見かねた栗山社員(仮称)が、こっそりと教えてくれました。
見かねた栗山社員(仮称)が、こっそりと教えてくれました。
「日曜日に会社の倉庫の前を通ると、青葉支店長がカップヌードルを自家用車に一杯積んでいますよ。見たのは、一度や二度ではないですよ」
青葉支店長に、休日に持ち出したことを問うも、「あ~、伝票を書くのを忘れていた!」
金魚の運呼がこっそり教えてくれました。
「メインバンクのOBの入れ知恵で、青葉支店長は、京都の郊外に家を買ったのだよ。元の家を売った分と買った家との差額全額をメインバンクから借入。翌月に全額と利息と元金の一部を支払う。
この方法で、青葉支店長は二十年後には五つの借家を持つまでになりました。