新婚旅行で、悪魔との出会い

No.114《悪魔の宿る旅行会社》 とんだ新婚旅行②
日本旅行鹿児島営業所に特急券を奪われる。騙されたとは知らずに。
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1974年(S49)4月末、新婚旅行で先ずは南九州宮崎へ。
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鹿児島で私達を待ち受けていたのは、人の恐ろしさでした。
非情という場合は、従来の何等かの関係ある者同士の場合。
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しかし、何等関係の無い私達は、飛んで火に入る夏の虫でした。
旅行業者の彼らは、鹿児島の顧客の為に、よそ者の私達を犠牲にしたのです。

私の履歴書・114

翌朝は晴天。
宮崎空港でレンタカーを借りていざスタート。


こどもの国でピーコックと戯れる妻。
日南海岸のさぼてん園やフェニックスでは流石南国宮崎。

ルンルン。
何回も途中下車してパチリパチリ。

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やがて都井岬
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高台から太平洋を見下ろします。
水平線の彼方から、「グァ~ァ~~~ァ~~~~~~」
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海鳴りでしたね。一定の音階で間断は無い。
初めて聞きました。この海の遙か向こうに別の世界があるとの実感ですね。
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志布志湾を通って佐多岬へ。ここでも海鳴りを期待したのですが全く聞こえませんでした。
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当時、大隈半島から桜島へ渡る橋は無く、フェリーでした。
午後四時頃でしたね。フェリー乗り場に着いたのは。
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もう連休に入りましたから、そこからフェリーに乗り、更に桜島の西側から鹿児島へ渡るフェリーがあると思いましたが間に合わないとの事。
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あわてました。鹿児島湾の北をぐるりと車で回るはめに。
アクセルメイチで追い越しっぱなし。飛ばしましたね。
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だが、鹿児島市内を抜けるのにチンタラ混んで一苦労。
それからもチンチン・タラタラ・チンタラリン。指宿観光ホテルに到着したのが午後八時前。

四千人収容の扇形大宴会場では、半数が食事を終わって去っていました。

残念! この満席での感激を新妻に体験させたかったのに。
夕食は、つわもの供が夢の跡のこの大会場を見下ろすテーブルにしました。

参考)尚、このリベンジを果たしたのが、11年後の私の企画した社員旅行です。

五月一日。佐多岬開聞岳長崎鼻の熱帯花園のオウムと遊んでから霧島えびの高原に向かいました。

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《悪魔の宿る旅行会社》

レンタカーの車中、鹿児島市内での信号待ちの時、妻が偶々帰りの切符を見ていました。

何と、帰りの別府駅から乗車する指定券の日付は、帰る予定の前日の三日なのです。
5月連休真っ只中の乗車分。日時変更はひっくりかえっても無理な話。

小雨が降ってきましたね。
途中の公衆電話の電話帳で、㈱日本旅行鹿児島の住所を調べてその営業所に行きました。
近くのホテル?の広い駐車場に妻を車に残して。

そこで、㈱日本旅行京都駅前営業所の作成した旅行日程を広げ、おたくの会社の京都駅前営業所の間違いだから、翌日の切符への変更を頼みました。無理と分かっていましたが、ひょっとして。

拒否の一点張りでした。「上司に相談して下さい!」と言いましたら、窓口社員はパーテーションの隣室に行き、上司とあれこれ話をしていました。

戻ってきた受付社員の回答は、同じでした。いたずらに時間を引き延ばし、私に諦めさせ、別府駅から立って帰させる意図が見え見え。

その時、上司の電話の声が聞こえたのです。何処かのお客さんにかけているのです。
「ご希望の切符が手に入りましたよ。イヤァ~~、苦労しました!」

私の切符を勝手に転売している!

「その切符を返して下さい。その指定席で一日早く帰りますから」
「それは、出来ません!」

「何故ですか?」
「- - - - - - - - 」

「何故ですか?」
「- - - - - - - - 」

「キャンセルもしていないのに、単にあなたに渡しただけの切符を返せないとはどういうことですか!」
「- - - - - - - - 」

このままでは、帰路、別府駅から京都まで二人で立って帰らなきゃならない。
何という新婚旅行! ピンチ! ピンチ! ピンチ!

ドォ~~ンとテーブルを叩きましたね。無意識で!
「警察に訴えます。私の切符を返してくれないと!」

もうこれだけで1時間は経過していました。外は依然と小雨。
妻を車に残したまま。この時ばかりは駐車場の妻が心配でしたね。

「少々、お待ち下さい。色々と手を打ってみますから」
と言って、窓口社員は奥に引っ込みました。

待つ間に、更に1時間経過。
「切符が手に入りました。ご指定の日なのですが、時間は昼ではなく、その日の夜の寝台ですが宜しいでしょうか?」

見ると、発行は㈱日本旅行なのですが 国鉄が発行するのと同じく表はピンクで同じ絵柄の厚紙の細長い切符です。それには、乗車日時と寝台の列車名と指定寝台席が書かれています。

それで納得し、その切符を受け取り、この場を引き上げました。
尚、その時に、日本旅行京都駅前営業所が作成した『旅行申込書(正)』は押収されました。

改めての寝台券発行のため原本が必要とかで。
まあ、何はともあれこれで京都に無事に帰れる。


処が、この切符は、とんでもない偽物の悪意に満ちものと分かったのは、三日後の別府駅乗車1時間前、午後10時過ぎでした。

普通の人間のやることではない!



参考)下記は、当初の変更前の日本旅行京都駅前営業所が、私の電話を聞いて作成した叩き台。変更後の正式な旅行申込書(正)は、上記の通り、日本旅行鹿児島営業所に渡す。

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(前回記事)
No.113《新婚旅行で妻に言った言葉》とんだ新婚旅行①
^^^^^私達夫婦の誓語とは
https://blogs.yahoo.co.jp/minaseyori/56532656.html


(本記事の続編)
No.115《一生心に残る旅館の女将さんの言葉》とんだ新婚旅行③
^^^^^新婚旅行で、写真をいっぱい撮りなさいと言う仲居さん。阿蘇内牧・山王閣
https://blogs.yahoo.co.jp/minaseyori/56564749.html

No.116《寝台車から深夜追い出される恐怖》とんだ新婚旅行④
^^^^^㈱日本旅行鹿児島営業所が代替に渡してくれた寝台券は実は偽物!
https://blogs.yahoo.co.jp/minaseyori/56578590.html

No.117《こうして救われました》とんだ新婚旅行④
^^^^^JR別府駅の駅員さんは、本物の寝台券と交換してくれましたが未だリスクが - - - -
https://blogs.yahoo.co.jp/minaseyori/56590228.html



私の履歴書 30歳代編 目次(1)~(3)
http://blogs.yahoo.co.jp/minaseyori/folder/1495255.html
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