それは、お花畑の行楽地大学
私の履歴書・74 |
《二度目の春》
居酒屋横居ののれんをくぐると、いつもの手ぬぐい鉢巻の板前スタイルの横居さん。
「どうじゃった?」
「アカン! もう、試験、受けへん」
「もう一つあったんじゃ?」
「うん、でも行かひん」
「そんじゃ、高い受験料、もったいないさかい、受けなはれ!」
「アカン! もう、試験、受けへん」
「もう一つあったんじゃ?」
「うん、でも行かひん」
「そんじゃ、高い受験料、もったいないさかい、受けなはれ!」
横居の奥さんは、私の飲みかけのビールビンを取り上げました。
「酒は飲みなさんな。そやそや、煙草も止めなはれ!」
「酒は飲みなさんな。そやそや、煙草も止めなはれ!」
煙草は、パカパカ吸っていましたね。
何せ、両切りショートピースを日に4箱40本以上は吸っていましたからね。
この煙草は、実はタダ。(この話は後日)
何せ、両切りショートピースを日に4箱40本以上は吸っていましたからね。
この煙草は、実はタダ。(この話は後日)
当時、私の左手の人差し指と中指の付け根はこげ茶色。ヤニとニコチンで。
街のワン公がどんなに吠えていても、私の左の指を差し出すと「クウ~ン、クウ~ン」。
街のワン公がどんなに吠えていても、私の左の指を差し出すと「クウ~ン、クウ~ン」。
私自身が自分の指を嗅いでさえも心地よいものでした。
それもそうですね。徹夜麻雀の朝は、顔が緑色でした。10箱は吸いましたからね。
それもそうですね。徹夜麻雀の朝は、顔が緑色でした。10箱は吸いましたからね。
不思議でしたね。
三科目共、スラスラでした。数学は恐らく満点だったでしょう。
三科目共、スラスラでした。数学は恐らく満点だったでしょう。
そういえば、現役の時の受験で東京に一ヶ月間いた時、緊張の日々で精神的に持たない。
そこで発売されて間もない70円のハイライトをパカパカ吸っていましたね。
そこで発売されて間もない70円のハイライトをパカパカ吸っていましたね。
《再度の新入生》
さて、いよいよ授業が始まりました。
語学の教室に入ってびっくり。女性が多い事と、なんとまあ、若いこと!
語学の教室に入ってびっくり。女性が多い事と、なんとまあ、若いこと!
それに、以前の大学では男ばっかりでしたから、眼のやり場に困りました。
原色の半袖にミニスカート。学園の中は行楽地でした。Gパンが流行る前の時代ですからね。
原色の半袖にミニスカート。学園の中は行楽地でした。Gパンが流行る前の時代ですからね。
わたしゃ、おっさん!!
アナ!照れくさや!恥ずかしや!
アナ!照れくさや!恥ずかしや!
拠って、前の大学1年の時と違って、クラスの飲み会や行事等、一切出た事が無いのです。
無論、同じクラスの学友と称する人は一人もいませんでしたね。在学中。
無論、同じクラスの学友と称する人は一人もいませんでしたね。在学中。
それもそうですね。第一外国語の英語の授業出席は最初の何回かだけ。
この単位を取ったのがそれから二年後。その時の同級生とは五歳違い。
この単位を取ったのがそれから二年後。その時の同級生とは五歳違い。
つまり、私の高校時代でしたら、彼女等は小学5年生~中学1年生!
《独語の試験》
話しは飛びますが、後期試験の前のドイツ語の最後の授業の時でしたね。
私は、途中睡魔に襲われ、眠ってしまい、授業が終わってから起されたのです。
私は、途中睡魔に襲われ、眠ってしまい、授業が終わってから起されたのです。
そして、幾日後かにドイツ語の試験。
ナニナニ!!辞書持参だって???
ナニナニ!!辞書持参だって???
その日、何故か持つのが面倒になり、辞書は持ってこなかったのです。
参りましたね。ドイツ語での長文を読んで、設問に答えなきゃならないのです。
参りましたね。ドイツ語での長文を読んで、設問に答えなきゃならないのです。
教授が私の席の横に立ち「君は、前回、授業に出席していたはずだね」とね。
私「はい!出ていました」
教授「その時に、テストは辞書持参と言ったはずだが」
私「はい!出ていました」
教授「その時に、テストは辞書持参と言ったはずだが」
私、後ろの席で眠っていたとは言えませんでしたね。
こうなったら、ヤケのヤンパチ!
こうなったら、ヤケのヤンパチ!
分からない単語は勝手に解釈し、全問、スラスラよどみなく書きましたね。
確か、68点でクリアーしたはずです。
確か、68点でクリアーしたはずです。
こんな事も、あるのですね。
追記)2008.11.03
先月中旬秋田の田舎の空き家を整理していましたら、私の当時の成績表が出て来ました。
1971年(S46)大学四回生を終了した時点での私の単位取得状況は
1971年(S46)大学四回生を終了した時点での私の単位取得状況は
合計 取得は62単位 (卒業不足単位数は80単位前後)
特に、女の子達と一緒の体育の実技の時は、親父と子供の雰囲気でしたね。アハハ!!