枯れたつつじを撮る不思議な乙女達
日時計は、既に午後二時を回っています。
弥生の丘を下りますと、花の横に立て札。
「安満(あま)宮山古墳へ160m」
「安満(あま)宮山古墳へ160m」
立て札に従って山道に入りましたら、最初だけはなだらかな段。
以後、段が消えて30度超の急坂。落ち葉で足元が滑るのですから。
以後、段が消えて30度超の急坂。落ち葉で足元が滑るのですから。
ここが、安満(あま)宮山古墳。
棺桶と鏡などの装飾品が出土。
遺跡保護の為、カプセル状にしてありました。
棺桶と鏡などの装飾品が出土。
遺跡保護の為、カプセル状にしてありました。
実は、弥生の丘に上る幅2m程の小道でたたずんでいましたら、乙女三人が下りてきました。
三人共にTVから飛び出してきたような可愛い娘でした。
三人共にTVから飛び出してきたような可愛い娘でした。
その三人共に、私の傍で、携帯を取り出し道の両側のつつじを撮るのです。何枚も。
そのつつじの花と言えば、盛りを過ぎて陽に照らされて枯れたりしおれたものなのです。
そのつつじの花と言えば、盛りを過ぎて陽に照らされて枯れたりしおれたものなのです。
その周辺を探せば、幾らでもきれいなつつじを撮れるのに。
若い娘特有の喜悦の声は一度も聞こえなかったですね。
ひそひそと話しているのです。
ひそひそと話しているのです。
この短い上り坂は、彼女等にとって、何等かの思い出の場所でしょうね。
あるいは、この連休、思い出の人のお墓参りに来たのかもしれませんね。
あるいは、この連休、思い出の人のお墓参りに来たのかもしれませんね。