ゴルフが出来ない恥骨骨折

私の履歴書・70

《15年後の後遺症》

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恥骨骨折の診断書なのですが、どうもおかしいのです。
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恥骨骨折の他に何か漢字が書かれてあったのですが思い出せないのです。
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実は、その時も股の付け根の内側が痛むのです。
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大腿四頭筋(だいたいしとうきん)の内側広筋(ないそくこうきん)の裂傷でしょうかね。




医者は「50歳頃から神経痛が出る」と。三十年後です。
三十年後が心配でしたね。痛くて歩けなくなるかもしれないと。

不安になりまして、縁切りした田舎に葉書を出したのです。入院していますけど大丈夫って。
30年後、この事故の事を覚えてくれる人と言えば、身内以外、誰もいませんからね。

その時、気が付かなかったのですが30年後というと母は80歳。
私は末子で母の30歳の時の子ですからね。

母は、飛んで来ました。と言っても夜行列車で。
怒鳴られると思いましたよ。

でも、母は、終始笑顔。
その夜、母は私のベットの傍に布団を敷いて寝ました。

翌日、母に「病院にいても退屈だろうし帰ったら?」と言いました。
母は、もう一晩泊まって、それじゃ東京の長兄の所に寄ってから帰ると言います。

そして伊丹空港が近いので飛行機で東京に行ってもらいました。
親というものは有り難いものですね。


尚、恥骨骨折の後遺症は、それから十五年経ってから出て来ました。
仕事上、ゴルフを始めたものの、素振りをした日は大丈夫なのですが翌日から違和感。

三日続けて素振りをしますと右の股の付け根が痛み出すのです。

走るのはいいのですが、腰をひねる事が出来ないのです。
ですから、私のゴルフ道具一式では練習で5番アイアン一本を使ったのみ。

安月給の時ですからね。痛い出費。
それなのに靴をまともに履いて芝生の上を歩いた事がないのです。

今でも、納戸の奥に眠っていますが、捨てきれないでおります。