最も長く辛い50分
何が何だか分からないけど、どうやら私、不味い事をしたらしい。
そのピ~ンとした空気で、男の子達も騒ぐのを止めました。
そのピ~ンとした空気で、男の子達も騒ぐのを止めました。
立っていた私は、座らざるを得ませんでした。
シロ(シロ子さん)は、私からそれをむしりとり、赤いかばんにしまいました。
「こんなものは、私には、関係ない」と言いながら。
シロ(シロ子さん)は、私からそれをむしりとり、赤いかばんにしまいました。
「こんなものは、私には、関係ない」と言いながら。
訳が分からない内に次の授業となりました。
隣の席の女の子が、手紙を私にくれましたので、それを読みました。
隣の席の女の子が、手紙を私にくれましたので、それを読みました。
箇条書きで、僅か数行。全く知識が無かった私が良く理解できるものでした。
成る程、それで学校は、別々に保健の授業をし、女子に見本を配布したのか。
成る程、それで学校は、別々に保健の授業をし、女子に見本を配布したのか。
私「分かりました。スマン。」と書いて返事。
しょげましたね。あ~、これで、クラスの女性全員を敵にまわしてしまったと。
しょげましたね。あ~、これで、クラスの女性全員を敵にまわしてしまったと。
肝心の仲良し四人は、横や後ろを振り向いて私をチラチラ見る。
眼を合わせても冷たい視線。恐らく、私の顔は真っ青だったでしょうね。
眼を合わせても冷たい視線。恐らく、私の顔は真っ青だったでしょうね。
このまま次の休憩時間になったら、身の置き場が無い。
どうしようかと思いましたね。
どうしようかと思いましたね。
と、手紙が来ました。
このクラスのマドンナからです。ピチッと顔の整った知性あふれる女の子。
このクラスのマドンナからです。ピチッと顔の整った知性あふれる女の子。
小さな紙切れに、一行だけ。
「私は、何とも思っていません」
「私は、何とも思っていません」
藁(わら)にもすがりたい時に、丸太を流してくれた想いでしたね。
後、この授業中、別に十通弱程、同様な内容の手紙が女の子達から来ました。
後、この授業中、別に十通弱程、同様な内容の手紙が女の子達から来ました。
あ~!このクラスに、沢山の女神様がいらっしゃる!とつくづく思いましたね。
休憩時間になったら、例のお友達の女の子四人がおずおずとやってきました。
そしてシロの頭をいつものようにノートでポカッ!
そしてシロの頭をいつものようにノートでポカッ!
シロは、後ろを振り向いていつもの調子で「スマン!スマン!」と私の頭をノートでポカリ。
私の中学時代の最も長く辛い50分は、シロのポカリで終わりました。
私の中学時代の最も長く辛い50分は、シロのポカリで終わりました。
次回は、中学卒業です
当時の本荘浜海水浴場
町中、子供があふれていた時代でしたね。