いつも往復した手紙

私の履歴書・46〈中学時代-19〉
《仲良し男女六人組》
さて、中学三年生の学校の生活と言いますと、毎日が仲良しの六人組でしたね。
女子は、ヨ子とミ子とケイ子とル子人の四人。男は藤と私の二人。

お天気の良い日の昼休み時間は、裏の新山公園に六人で登ってお弁当。
或いは、彼女達は、二年の時の各クラス写真を広げて、どの娘が可愛いかを私に言わせるのです。

私はミ子の言うとおり隣のクラスの野子さんが可愛いといいましたら、早速、休憩時間に隣の教室に私を連れて行くのです。

次の休み時間からは、野子さんが廊下を通る姿を見るだけで照れくさかったですね。
時には、私を廊下に待たせておいて、野子さんを連れてくるのですから。こんな調子の毎日でしたね。



《シロの黒パン2の1》
処が、或る日の男女別保健の授業が終わった直後の休憩時間の事。
私の前の座席のシロ子さん(シロ)は、教室を出ようとしました。
椅子に変な黒いものを置き忘れて。


「お~い!シロ! 変なものがあるが、これ、なんじゃ?」
と私は、その黒い厚手の子布(こぎれ)をつまみ上げました。


尚、シロは、授業中でも、度々後ろを振り向くのです。
私の消しゴムを使うために。時には私をポカリするために。
良く笑う色白のオープンな性格の女の子でしたね。


男の子達は、「ワァ~~、シロのだ! シロのだ!」と騒ぎ出しました。
とたんに、クラス中の女の子全員が、一斉に私を睨みました。
無論、仲良し組の四人の女の子も。


どうして???? 原因不明で冷たい視線を浴び、青ざめていく自分。うろたえました。

                              この項つづく


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象潟・蚶満寺にある芭蕉の石碑


《予知夢はフッダを読んでから》
尚、予知夢を何故見るようになったかは、以前にもこのブログに書きましたが。

改めて述べますと、中学二年の冬休み、長兄の読んでいた岩波文庫ブッダの教え」を読んだからでしょうね。この本で、初めて仏の世界を知りましたからね。

この三年の春に、国語で作文の宿題がありました。
国語の先生は、小母さん教師から、青年教師へ変わっていました。

私は、ブッダになったつもりで、三日三晩、徹夜で書きました。無論、昼は学校です。
提出したのは、数度書き直しをした400字詰め原稿用紙33枚だったと記憶しています。