恋のお手紙飛行機の行く末

私の履歴書・34〈中学時代ー6〉

(前回の粗筋 町の有力者の同級生のお嬢さんとトラブル。授業中、担任に呼び出される)

宿直室に入れられるなり、直ぐに畳の上に正座をさせられました。
そこで、真っ赤になって怒っている担任の武宮先生と向かい合ってです。

これは弁解しても無駄だろうと直ぐに思いましたね。
担任は、先ず、扇子を出して自分の手をパチパチ叩き出しました。


「どうして殴ったのだ!」
「クラスが騒いでいるのは、私の責任だというものですから」
「それだけか!」
「はい」


担任は、扇子で私の頭を小突き出しました。
「そんなことでか!」
「-----------------------」

いよいよ、扇子でバチン、バチンと私の頭を打ち出しました!!
「おまえ!そんなこと位でか!」
「-----------------------」

打つ間隔がどんどん短くなっていきました。


親父のゲンコツに比べたら、蚊に刺された程度のもの。
為されるがまま。


何も、言わない私。
担任「図太い奴だ!」


乱れ打ちどころではなかったでしたね。バチバチバチ!!!
永遠にこれが続くと思いましたね。

担任は無理も無いですね。真由子嬢の父親は、市会議員で町の有力者。真由子嬢が小学校の時、父親は小学校のPTA会長。中学に上ったとたん、中学校にグランドピアノを寄贈し、更に、ここ中学校でもPTA会長。


私に、泣いて謝らせたかったのでしょうね。

遂に、扇子は、バラバラになり壊れてしまいました。担任は、しまった! というような表情をしましたね。同時に「扇子が壊れたのは、おまえのせいだ!」とつぶやくのです。


それから、手で小突き始め、更に殴り始めたら休憩時間のベル。殴られても毅然としている私を暫し見つめて言いましたね。「教室に帰れ!疲れた!」


50分授業でしたから、小突かれて、乱打された時間は少なくても30分間続いた訳ですね。
教室に帰り、そのまま授業を受けました。


次の休憩時間から、早速、うわさを聞きつけた他のクラスの者達が、私を見に来ましたね。
廊下を通ったら、皆、傍でこそこそ話し。まさかの、ありえない話しですからね。


尚、担任の武宮先生は、何故か早退したとの事。
恐らく、真由子嬢の自宅に行き、彼女の父母と会っていたのでしょうね。



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この当時、見た洋画「慕情」です。

今も、この曲を聞くだけで切なくなります。
 http://www.youtube.com/watch?v=VP6sbDPB8cw