恋の手紙の紙飛行機事件
私は、友人と二人で隅の方で話をしていました。
突然、真由子嬢が座っている私の前に立ちはだかりました。背は大きく、体重も結構あるのです。
突然、真由子嬢が座っている私の前に立ちはだかりました。背は大きく、体重も結構あるのです。
「この騒がしいのは、冬樹さんの責任です! 紙飛行機をやめさせて下さい!」。
確かに騒がしい。それに紙飛行機はあてども無く飛び、女子の髪に度々停まる。
確かに騒がしい。それに紙飛行機はあてども無く飛び、女子の髪に度々停まる。
だが、これが私の責任とは、一体どういうことなの?
私「おまえたち、クラス役員が対応するのが先決じゃないか!」
彼女「あなたが、クラスを引っ張っているじゃないですか!」
彼女「あなたが、クラスを引っ張っているじゃないですか!」
私は、無任所。それに、一瞬、あのボスと言われた屈辱が頭をよぎりました。
私「おまえ(真由子嬢)は、副級長じゃないか!」
彼女「とにかく、あなたが何とかして下さい!」
ムカッ!!なんと傲慢な態度! 自然と私の左手が動きましたね。そんな態度をされると。
私「おまえ(真由子嬢)は、副級長じゃないか!」
彼女「とにかく、あなたが何とかして下さい!」
ムカッ!!なんと傲慢な態度! 自然と私の左手が動きましたね。そんな態度をされると。
私のだらりと垂れていた左の握りこぶしは、即座に反応し、空を切った!と見えました。
が、彼女の右頭部を僅かにかすりました。
が、彼女の右頭部を僅かにかすりました。
丸い顔がゆがみ、みるみるうちに、紅く色付きました。怒りの顔です。
そして、暫し、私を睨んだ後、涙がにじみ出てきて自分の机に顔を伏せました。
そして、暫し、私を睨んだ後、涙がにじみ出てきて自分の机に顔を伏せました。
休み時間が終り、家庭科の授業が始まりました。
真由子嬢は依然と両腕に顔を埋めたまま机に伏しています。
真由子嬢は依然と両腕に顔を埋めたまま机に伏しています。
家庭科の授業が終わって、休憩時間をはさんで次が国語の時間の事でした。
授業中、担任の武宮先生が教室に来て、私は、畳の部屋の宿直室に連れていかれたのです。
授業中、担任の武宮先生が教室に来て、私は、畳の部屋の宿直室に連れていかれたのです。
つづく
(写真は、当時の田植え風景)