今日は、本来、東山の
東福寺に行くつもりが、何故か、
小野小町の隋心院に行ってしまいました。
出羽の国とは、即ち、
秋田県。やはり、横手・湯沢地方の出身なのですね。
容貌秀絶にして、一度笑めば百媚生じると言われていたのですね。
しかも、和歌は、素晴らしいと言う以外に言葉が見つかりません。
「小野隋心院、勧修寺の東なり、
曼茶羅寺と号す、又、小町水、門内南の藪の中にあり、此の所は出羽郡領小野良実の宅地にして、女
小野小町つねに此の水を愛して艶顔を粧ひし」(「
群書類従正論」より)
この地の有名な逸話。小町を慕って小野の里に、雨の夜も雪の夜も通いつづけたが九十九日目の夜、降る雪と発病により最後の一夜を前に世を去った
深草少将の伝説です。
小町は、夢にしか逢えない人を思い、多くの夢の歌を残しました。
「花の色はうつりにけりな いたづらにわが身世にふるながめせしまに」