二歳で酒を飲む

私の履歴書

二歳で酒を飲む

幼少の私を、聞くところによると、既に二歳頃から酒飲みであったらしいのですよ。

お客さんが帰るので、家族の皆が見送りに外に出ている間に、私は一人で囲炉裏にかけてある鉄なべの「どぶろく」をおたまで飲んで、家族の者が帰ってきたら、私、ひっくり返っていたとの事。

二歳にして既に才能発揮!  
   
更に、二歳にして傷害事件。
奥深き田舎で、当時はおもちゃなどは無かったですからね。

片方が三角にとがっている金槌で遊んでいて、チョコチョコと分校の教室に入り、最前列に座っている小学校一年生の女の子の頭を「ポカッ」とやったとの事。

当然、女の子の頭から血がタラタラ! 親が大変だったらしい。

二歳の頃の話しと言うと、覚えているのがこの酒と金槌の二つの話だけでしたね。
もっとましな話しは、無かったものですかね。

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さて、私が生まれたのは、終戦直前の初夏。
場所は、日本海側のJR象潟駅から東に向かって鳥海山(2236m)の麓。
当時の住所は、秋田県由利郡上郷村長岡字家尻。

家族は、兄弟四人(長女に兄二人)の六人。
  (写真中央が私)
この地は、父の二度目の赴任地。

一昨年のお盆過ぎ(2005年8月17日)、約60年振りにここを訪ねてみましたよ。
故 佐々木弥一さん宅です。お線香をあげるためにも。

当時、小学校四年生だったおばさんが、懐かしそうにこう言いました。

「あんたの事だけは、良く知っているよ。毎朝、学校の門のところで一年生のきぬ子さんと遊んでいてね。カランカランって学校が始まっても」

 しかし、ここでも、いい話は無かったのですかね。孫に将来、軽蔑されるかもね。
                                    
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