京都・上賀茂・学生アパート●●荘物語(3)借用した下着
高校一年生の真美ちゃんからきたピンクの封筒。それを見られまいと、大谷君はパジャマのズボン(付録パンツ)が無いまま、プランプランで「二葉姫稲荷神社」に逃げ込むのであった。
☆ ☆ ☆
暫くして森君が帰ってきた。私とE子は、大谷君の部屋で待っていた。
「どこまで行った?」
「二葉姫稲荷神社」
「ア~~? あそこまでは3~4百メートルあるナァ~」
「それがのう、逃げ足だけは速いんじゃ!」(岡山弁?)
「スッポンポンでか?」
「常識で信じられます??わしゃ、先輩を軽蔑しましたよ」
「二葉姫稲荷神社」
「ア~~? あそこまでは3~4百メートルあるナァ~」
「それがのう、逃げ足だけは速いんじゃ!」(岡山弁?)
「スッポンポンでか?」
「常識で信じられます??わしゃ、先輩を軽蔑しましたよ」
森君は激走で喉が渇いたと言って飲み物を買ってきていた。
我等三人、そのジュースをゆっくりと飲み干してから横たわって暫く。
ゴソゴソ音がして大谷君が帰って来た。ピンクな顔をして。
我等三人、そのジュースをゆっくりと飲み干してから横たわって暫く。
ゴソゴソ音がして大谷君が帰って来た。ピンクな顔をして。
変なパンツを履いていた。最初は、気にも留めなかった。
「大谷先輩!どこにいたのですか?皆、心配して待っているのに」
「何を言うか!おまえが追いかけるからじゃ!」
「何を言うか!おまえが追いかけるからじゃ!」
「見失ったが、神社の何処に隠れていたのですか?」
「木の繁みじゃ! チカチカして痛かったぞ!」
「木の繁みじゃ! チカチカして痛かったぞ!」
「先輩は、スッポンポンのまんまで帰ってきたのですか?」
「そうじゃ。それがのう~、木陰から人の途切れるのを待ったが、なかなか途切れないのじゃ!」
「そうじゃ。それがのう~、木陰から人の途切れるのを待ったが、なかなか途切れないのじゃ!」
「それで?」
「今だ!と思って、飛び出したんじゃ。そしたら、その時に限って、すれ違った人はうら若き女性二人。だが、二人ともきれいな人!!!恥ずかしかった~ァ!!」
彼の顔は、未だその時の恥ずかしさで紅潮のまま。
「今だ!と思って、飛び出したんじゃ。そしたら、その時に限って、すれ違った人はうら若き女性二人。だが、二人ともきれいな人!!!恥ずかしかった~ァ!!」
彼の顔は、未だその時の恥ずかしさで紅潮のまま。
「ピンクのお手紙はどうした?」
「隠したわい!」
「隠したわい!」
「先輩は、帰ってくるときも、ピンクのお手紙で前を隠したのですか?」
「そうじゃ!」
「そうじゃ!」
森君は、ドン!!とこたつのテーブルを叩いた。
「先輩!!あの可愛い真美ちゃんのお手紙に、帰るときも、あなたの汚いものを
こすりつけたのですか?」
「汚いと言われても」答えに窮した。
こすりつけたのですか?」
「汚いと言われても」答えに窮した。
「常識で考えて下さいよ!!先輩!!どこの世界で可愛い高校一年生からのピンクのラブレターで一物をこすりますか??変態ですか?」
こうなったら、誰が追っかけて誰が逃げたのか論外である。
「こすったと言われても」
「こすったと言われても」
「先輩の汚いものが、ピンクのお手紙に当たったのでしょう??」
「そりゃ、当たったわいな。でも、それりゃ森よ、やむを得ず仕方が無い事じゃ!」
「そりゃ、当たったわいな。でも、それりゃ森よ、やむを得ず仕方が無い事じゃ!」
「『揺れたから、こすれた?!仕方が無い!』と言っても、あの可愛い高校一年生の真美ちゃんが
納得しますか?」
納得しますか?」
更に「僕は、真美ちゃんに、先輩が真美ちゃんのお手紙で、汚いあそこを拭いた!と言いますよ!」
「なあ、森よ!!それだけは勘弁してくれや!」
私とE子は、この段階で、もう、お腹の筋肉が笑いすぎてねじれて限界であった。
私とE子は、この段階で、もう、お腹の筋肉が笑いすぎてねじれて限界であった。
「先輩! 妙なものを履いていますね?」
「そうじゃ」
「そうじゃ」
「誰の下着ですか?」
「裏に干してあるおまえのパンツを、今、ちょっと借りただけだよ。」
「裏に干してあるおまえのパンツを、今、ちょっと借りただけだよ。」
「あそこに干しているのは? ひょっとして?」
見ると、大柄。このサイズのものは、森君以外には考えられない。
だが、森君のものではないとしたら ?
見ると、大柄。このサイズのものは、森君以外には考えられない。
だが、森君のものではないとしたら ?
「先輩 !」
彼は、改めて、こたつのテーブルを、ドォ~~ンと叩いた。
彼は、改めて、こたつのテーブルを、ドォ~~ンと叩いた。
「先輩の股ぐらのいんきんたむしが、大家のおばさんにうつるのですよ ! 」
もう、我等二人の腹部の筋肉は、限界を超えていた。
もう、我等二人の腹部の筋肉は、限界を超えていた。
彼がはいていたパンツは、まぎれもなく、大家のおばさんのデカパンだった。