霊能師・江原啓介氏はホンマモン!!を検証する

その前に、走馬灯の話をしなければならない。

昭和40年梅雨の時期、アルバイトでマツダ三輪トラックの助手席窓際に私。
運転手と私の間には、友人である100㌔超の横綱柏戸に稽古をつけてもらった大学相撲部の
主将H君が乗車。

この三輪トラックが雨の国道で80mスリップ。歩道の防護パイプにまっしぐら。
足元から鉄板がメラメラと裂けてくる。

「あッ!私はもう駄目だ!!死ぬ!!」と思った瞬間、走馬灯が現れる。

それは、現在の自分から始まり、幼少の自分の姿までを、一瞬の内に映し出された。
オール天然色!!で。

 私は、無我夢中で両足を突っ張った。結果、恥骨骨折。ドアと相撲部主将の彼の腰とに
挟まれたのである。救急車。ギブス無しでの45日の入院である。

       ☆       ☆       ☆

入院してから暫くしてから両親に手紙を書いた。母は、即、秋田から飛んで見も知らずの
阪急豊中の救急病院に来た。
母は「死ぬ時はそうなのか!そうなのか?」と何度も聞く。
そして、いたく感慨深けにしていた記憶がある。

 それから二十年後の広島時代に、有力な顧客からの依頼で、元暴走族の社員二名と
面接した時に、彼らは一様に答えた。

「走馬灯は、何度も見た事があります」と。

死に直面した時、現れるのが走馬灯