予知能力の初めての体験
それは、中学三年になる直前の春休みのある日の朝方の事。
夢の中で、二年六組のH君と、二年三組の私の親友S君と私が、教室の中で話をしているのである。ひょっとして?これは、数日後に始まる新学期の新しいクラスの教室?
案の定、H君とS君と私は、新三年三組であり、愕然としたものである。
案の定、H君とS君と私は、新三年三組であり、愕然としたものである。
そう言えば、思い当たる節があった。
その夢を見る四ヶ月前の冬休み、私は、上の兄が読んでいた200頁前後の「ブッダの教え」(岩波文庫)を読み始め、この春休みに読み終えたばかりであった。
あやふやではあるが、この本の最後の方のくだりは、下記のように記憶している。
あやふやではあるが、この本の最後の方のくだりは、下記のように記憶している。
☆ ☆ ☆
道端の石ころを掴み、エイヤッ!とばかりに、竹林に向かって投げるのである。
と、その投げた石が、竹から竹へとはじけて連鎖的に当たっていくのである。
と、その投げた石が、竹から竹へとはじけて連鎖的に当たっていくのである。
「カ~~ン! カ~~ン! カ~~ン! カ~~ン!」 |
静寂の中に、透き通るように響き渡っていく石の当たった竹の連続音! |
ここで彼は、ハッと気付くのである。
これが悟りというものか!!! |
☆ ☆ ☆
これを読み終え、私は、その時の竹林と連続した石の当たる音を想定してみた。
彼が、何を悟ったのか、分からなかったからである。
彼が、何を悟ったのか、分からなかったからである。
それからの数日間、この場面だけを何度も空想してみた或る日の事、突然、私の頭のてっぺんで、
何かが動いたのである。
何かが動いたのである。
頭のてっぺんの血が、左から右へ移動するのが分かるのである |
続く