白文鳥ピピ物語(2)チュンとの出会い

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辛うじて、ベランダの端に辿り着いたら、

騒いでいたのは、色が茶色の汚い二回り大きな雀とか言う鳥が

数羽、餌を争って食べているわ。激しい事。下品な食べ方。



 でも、そんな事は言ってはいられない。

だって、meのお腹はペコペコ。



 よろよろしながら、近づくと、飛び散った餌が落ちていたの。

 夢中で一つ一つ ついばみながら近づいて行くと、突然、皆、餌の取り合いを止めて、

さあっと身を引いて、ベランダの柵に並んだの。

 白く輝くmeを初めて見たので、皆、びっくりしたのね。



    meは、やはり目立つのね。あんな汚い連中より、汚れの無いこの純白!お口に赤い紅。

   でも、そんな事、言っていられないわ。とにもかくにも、お腹、ペコペコ。




  ガラス越しに、誰かがmeをじっと見ている。

 助平な顔をしてさ。目の前に餌を蒔くの。

   誘惑、見え見え。

 赤黒い顔。肝臓が悪いのかしら。

  でもね、この期に及んで止むを得なし。



   ここは、meの鳥生(人生)の勝負!決断!

   このおっさんに、家なき子のmeを委ねる道を選んだの。

   そして彼の餌を蒔いた通りに進んだの。


   チュン連中の下品な関西弁での井戸端会議を聞いていると、

  どうやら、そんなに悪い人でもないらしいからね。


   だから尚も前に進んだの。
                  
        
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